2025年7月21日、埼玉県浦和区カルタスホールで開催されました第15回低学年ドラ王座戦を観戦・取材させていただきましたので、その模様を報告します。
・低学年ドラ王座戦とは
・第15回低学年ドラ王座戦の模様

- 長男(大学2年)と次男(高校1年)を持つ親将(親将歴14年)
- 日本将棋連盟茨城常南支部役員 広報部長
- 千駄ヶ谷連盟道場初段、将棋ウォーズ二段
- 2022年11月から「こども将棋情報室」のサイトを運営
本記事の人物写真についてはモザイク処理を施していますが、一部掲載の許可をいただいた人物についてはそのまま未処理で載せています。
低学年ドラ王座戦

低学年ドラ王座戦とは?
低学年ドラ王座戦は、小学生低学年以下限定の将棋大会です。
2011年より毎年開催されており、今年で15回目となりました。
関東の強豪が集まる有名な将棋教室「ドラの穴教室」の小島一宏先生(元アマグランドチャンピオン)が主催しています。

私も長男と次男の引率で、第2回大会から第8回大会まで合計7回参加しています。
小島先生は、「将棋よろず屋の徒然日誌」というブログ記事を書かれており、過去大会についても記事を書かれています。
小島先生のブログ記事は下記リンクより。
第一回大会には、伊藤匠叡王も参加されており、A級で準優勝となっています。
また、数多くの現奨励会員がこの大会の参加経験があります。
小学生以下限定の低学年大会が少ないこと、また8月に全国小学生倉敷王将戦が控えていることから、首都圏から多くの県代表者が集まり、また全国各地から本大会に遠征される親子もいます。



過去大会では、香川、北海道、岐阜、大阪などからも参加されていました。
昨年の前回大会は、A級に全国倉敷王将戦の県代表者が10名参加しており、さながら全国大会の前哨戦のようでした。
実際、昨年大会で3位だった森君が全国倉敷王将戦で優勝、2位だった千葉君も同大会で3位に入っており、低学年ドラ王座戦A級のレベルの高さがうかがえます。
A級(初段以上と希望者)、B級(1~4級)、C級(5級以下)と3つのクラス分けがあり、級位者も参加しやすい大会となっています。



参加賞・残念賞やお楽しみ抽選会などのイベントもあります。
お子さんが将棋以外でも楽しめるように工夫されています。
過去大会の結果
第1回大会から第14回大会までの入賞者(敬称略)は下記の通りです。(参考:将棋よろず屋の徒然日誌)
現在のプロ棋士や奨励会員の段位も合わせて記載します。(段位は、2025年8月1日時点)
第〇回の部分をクリックすると小島先生のブログ記事に飛びます
大会 | A級 | B級 | C級 |
---|---|---|---|
第1回 (2011年) 33名 | 1位 鈴木廉太郎(3年・奨励会三段) 2位 伊藤匠(3年・プロ棋士・叡王) | 1位 小野花依(2年) 2位 板垣一輝 | ー |
第2回 (2012年) 48名 | 15名 1位 清原隆之介(3年) 2位 小野花依(3年) | 33名 1位 片山史龍(2年・奨励会三段) 2位 小窪碧(1年・奨励会三段) 堀内健世(2年) 俵玲来(3年) | ー |
第3回 (2013年) 52名 | 11名 1位 堀内健世(3年) 2位 片山史龍(3年・奨励会三段) | 14名 1位 米澤歩登(3年) 2位 小島大輝 | 27名 1位 渡辺響(3年) 2位 山岸恒介 |
第4回 (2014年) 47名 | 12名 1位 上田琥珀(3年・奨励会二段) 2位 岩村凜太朗(2年・奨励会三段) | 13名 1位 荒木航(3年) 2位 村上千紘(2年・奨励会1級) | 22名 1位 森数勇正(1年) 2位 坂本育真(1年) |
第5回 (2015年) 50名 | 11名 1位 岩村凛太朗(3年・奨励会三段) 2位 斎藤駿汰(3年) | 10名 1位 仲津景太(3年) 2位 星仲郁哉 | 29名 1位 泉田遼(年長) 2位 荒井慎也 |
第6回 (2016年) 53名 | 15名 1位 高坂直矢(3年・奨励会三段) 2位 泉田遼(1年) | 14名 1位 清本真帆(3年) 2位 吉田央佑(2年) | 24名 1位 続泰斗(2年) 2位 仲野颯玖(3年) |
第7回 (2017年) 81名 | 16名 1位 國井勝太(3年・奨励会三段) 2位 花村晃斉(2年・奨励会三段) | 21名 1位 飯嶋恒太(3年) 2位 菅谷武琉(年長) | C級赤 22名 1位 福田颯(3年) 2位 阿部総太郎(2年) C級青 22名 1位 小坂田健太郎(2年) 2位 後藤凰心(3年) |
第8回 (2018年) 86名 | 18名 1位 有働英永(3年) 2位 佐々木翔(3年・奨励会1級) | 11名 1位 伊藤輔(3年) 2位 山本岳(3年) | C1級 25名 1位 石田卓己(3年) 2位 青木優弥(2年) C2級 32名 1位 中村虎太郎(1年) 2位 山口裕大(2年) |
第9回 (2019年) 83名 | 17名 1位 久保俊太朗(3年) 2位 小幡大智(3年) | 12名 1位 関仁晴(3年) | C1級 22名 1位 岸川未來(3年) C2級 32名 1位 石田敬新(1年) |
第10回 (2020年) 72名 | 15名 1位 菅谷武琉(3年) 2位 加藤駿(3年) | 17名 1位 岡野朋輝(3年) 2位 石川和佐(2年) | C1級 16名 1位 北川大樹(年長・奨励会6級) 2位 尾崎斗真(2年) C2級 24名 1位 岩崎夏子(3年・女流2級) 2位 高津礼音(1年) |
第11回 (2021年) 60名 | 1位 祝井千空(3年・奨励会3級) 2位 和田耕真(3年) | 1位 青山航大(3年) 2位 在國寺晴太(1年) | 1位 加藤輝(3年) 2位 山口拓真(1年) |
第12回 (2022年) 77名 | 14名 1位 中村清之介(2年) 2位 高津礼音(3年) | 23名 1位 延岡遥大(3年) 2位 玉岡航(3年) | 40名 1位 粕谷奏翔(3年) 2位 加藤有(1年) |
第13回 (2023年) 64名 | 22名 1位 在國寺晴太(3年) 2位 北川大樹(3年・奨励会6級) | 11名 1位 加藤有(2年) 2位 石津颯真(3年) | 31名 1位 竹内乙晴(3年) 2位 千葉匠真(1年) |
第14回 (2024年) 72名 | 26名 1位 礒貝 啓佑(3年) 2位 千葉 健太郎(3年) | 20名 1位 小島 寛史(3年) 2位 小町 知幸(2年) | 26名 1位 田原口 輝(2年) 2位 山元 景大郎(2年) |



伊藤叡王や岩崎女流2級も低学年ドラ王座戦に参加していますね。
会場はカルタスホール


カルタスホール
低学年ドラ王座戦は、第2回、第14回を除いて埼玉県浦和区のカルタスホールで開催されています。
今回の第15回大会もカルタスホールで開催されました。
カルタスホールは、JR京浜東北線の北浦和駅から徒歩3分の場所にあります。
京浜東北線は、南は神奈川県大船駅から北は埼玉県大宮駅まで首都圏を縦に走っている電車です。
横浜駅、川崎駅、東京駅、秋葉原駅、上野駅、赤羽駅、南浦和駅などを通り、他路線との乗り継ぎができます。
また東北新幹線、北陸新幹線、上越新幹線が通る大宮駅からは北浦和駅まで7分で着くため、東北や新潟、金沢からの遠征でも行きやすい場所にあります。



大宮駅からカルタスホールまでは、京浜東北線と北浦和駅からの徒歩で、15分もあれば行けます。
遠征組も日帰りで行けますね。
カルタスホールまで(鉄道)
前述したように、北浦和駅からカルタスホールまでは、徒歩3分で行けます。
ここでは、北浦和駅からカルタスホールまでの行き方を説明します。
北浦和駅の改札は一つです。
よって、そのまま改札を出てください。


改札を出たら東口から駅を出ましょう。
東口は改札出て、右側です。
左右の階段があるので、そのまま1階まで下りましょう。
(左右の階段はどちらから降りても同じ場所に出ます。)
1階に下りたらロータリーに出ます。


ロータリーからは駅を背に正面の道の歩道を進みましょう。
左側にマツモトキヨシがある歩道で、少し行くと同じく左側にマクドナルド、信号を渡るとモスバーガー、ファミリーマートもあります。(信号に捕まると少し長いです。)





カルタスホールの手前まで商店街の屋根があるので、雨でもほとんど濡れずに行けます。
2分も歩いてファミリーマートを過ぎると、カルタスホールの入るビルが見えてきます。
1階にスーパーのクイーンズ伊勢丹が入っています。


カルタスホールは3階にあります。
エレベーター、もしくは階段で3階に行けます。


3階に着いたら奥の会議室の方に進みましょう。
会場となる会議室前には、貼り紙も貼ってあります。





カルタスホールは駅から近いのがいいですね。
カルタスホール周辺の駐車場
カルタスホールには地下駐車場(有料)があり、また周辺にも民間の駐車場があり、車で来場しても駐車場には困りません。
下記駐車場の情報は、2025年8月2日のものです。
料金は変更になっている可能性があります。
カルタスホール地下の駐車場は、30分200円です。
最大料金はないので、仮に5時間停めたとすると2000円になります。


カルタスホール隣には、二つの民間駐車場がありました。




一つは日祝の最大料金で、1200円。
もう一つは土日祝の最大料金で、770円でした。



近くに駐車場が複数あるので、車で来ても不便はありません。
準備から開会式まで
会場準備


私が会場のカルタスホール3Fの第4会議室に着いたのは8時30分。
低学年ドラ王座戦は、主催者の小島先生、奥様の明子さん、渡辺さん、上村さんの4名で運営します。
すでに一同が揃い、会場の設営と受付の準備を行っていました。
会場は前日にアマ名人戦埼玉予選の会場で使用していたため、対局席の大半は昨日の状態で使用できます。
今回は参加者80名弱の3クラスで、その運営に合わせて対局席を作っていきます。




20分もすると、会場のレイアウトができあがってきます。


本日の参加賞も用意されていました。
参加賞は小島先生が厳選した詰将棋集です。
3手詰、5手詰、7手詰が各12問掲載されています。


受付
早い段階で受付の準備が整いましたので、9時15分頃から受付を開始しました。


最初の来場者は青森からお越しになられたご家族でした。
おそらく全参加者の中で一番遠い所から来ていただいたかと思います。
お話を伺うと日帰りで来られたとのこと。
同学年が参加するレベルの高い大会に興味を持たれたとのことでした。



息子さんにとって、いい経験になってくれていたら嬉しいですね。
低学年ドラ王座戦は事前申し込み制です。
すでに運営側が参加者を把握しているので、受付はスムーズに行われます。
受付の流れは下記の通りです。
受付スタッフに名前と参加クラスを言います。
スタッフが出席をチェックします。


ここで参加費の1,500円を支払います。
参加賞の詰将棋集を受け取ります。
B級、C級はここで受付終了となります。
A級のみ隣の机に移動し、初戦の抽選を行います。
倉敷王将戦代表者同士や同県同士を一回戦で極力当てないように配慮しているためです。
抽選のクジを引いて受付終了となります。





受付がスムーズで楽なのはいいですね。
受付を終えた子供達は、開会式が始まるまで、各々の時間を過ごします。
友達同士で練習将棋を指している子が多かったです。


A級には強豪同士も集まって練習将棋をやっていました。


練習将棋以外では、参加賞の詰将棋集を熱心に解いているお子さんもいました。




B級参加1年生の大塚君は、詰将棋集の各問題の脇に解答を書いていました。
隙間時間に詰将棋に取り組む姿勢に感心させられました。





空き時間を無駄にせず、詰将棋や練習対局をやるのはいいですね。
この積み重ねが1~2年後に表れてきます。
本大会には勝又七段も観戦に来場されていました。
勝又七段はお昼過ぎまで観戦され、感想戦に入ってアドバイスをされたり、一部のお子さんに将棋を教えたりしていました。


開会式前になると、たくさんの子供達や保護者で会場は熱気に包まれていました。


A級参加の少年が笑顔で応じてくれた


親子で練習将棋も多かった
受付を終えて本大会の参加者が確定しました。
第15回低学年ドラ王座戦参加者
- 合計:78名(3年生:44名、2年生:21名、1年生:12名、未就学児:1名)
- A級:32名(3年生:25名、2年生:6名、1年生:1名、未就学児:0名)
- B級:19名(3年生:9名、2年生:6名、1年生:4名、未就学児:0名)
- C級:27名(3年生:10名、2年生:9名、1年生:7名、未就学児:1名)
今回は14都府県からの参加があり、8月に開催される小学生倉敷王将戦の代表は14名が参加しました。
まさに全国大会の前哨戦になる大会です。
開会式


10時半より開会式が始まりました。
小島先生より挨拶とルール説明が行われます。
本大会のルールは下記の通りです。
- スイス式リーグ戦6回戦
- A級、B級:持ち時間15分、切れたら一手30秒未満
- C級:時計なし(ただし進行によっては時計が入る)
開会式は5分ほどで終了しました。
いよいよ対局開始です。
対局(午前の部)


低学年ドラ王座戦はA級、B級、C級の3クラスに分かれます。
それぞれのクラスに1名のスタッフがおり、手合いや進行を担当します。
対局は毎回スタッフが対局者の名前を呼んで、対局席に着かせてから始まります。


C級担当の渡辺さん


A級担当の小島先生
10時40分頃より対局が始まりました。










ものの15分もすると、対局が終了します。
対局が終われば、対局相手と共に手合いカードを提出し、勝ち負けを報告します。


B級は上村さんが担当
B級、C級は進行が早く、15分単位で2回戦、3回戦とどんどん進んで行き、11時過ぎには午前の3回戦が終わったところも出始めました。
初段以上のA級は、じっくり考える子が多く、対局は長めです。
今回は倉敷王将戦の代表者が14名も参加しており、要所要所で時間を使っています。
A級は多くの方から写真の掲載許可をいただきました。
掲載許可をいただいたお子さんのみ未処理で写真を載せています。
























今回は会場が狭かったため、保護者は会場に入れず別室で待機することになりました。
その別室で待機されている方や廊下で談笑されている方など様々でした。
昼食
3回戦の対局が終わると、昼食休憩です。
早く対局が終わると1時間ほどの昼休憩がありますが、会場内で食事を取られている方が多かったです。
会場外には、マクドナルド、モスバーガー、ラーメン屋、松屋、日高屋など昼食を取る場所がたくさんあります。そちらで食事をされた方もいるかと思います。
また、複数のコンビニが近くにあるので、昼食には困りません。




私も主催者側よりお弁当をいただきました。
美味しくいただきました。(ありがとうございました。)


昼食後は親子や友達同士で練習将棋を指すなどして、各々が午後の対局までの時間を過ごしていました。


練習将棋を指す子が多かった
午後の部


12時半頃より午後の対局が始まりました。
午後は残り3回戦を行います。
C級
5級以下のC級は27名で争われました。






C級の手合い担当は渡辺さん。
低学年ドラ王座戦は何度も担当されているため、安心して見ていられます。
今回も丁寧に応対されていました。


丁寧に手合いをつけていく
6対局の結果、6戦全勝の加藤君が優勝、5勝1敗で金田君と関輪君が並びましたが、得点で金田君が2位となりましました。
- 優勝 加藤 遥真(2年)
- 2位 金田 稀一(2年)
- 3位 関輪 哲太(3年)
- 4位 乃万 泰大(2年)
- 5位 石田 智久(2年)
- 6位 清水 彩理咲(2年)



C級は2年生の活躍が目立ちました。
遠く京都から参加されたお子さんもいました。
B級
B級(1~4級)は19名が参加しました。






B級の手合いは上村さんが担当されていました。
過去には子供将棋教室の手伝いをやっていたこともあり、子供の扱いには慣れています。
19名の子供達の対局をうまくさばいていました。


てきぱきとこなしていた
6対局の結果、全勝者がおらず、5勝1敗で三人が並ぶ大混戦になりました。
得点計算の結果、宮島君が優勝し、阿部君が2位、藤井君が3位となりました。
- 優勝 宮島 一希(2年)
- 2位 阿部 真志(3年)
- 3位 藤井 悠千(3年)
- 4位 高橋 愛央衣(3年)
- 5位 伴場 洸太郎(2年)
- 6位 森本 健太郎(3年)



優勝した宮島君は2年生なので、来年はA級で優勝を目指してほしいと思います。
A級
A級(初段以上と希望者)は、32名が参加しました。














A級は小島先生が手合いを担当されていました。
A級は初戦を抽選にするなどして、倉敷王将戦の代表同士を当てないなど工夫をされていました。


6対局の結果、6戦全勝の平田君が優勝しました。
5勝1敗で二人が並びましたが、得点計算の結果で森君が2位、達川君が3位となりました。
- 優勝 平田 晃史(3年)
- 2位 森 晴哉(3年)
- 3位 達川 信之介(3年)
- 4位 村上 歩夢(3年)
- 5位 島田 一生(3年)
- 6位 山原 侑太(2年)
優勝した平田君は全国小学生倉敷王将戦の東京都代表。
3年生ながら落ち着いた将棋で、他を寄せ付けない強さを見せてくれました。
昨年はテーブルマーク北海道大会(低学年の部)でも優勝しており、将来が楽しみな存在です。


賞品準備
大会も終盤に差し掛かったところで、運営側は本日の賞品の準備に取り掛かります。
入賞した選手には棋書や扇子などが贈られますが、3勝以下の子供達にも楽しみな駄菓子が用意されていました。
親将のママさん達が賞品の用意を手伝ってくれました。






用意されているお菓子類を見て、子供達のテンションも上がります。





お菓子の賞品は低学年のお子さんにとっては嬉しいですね。
閉会式


賞品
第15回低学年ドラ王座戦の賞品は下記の通りです。
入賞者:図書カード、棋書や扇子など、小お菓子×5個
3勝者:大お菓子×2個+小お菓子×5個
2勝以下:小お菓子×10個
表彰式の前に参加者全員にお菓子が配られます。
もらえるお菓子の数は本日の対局結果によって異なりますが、みんな楽しそうにお菓子を選んでいました。






親将さんもお手伝い



たくさんのお菓子が用意されていて、まるで駄菓子屋さんのようでした。
「お菓子のために来た!」と言っているお子さんもいたぐらいでした。
上位入賞者には、賞品として棋書や扇子などの将棋関連のアイテムが贈られます。


上位の子から入賞の賞品を選んでいきます。(結構迷う)






こちらで選んだ賞品はこの後の表彰式で手渡されます。
表彰式
表彰式は14時45分頃から始まりました。
A級、B級、C級の上位入賞者に賞状やメダル、賞品などが贈られます。




本大会の結果は埼玉県連HPにも記載されています。
抽選会


表彰式が終わり、最後に全員参加のお楽しみ抽選会がありました。
賞品は棋書や扇子など。
本日最後のイベントで会場は大盛況。


全員が自分の名前を呼ばれるのを期待している
最後に賞品をゲットしたい思いから、手を合わせて当選を祈る子供さんもいました。
子供達は小島先生の抽選の行方を見守ります。


手を合わせて当選を祈るお子さんも


女の子が見事に当選
抽選会を終えて、本大会は15時15分頃に閉会となりました。
後片付け
大会が終了し、運営スタッフは最後の後片付けに入ります。
盤駒・対局時計の回収、机・椅子の現状回復などを行いました。
後片付けには複数の親将さんも手伝っていただきました。




机や椅子を元の場所に戻す


終了間近
後片付けは30分ほどでした。
最後に全ての荷物を台車やカートに積んで地下一階の駐車場の車まで運びます。
カート5つ分くらいの荷物がありました。


15時45分には全ての作業を終えてカルタスホールを退出しました。
(運営のみなさん、お疲れ様でした。)


あとがき


第15回低学年ドラ王座戦は、14都道府県78名が参加し、盛況に終えることができました。
私自身は第2回大会から第8回大会まで計7回を二人の息子と参加させていただきましたが、当時と雰囲気は全く変わらず、参加した選手をいかに満足してもらうのかを第一に考えて作られた将棋大会でした。
下記に本大会のよかった点をまとめていきます。
- 会場のカルタスホールは交通の便が良く、駅から近い。駐車場もある。
- 事前申し込みで、受付がスムーズ。待ち時間がほとんどない。
- 参加賞(詰将棋)、賞品のお菓子、お楽しみ抽選会が用意され、将棋以外の楽しみもある。
- 低学年限定の大会で、同世代のお子さんと対局できる。
- A級、B級、C級の3部門が用意され、棋力に応じて参加できる。
- A級は8月の倉敷王将戦県代表が14名参加。全国大会前に同世代の強い相手と対局ができる。
- 今回で15回目の大会。運営力が高く、進行もスムーズ。
本大会のA級には、倉敷王将戦都道府県代表者が14名も集まり、レベルの高い将棋を繰り広げていました。
一ヶ月後の倉敷王将戦を前にして自分の力を量るいい練習の場になったのではないでしょうか。
またB級・C級に参加された子供達も同世代限定の大会は少ないので、新鮮だったように思います。
この大会の参加者で将来全国で活躍する子もたくさん出ているので、この経験を糧にしてさらに強くなってほしいと思います。
印象に残ったのは、賞品となったお菓子の多さ。
6対局を終えた子供達がたくさんのお菓子を前にして、みんな目を輝かせながらお菓子を取っていました。
子ども達にとっては将棋を指す以外でも楽しい時間だったように思います。
その他にはお楽しみ抽選会でも多いに盛り上がり、普段の将棋大会とはまた違った楽しみが本大会には用意されていたように思います。
低学年以下限定の本大会では、未就学児から3年生までの参加となり、運営もなかなか大変なのですが、小島先生含め4名のスタッフだけで、78名参加の大会を進行されていました。
数多くのお菓子や棋書・扇子、詰将棋集など用意するのも時間と労力がかかり大変だったように想像します。
それでも本大会を成功させたい、子供達に楽しんでもらいたいという運営側の思いが大会に表れており、誰もが満足できる大会に仕上がっているように思いました。
本大会は小島先生が独自に企画・運営している年に一度の大会ですが、今回ですでに15回目。
この大会が今後も末永く続くことを願いながら、この記事を終えたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
Special Thanks!
この観戦記事を書くにあたり、主催者の小島先生、明子さん、スタッフの渡辺さん、上村さんには当日ご協力をいただき、大変お世話になりました。
おかげで今回も無事記事を書くことができました。
運営の皆様に感謝申しあげます。ありがとうございました。
主催者の小島先生も本大会の模様を自身のブログで記事にされていますので、下記リンク(青字)からどうぞ。
平田君がA級優勝: 将棋よろず屋の徒然日誌
第13回大会、第14回大会の模様も記事にしています。
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