【将棋大会】公文杯第51回小学生将棋名人戦(東日本大会・西日本大会)

2026年3月21日(土)に山形県天童市で開催された公文杯第51回小学生将棋名人戦東日本大会・西日本大会を観戦しましたので、記事にして報告します。

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ダイス
  • 長男(大学3年)と次男(高校2年)を持つ親将(親将歴15年)
  • 日本将棋連盟茨城常南支部役員 広報部長
  • 千駄ヶ谷連盟道場初段、将棋ウォーズ三段
  • 2022年11月から「こども将棋情報室」のサイトを運営

本記事で使用している写真は、親御さんよりご許可をいただいた顔写真についてはモザイク無しの未加工で掲載しています。

ダイス

今回は33名の親御さんに許可をいただきました。
皆様、ありがとうございました。

目次

公文杯第51回小学生将棋名人戦 東日本大会・西日本大会

昨年度第50回大会の様子
昨年度第50回大会の様子

小学生将棋最高位の小学生将棋名人戦

今回で第51回を迎えました。
小学生将棋名人戦は、第47回大会より株式会社公文教育研究会の協賛で「公文杯」の冠がついて、「公文杯小学生将棋名人戦」となっています。

ダイス

公文教育研究会様には本大会のご支援をいただいており、親将としてもありがたい限りです。

公文杯小学生将棋名人戦は、10~1月にかけて各都道府県にて予選会が行われます。
その予選会を突破した代表者が今回の東日本大会・西日本大会に出場する仕組みとなっています。

翌日の決勝大会はテレビクルーも入り、大盤解説ありの公開対局となっており、後にNHK Eテレにて全国放映されます。
この決勝大会に出場できるのは東日本大会・西日本大会を勝ち上がった上位4名だけで、全国の将棋キッズにとっては憧れの舞台です。

前回決勝大会の様子
前回決勝大会の様子
写真はリハーサル時

その決勝大会に誰が進むのか、全国の県大会を勝ち進んだ猛者達が集まり、この東日本大会・西日本大会を戦います。

小学生将棋名人戦の過去の結果は日本将棋連盟のサイトをご覧ください。
公文杯小学生将棋名人戦|将棋大会|日本将棋連盟 (shogi.or.jp)

大会前日

天童セントラルホテル

本大会の開催日は、3月21日の土曜日。
朝8時30分に集合・受付のため、選手・ご家族は近隣を除いて前泊する必要があり、多くのご家族は前日の3月20日(金)に現地入りされておりました。
今回は3月20日が祝日(春分の日)だったため、仕事を休まずに現地入りできた方が多かったように思います。

私は、さらに前日の3月19日(木)に仕事で岩手方面に行っていたので、その帰りに仙台経由で現地入りしました。

今回宿泊したホテルは、天童セントラルホテル。
天童セントラルホテルは、駅から徒歩数分ほどの便利な場所にあります。

初めて宿泊しましたが、駅近と低価格の面で選びました。
その分会場の「ほほえみの宿滝の湯」までは徒歩15分ほどの距離があるので、大会当日は会場まで歩くかタクシーに乗るかになりそうです。

ちなみに天童セントラルホテルはシングル素泊まり3泊4日で15,000円台でした。
やや古いホテルですが、私一人ですので、全く問題なかったです。
またホテル真横にコンビニもあるため、前日に翌日の朝食を買っておくなどもでき、とても便利でした。

天童セントラルホテル
天童セントラルホテル

私は過去に、ほほえみの宿、天童ホテル、ホテル王将、天童シティホテルと宿泊したことがありますが、大会参加を考えれば、ほほえみの宿、天童ホテル、ホテル王将が会場から近くて便利ですね。

特にほほえみの宿は会場と同じなので、大会中でもいつでも部屋で休息を取れますし、利便性はかなりいいです。

ダイス

ほほえみの宿は人気がありますので、本大会に参加が決まればすぐに予約することをおススメします。
今回もほほえみの宿に宿泊されているご家族をたくさんロビーで見かけました。

大会前日

多くのご家族が移動日となる大会前日の3月20日(金)。

先ほど書いたように、前々日(3/19)入りした私の初日の夜は地元山形の親将さんと会食。
そのままホテルまで送っていただき、夜22時頃に天童セントラルホテルにチェックインしました。

3月20日(金)の朝は8時起床の9時出発。

まずは天童の足となる自転車を借りに駅から徒歩5分ほどにある「片桐自転車店」に行きました。
片桐自転車店では、一日200円で自転車を借りることができます。
自転車があると行動範囲がぐんと広がるので、毎回重宝しています。
今回も3日間・600円で自転車をお借りしました。

レンタサイクル
片桐自転車店で自転車をレンタル

指導対局

この日は全国から県代表強豪の小学生が一斉に天童に集まるとあり、普段ネット上で生徒さんに指導されている教室の先生方も現地入りし、各地で対面での指導対局会を実施されておりました。

私も午前・午後と三人の先生方の指導の様子を見学させていただきました。
普段ネットでの画面越しでしか見られない先生方に直接指導を受けることによって、生徒さんも多くの学びになったように思います。


ダイス

中には、複数の先生方の指導を受けるために教室をはしごしている生徒さんもおられました。
少しでも強くなりたいとの思いや大会の意気込みを感じます。

会場設営

午後2時頃からほほえみの宿での会場設営が始まりました。
会場の設営は天童市職員さんと日本将棋連盟天童支部のスタッフさんが行います。

現地で使用する一部の盤駒は、天童駅下にある「将棋交流室」より運ばれます。

将棋交流室から運ばれる盤駒
将棋交流室から運ばれる盤駒

私は14時30分頃に現地に行ったのですが、すでに会場レイアウトは9割方完成しており、盤駒を並べている段階でした。

会場準備
前日の会場準備
盤駒の設置
盤駒の設置

盤駒を並べる際に、スタッフの方々は大会や指導対局に使用する駒の全てを一枚一枚丁寧に拭いておられました。
裏で、大会を準備されている天童市・天童支部方々のおもてなし・真心がよく伝わってきます。

盤駒を丁寧に拭きあげる
盤駒を丁寧に拭きあげる

ほほえみの宿ロビーではAI将棋ロボットが設置されておりました。
翌日の大会に参加する子供達もAI相手にワイワイ言いながら対局していました。

将棋ロボットと対局
ほほえみの宿1Fには将棋ロボットが設置されていた

将棋交流室

天童駅直結の1階には、天童将棋交流室があり、こちらでは無料で将棋を指すことができます。
大会前日のこの日は、全国各地から来られた代表者の何人かが天童将棋交流室に寄り、将棋を指していました。

特に新幹線が到着した12時過ぎ、15時過ぎが最も盛況で、何人もの選手が参加して、前日の練習をされていました。

ダイス

折角天童に来たので、全国の小学生強豪とたくさん指して、多くを吸収してほしいですね。

私も14時頃に親将さんと一局対局させていただきました。
内容は完敗でしたが、負けても将棋は楽しい!
丁寧に感想戦もしていただき、いい思い出になりました。

将棋交流室での一局
将棋交流室での一局

天童将棋交流室には、決勝大会後の帰りにも寄りました。
そこでも関西や九州の選手4~5人が将棋をやっていました。
親御さんに話を聞くと18時頃発の飛行機であったり、天童で三泊されて翌日帰るなど様々でした。

天童二日目(大会前日)の夜は、偶然店で出くわした親将さんや選手など計7名で天童駅前の定食屋「國丼」で会食し、こちらも楽しい夜を過ごすことができました。(写真撮り忘れました…)

國丼 – 天童/食堂 | 食べログ

翌日はいよいよ本番。
大会当日に入ります。

受付

会場入り

公文杯第51回小学生将棋名人戦の集合・受付は8時30分。
私はほほえみの宿に宿泊されている地元のご家族と8時20分にほほえみの宿ロビーで待ち合わせをしておりました。

朝7時に起床し、ホテルを7時50分に出発。
ほほえみの宿まで自転車で5分ほどなので、8時前には現地に到着しました。

ほほえみ宿の玄関では、大会の看板も設置されており、全国大会会場の雰囲気が出ています。

ほほえみの宿玄関
ほほえみの宿玄関

会場は、ほほえみの宿 滝の湯2階の「舞鶴」。
昨年・一昨年と受付場所は滝の湯1階のロビーでしたが、今年は会場内に変更になっていました。

8時に会場を覗くと、日本将棋連盟の職員さんが大会の準備をされており、挨拶をさせていただきました。
すでに会場内は、対局席や保護者席が整っており、また参加賞の飾り駒も並んでおりました。

会場内
会場内8時頃
すでに準備ができていた
飾り駒
参加記念の飾り駒
ダイス

参加賞の飾り駒は、代表者の名前と日付が書かれており、一生の記念になりますね。

受付

受付開始
受付

8時半となり、受付が始まりました。

受付の手順は下記の通りです。

STEP
受付の列に並ぶ

東日本大会側と西日本大会側に分かれているので、自分の出場する側に並びましょう。

受付に並ぶ
受付
手前が西日本、奥が東日本
STEP
自分の都道府県と名前を伝える

自分の受付にきたら、都道府県と名前を伝えましょう。
係が出席者の確認を行います。

受付
選手のネームホルダー
まずは名前と都道府県名を言う
STEP
名札と大会パンフレットをもらう

出席者の確認が終わると、首から下げる名札入りのホルダーと大会パンフレット、弁当券が渡されます。
大会の間は名札を首からさげておきましょう。

大会パンフレット
まずは大会パンフレットをもらう
STEP
予選リーグの抽選を行う

最後に予選リーグの抽選を行います。
東日本・西日本共に予選リーグで同地域が偏らないように、4ブロック毎に抽選を行うように配慮されています。(後でリーグ表を見てもうまく分散されていました。)

この抽選によって1~6組のリーグ戦での相手が決定します。

抽選
この抽選で予選リーグのブロックが決まる

受付が終了して10分もすると、受付で行った抽選の結果で対局席に名札が置かれていきます。
選手は自分の名札が置かれた席に着席して、開会式まで待ちます。

対局席に着席
開会式まで対局席で待機

保護者席は会場入り口から見て左側に設置されています。
100席ほどあったので、十分の席数は確保できていました。

保護者席
保護者席
100席ほど用意されていた

親将としては、誰もがまず初戦の勝ちを願っていると思います。
全国大会のあるあるの光景ですが、この時間帯の親将さん達の話題は、初戦の相手や同じブロックにいるライバルの実績など。
やはり対局相手は気になりますし、特に初戦は多くの親御さんが緊張されるかと思います。(私も同じでした。)

開会式まで待機
開会式前の会場の様子
緊張感が漂ってきた

開会式

開会式
開会式

定刻9時となり、開会式が始まりました。
開会式は以下のスケジュールで進行しました。

開会式
  • 挨拶
    • 新関 茂(天童市長)
    • 森下 卓(日本将棋連盟常務理事 九段)
    • 池上 秀徳(公文教育研究会代表取締役KUMONグループ社長)
  • 出席者紹介
  • ルール説明
    • 大泉 義美(棋道師範)
  • 対局開始号令
    • 屋敷 伸之(日本将棋連盟 九段)
参列者の方々①
開会式
参列された方々①
開会式
参列された方々②
開会式
参列された方々②

会場内はNHKのテレビクルーや各社メディアの方々も取材に来られています。

メディアの方々
メディアの方々

まずは、新関天童市長のご挨拶からです。

新関天童市長のご挨拶
  • 各地域の厳しい予選を勝ち抜かれて、各都道府県大会の代表として公文杯第51回小学生将棋名人戦に出場される小学生棋士の皆様、ようこそ将棋の町天童においでいただきました。心より歓迎申し上げたいと思います。
  • 伝統と名誉ある公文杯小学生将棋名人戦を昨年に続きまして天童市で開催していただけることを大変光栄に存じます。主催者である公益社団法人日本将棋連盟様、ご協賛いただいております株式会社公文教育研究会をはじめとします関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
  • 小学生棋士の皆様、ここ天童市は将棋駒の生産量日本一を誇る将棋の町であります。将棋にこだわった町作りを進めており、現在は「将棋の町」から「将棋の聖地」を目指しております。JR天童駅前には将棋資料館をはじめ、羽生善治前会長に揮毫いただきました将棋モニュメントが設置されております。市内各所には詰将棋を始めとする将棋にちなんだ様々なオブジェも設置されております。ぜひ「将棋の町、将棋の聖地天童」をご堪能いただければと思っております。
  • また皆様から向かって右側にございますマンホールのフタですが、天童市が水道事業100周年を記念してこの度作成したところでございます。人気漫画の「三月のライオン」とコラボしたマンホールのフタでございます。今日が初めてのお披露目です。今日この時間を持ってJR天童駅に設置する予定ですので、ぜひお帰りの際にはそちらもご覧いただければと思っております。
  • いよいよ対局が始まります。ぜひ小学生棋士の皆様には若さあふれるさわやかな戦いを繰り広げらることを期待しています。この大会を通して多くの仲間と交流して思い出深い大会になることを期待しています。
  • 本大会が末永く開催されますことを祈念しますと共に、本大会の運営を担っていただく多くの関係者の皆様に感謝を申しあげまして皆様の歓迎の挨拶とさせていただきます。
  • 選手の皆さん、頑張ってください!
挨拶する新関天童市長
新関天童市長

天童市長が紹介されておりました「三月のライオン」とコラボしたマンホールのフタは、開会式後に会場外の廊下に展示されておりました。
天童駅前の王将ポスト付近に設置されているので、天童に行かれた際にはぜひご覧ください。

三月のライオン マンホール
「三月のライオン」マンホールのフタ
会場外の廊下に展示してあった

続いては、日本将棋連盟常務理事の森下九段の挨拶です。

森下九段のご挨拶
  • 各地区の予選を勝ち抜かれた選手の皆様、ご引率の保護者の皆様、将棋の町天童にお越しくださいまして、本当にありがとうございます。
  • 新関市長も言われておられましたが、天童市は「将棋の町」から「将棋の聖地」になろうかと思います。
  • 第51回小学生名人戦を助けていただいております公文の皆様、本当にありがとうございます。
  • また天童市の皆様、このような素晴らしい大会会場などをご用意いただきまして、ありがとうございます。心より御礼申し上げます。
  • 私毎ではございますが、第3回小学生名人戦、今から48年前に行われた小学生名人戦ですが、参加しておりました。その時は各地区予選大会はなかったのですが、全員一斉に東京の将棋会館に集まって戦うという形式でした。残念ながら予選は突破したのですが、決勝大会1回戦で負けでした。非常に悔しかったのですが、当たったお子さんがその時の小学生名人になったので、仕方なかったなと後から思った記憶がございます。
  • 選手の皆さんには、予選リーグは2敗すれば失格と大変厳しいルールでございます。どの方も各地区で選りすぐられた選手ですので、一手の油断もできないかと思います。ぜひ皆さん、勝ち負けはどちらかが勝てばどちらかが必ず負けるのが将棋のルールでございますので、勝ち負けはもちろん大事ですが、一手一手心をこめて指していただけることを望んでいます。
  • 選手の皆様、今日は天童の地・将棋の聖地におきまして、悔いのない将棋が指せることを心より願っています。皆さん存分に力を発揮してください。また関係者の皆様、引き続き何卒宜しくお願い致します。
ダイス

「一手一手心をこめて指す。」「悔いのない将棋を指す。」
森下九段の言葉が印象に残りました。
対局を前にして、私も同じように願っておりました。

森下常務理事
森下常務理事

最後に公文教育委員会の池上代表取締役のご挨拶がありました。

池上代表取締役のご挨拶
  • 皆さん緊張しておられますか。もう戦法は決めておられますか。
  • 公文杯第51回大会を支えてくださる日本将棋連盟様に感謝申し上げます。
  • 森下先生から勝ち負けの話もありましたが、過去50回で優勝した中でプロ棋士になっているのは36人いる。プロの登竜門の大会とも言える。
  • 勝ちにこだわるのは当然だと思う。先日WBCで大谷翔平選手のインタビューで、「負けてしまったことは、失敗です」と言った。大谷選手は勝ち負けにこだわった。その心構えは大事である。一方で優勝できるのはたった一人。ベスト4も4人だけ。そこでもう一つ紹介したいのが、大谷選手がメジャーリーグに挑戦した頃のコメントがある。「こういう結果を残したいということはあまり考えていない。どれくらい成長できるかの楽しみの方が大きい。昨年結果が出ても、同じようにやれるかと言えばそうではない。もっと良くなるために色々試すし、どういう発見があるかなと毎日球場に行くのを楽しみにそのようなメンタルでいたい。」勝ち負けは大事、しかしこの大会でどう成長できるかを考えるのも大事。両方ある。勝っても負けても成長できるということを楽しみにやってほしい。
  • 公文教育委員会は、教育を通して子供達の可能性を発見してその能力を最大限伸ばすということを一番大事にしている。教育でも将棋でも成長することが大事ということなので、勝ち負けも大事だが、まず皆さんは自分のいい所悪い所など様々な発見をして帰ってほしいなと思います。
  • 保護者の皆様、ようこそ天童市へ。将棋名人戦に同行いただきまして、ありがとうございます。私は成長の話を言いましたが、子供達はきっと、昨日のお子さんと今日のお子さんは違う側面が出てくると思います。そのことを親御さんも見ていただき、褒めたり、喜んだりしていただければと思います
  • 天童市のたくさんいい所も見て、たくさんお土産を買っていただければと思います。
  • 本当にいい大会にして、皆様の熱気あふれる戦いを私達も楽しみにしております。
ダイス

「勝っても負けても成長できる。その成長することを楽しみに大会に臨んでほしい。」という池上代表取締役の言葉。対局を前にした子供達に届いているといいですね。

池上代表取締役
池上代表取締役

続いて大泉棋道師範よりルールの説明がありました。

ルール説明
  • 持ち時間は各10分。時間が切れたら30秒の秒読み。
  • 予選は2勝通過。
  • 何かあれば手を挙げて審判の判断に従ってください。
  • 将棋の聖地天童での大会が小学生らしく思い出残る大会になることを祈念します。
大泉棋道師範
大泉棋道師範

ルール説明も終わり、いよいよ対局開始です。

審判長の屋敷九段の号令で一斉に対局が始まりました。

屋敷九段の号令
屋敷九段の号令

予選

予選リーグ
予選リーグ

予選リーグは東日本・西日本大会共に各24名が、4名×6ブロックに分かれ、対局を行います。
予選リーグは2勝通過・2敗失格です。

1回戦は組み合わせ通りですが、2回戦は、1回戦の勝者同士・敗者同士が対局を行います。

2連勝者が予選通過、2連敗者が敗退となります。
1勝1敗者は隣のブロックの1勝1敗者と3回戦を行います。
3回戦を終えた後で、2勝した各12名が決勝トーナメントに進出できます。

予選ブロックは抽選で決まるので、実績ある強豪が一つのブロックにかたまることは将棋大会あるあるです。
よって、優勝を狙う強者(つわもの)でもくじ運次第では予選リーグで敗退することもよくあります。

予選1回戦

予選1回戦
予選リーグ1回戦

予選リーグ1回戦は開会式終了後の9時20分より始まりました。

将棋大会は最初の1局目が一番緊張感があります。
会場内は静寂に包まれ、子供達の駒音だけがパチパチと響き渡ります。

予選リーグ1回戦
杉立君
鈴木直士君
安田清流君
垣本君
中村君
原田君
鈴木君
鬼頭君
吉野さん
宮原君
森下君

大会関係者やプロ棋士の方々も子供達の観戦をされています。

観戦される関係者
大会関係者の方々も観戦
屋敷九段
屋敷九段
高崎七段
高崎七段

保護者の方々は会場後方で子供達の対局を見守ります。
全国大会の1局目とあって緊張感が伝わってきます。

保護者席
保護者席

会場前方には、公文杯と文部科学大臣杯のカップが飾られていました。
文部科学大臣杯は過去の優勝者の帯が付いています。

カップ
左:公文杯 / 右:文部科学大臣杯
小学生名人杯
文部科学大臣杯には、過去優勝者の帯が付けられている

1回戦の対局中に交通費および宿泊費の支給が行われました。
会場外のロビーで受付が設置され、保護者は所定の支給額を受け取ります。

交通費精算
連盟からの支給額を受け取る

1回戦の開始後約15分頃から対局終了の席が出始めます。
対局終了の選手は会場右側の受付にて勝敗を報告しに行きます。

勝敗を報告する選手
対局終了後に勝敗を報告する

会場内ではNHKによる選手へのインタビューも行われていました。
このインタビューが後に放映されるといい思い出になります。

また会場後方ではNHKによるアンケート用紙の記入もありました。
選手は対局の合間に記入していました。

インタビューを受ける選手①
対局の合間にNHKのインタビューを受ける選手
インタビューを受ける選手②
吉池四段からインタビューを受ける選手
アンケート用紙に記入する選手
アンケート用紙に記入する選手
アンケート用紙
アンケート用紙の質問内容

1回戦の対局を終えたX君は、今にも泣きそうなくらい落ち込んでいました。
今回は2度目の全国大会。
前回は2連敗で終わっていたので、まずは1勝をとの気持ちで臨んだ一回戦だったかと思います。
しかしながら、善戦するも負けてしまいました。
私も声をかけさせていただきましたが、気持ちを切り替えて次の対局に向かってほしいと思います。

対局の結果は、会場脇に設置されたホワイトボードに掲示されます。
掲示板の前には保護者や選手が集まり、対局の結果を興味深く確認していました。

掲示板
掲示板
対局結果はリアルに更新される

1回戦は最後の対局が10時頃まで行われ、終了となりました。
最後の対局には、森下九段はじめ多くの関係者も観戦されていました。

1回戦最後の対局
一回戦最後の対局
森下常務理事も観戦

予選2回戦

予選2回戦は定刻通り10時20分より始まりました。

予選1回戦で勝った選手は、2戦目も勝って決勝トーナメント進出を決めたいところです。
一方で、2敗失格ルールの予選リーグでは、1回戦で負けた選手は後がありません。
この対局に全力を尽くして、なんとか勝ちを拾いたいところです。

1回戦同様に会場は緊張感が漂っています。

上野君
岩本さん
森岡君
太田君
小松君
島末君
砂原君
内木場君
川本君
新名君
益田君
水澤君
島田君
大野君
首藤君

2回戦を終え、2連勝した選手は決勝トーナメント進出です。
結果報告時に決勝トーナメントの抽選も行われました。

決勝トーナメントの進出者は、東日本・西日本共に12名です。
よって、各4名が1回戦シードとなり、トーナメント2回戦からの対局となります。
2連勝した選手が1回戦シードとなると、トーナメント2回戦の開始が13時40分なので、3時間近く待つことになります。

2回戦を終えると2連勝の選手、1勝1敗の選手、2連敗の選手と分かれます。
2連勝の選手は決勝トーナメントまで休憩、1勝1敗の選手は次の3回戦、2連敗の選手は敗退となります。
敗退者は、指導対局や午後からの交流戦に参加することができます。

会場に掲示されていたトーナメント表の前では、親御さんや選手達が対局結果を確認するなど人だかりができていました。
その人だかりの会話の中で、2連敗の選手が予選通過の選手に向かって、「次も頑張ってください!」と激励している姿がありました。
2連敗のお子さんは初めての全国大会でした。
残念だったかと思いますが、次の対局に向かうお子さんに心から応援する姿に小さな感動を覚えました。
そのお子さんは5年生。
次も挑戦できるので、この全国大会の経験を活かしてより強くなり、また戻ってきてほしいと思います。

予選3回戦

予選3回戦
予選3回戦

予選3回戦も定刻の11時10分より始まりました。

1勝1敗同士の対局。
勝てば予選通過、負ければ予選敗退の大事な一局です。

予選3回戦②
予選3回戦③

40分後、全ての対局が終了し、予選リーグが終了しました。

最年少3年生の一人は1勝1敗でしたが、3局目で敗れて号泣しておりました。
親御さんに聞いたところ、普段は負けてもここまで悔しがることはなかったとのこと。
東日本大会という独特の緊張感の中で普段とは違う思いで対局に臨んでいたのだと思います。
まだ3年生。
もう一人の3年生君も含めて、より力をつけてこの場所に戻ってきてほしいです。

西日本大会では、県代表となった女の子が4人もいました。
その内の二人は予選突破。
全国大会の並みいる強豪の中で予選突破は見事です。

予選敗退となった一人は二局共に負けてしまったものの、一局目は優勢に、二局目も勝負形にまで持ち込めたとのことでした。
敗局直後は悔しがっていましたが、力は出し切ったように思います。
4月より中学生になるので、次の中学選抜選手権でこの天童の地に戻ってきて、活躍してほしいと思います。

もう一人の女の子はまだ4年生。
同じブロックの3人が予選突破という厳しい組でしたが、いい経験になったかと思います。
まだまだ小学生大会は続きますので、倉敷王将戦や公文杯でまた県代表として全国大会に戻ってきてほしいですね。

本戦トーナメント

決勝トーナメント2回戦
本戦トーナメント
各所でレベルの高い対局が見られた

本戦トーナメントは、予選リーグを突破した東日本大会・西日本大会の各12名で行われます。
各12名の中で2名が次の決勝大会に進出することになります。

本戦トーナメント1回戦

本戦トーナメント1回戦
本戦トーナメント1回戦

本戦トーナメント1回戦は、予選3回戦終了後の10分後の12時より開始されました。

本戦トーナメント1回戦は各8名で行われ、4名は二回戦からの対局となります。

本戦トーナメント1回戦②
本戦トーナメント1回戦③
本戦トーナメント1回戦5
本戦トーナメント1回戦⑥高津_安田
本戦トーナメント1回戦⑦中村_鈴木
本戦トーナメント1回戦④内木場_砂原

決勝トーナメント1回戦は12時50分頃に終了しました。
これで東日本・西日本共にベスト8が出揃いました。

ここで一度昼食休憩が入ります。

昼食休憩

昼食会場
昼食会場

昼食は、別部屋の「朝日の間」で選手用に弁当が用意されていました。

朝日の間
朝日の間

朝日の間は、テーブル・席数も十分の数が用意されており、ゆっくりくつろげます。

お弁当の中身は昨年と同じで王将バーガーにポテトでした。
選手の方にお弁当を撮らせていただきました。

弁当
王将バーガー
ダイス

王将バーガー弁当はなかなか食べられないので、貴重なグルメですね。

指導対局

指導対局
指導対局

決勝トーナメント1回戦進行時より、予選リーグ敗退者を対象に屋敷九段と高崎七段による指導対局が始まりました。
指導対局はプロ棋士に教わる絶好の機会。
たくさんの子供達が屋敷九段、高崎七段の指導対局を受けていました。

屋敷九段
屋敷九段の指導対局
指導対局高崎七段
高崎七段の指導対局

交流戦

指導対局の他にも、13時40分より敗退した選手のために交流戦の場も設けられていました。

折角の全国大会。
敗退して残念な気持ちもあったかと思いますが、他県の小学生強豪との対局は一局一局が貴重な経験になります。

10数人の子供達がこの交流戦に参加して、腕を磨いておりました。

交流戦
交流戦
十数名の選手が参加していた

本戦トーナメント2回戦

本戦トーナメント2回戦
本戦トーナメント2回戦

13時30分より本戦トーナメント2回戦が始まりました。
東日本大会・西日本大会共にベスト4を目指す対局です。

土山さん
北川君
岩元さん
高森君
武井_鈴木
吉岡君
大野君_首藤君
森君_川本君

本戦トーナメント2回戦は40分を経過し、残り一組の対局となりました。
最後の大熱戦に関係者や子供達が集まっていました。

熱戦を観戦するギャラリー

激戦だった最後の対局は14時10分頃に終了し、本戦トーナメント2回戦が終わりました。

本戦トーナメント2回戦を終えて、研修会A2所属の優勝候補2名が敗退となりました。
研修会A2はすでに奨励会に入っているレベルで、棋力では間違いなく小学生トップ。
本大会では運に恵まれなかったかもしれませんが、この悔しさをバネにして次のステージでまた頑張ってほしいと思います。

本戦トーナメント3回戦(代表決定戦)

本戦トーナメント3回戦
決勝トーナメント3回戦

本戦トーナメント3回戦は翌日の決勝大会に進出する各2名を決める対局です。

公文杯小学生将棋名人戦の決勝大会はNHK Eテレで放送される将棋キッズの憧れの舞台。
東日本大会4名、西日本大会4名の計8名による決勝大会への切符をかけた対局です。

高津君_大野君
北川君_山本君
森君_益田君

激戦の末、決勝大会に進出する4名が決まりました。
決勝大会の4名は下記の通りです。

決勝大会出場者
  • 高津礼音(東京多摩・6年)
  • 武井柊一(神奈川・5年)
  • 森晴陽(大阪・4年)
  • 山本悠心(高知・6年)

結果を見ると、研修会B1が三人、C1が一人とやはり研修会員の強さが目立ちます。
しかしながら、上述したように本大会にはさらに上位の研修会A2も二人参加しており、決勝大会に進出するには実力はもちろん運も必要な要素かと思います。

閉会式

閉会式

閉会式
閉会式

15時過ぎより閉会式が行われ、屋敷九段から閉会の挨拶がありました。
屋敷九段からは、「夜はゆっくり休んで明日の決勝大会では悔いのないように素晴らしい将棋を指してほしい」とのお言葉がありました。

屋敷九段の挨拶
屋敷九段の挨拶
決勝大会に進む4名
決勝大会に進む4名

決勝大会に向けて

閉会式後は、決勝大会出場者によるアンケート記入、NHKの収録、決勝大会の抽選が行われました。

アンケート記入
アンケート記入
NHKの収録①
NHKの収録①
NHKの収録②
NHKの収録②
抽選前のリラックスした様子
抽選前のリラックスした様子
抽選
抽選の結果

最後に明日の決勝大会に出場する4名は、本日宿泊する部屋の鍵を受け取ります。
部屋は選手+付添人1名の宿泊を想定し手配されています。

ホテルの鍵を受け取る
決勝大会進出者はもう一泊
ホテルの鍵を受け取る

15時45分には東日本大会・西日本大会の全工程を終えて、閉会となりました。
選手・保護者の方々が退出した後に、私も会場を後にしました。

退場
公文杯第51回小学生将棋名人戦/東日本大会・西日本大会
全てのイベントが終了し、閉幕となった

あとがき

公文杯第51回小学生将棋名人戦

裏方の心遣い

公文杯第51回小学生将棋名人戦/東日本大会・西日本大会を一日観戦させていただきました。
東日本大会・西日本大会を親将ではない立場で観戦したのは、今年で4回目になります。

1回目は東京浜松町で開催された第48回大会の東日本大会、2回目3回目はこちら天童市で開催された東日本大会・西日本大会でした。

天童での開催も今回で4回目とあって、天童市・天童支部のスタッフ皆さんの事前準備はぬかりなく、また駒盤を丁寧に拭きあげている様子など見ながら、本大会に参加する選手達のために最高の環境を用意する現地の皆さんのお心遣いが強く感じられました。

将棋大会は地方の小さい大会からこのような大きな全国大会まで裏方で多くの方が関わって作り上げています。
選手ファーストは言うまでもないですが、選手の皆さんは裏で大会を支えている方々への感謝も忘れないでほしいと思います。

大きな成長

開会式の冒頭で、公文教育委員会の池上代表取締役は、大谷翔平選手の言葉を引用されて、「勝っても負けても成長できる」ということを言われておりました。
将棋はどうしても、「勝ち」と「負け」が出ます。
スコアがないので、結果は「勝ち」か「負け」かだけ。
しかし、全国大会という大舞台で対局した内容は、「勝ち」でも「負け」でもとても濃い、普段の対局では味わえない貴重な経験となる内容になったかと思います。

私は本大会でも何人かの選手の涙を見て目頭が熱くなりました。
負けたことは本当に悔しかったかと思いますが、本大会の経験は一生忘れられない貴重なものであり、池上代表取締役が言われる大きな成長につながったことかと思います。

1勝が遠かった選手も何人かいたかと思いますが、どうか胸を張って地元に戻り、この全国大会の経験を糧にしてまた将棋に取り組んでほしいと思います。

皆さんに感謝

私が本大会の観戦取材するに当たり、多くの方にご協力をいただきました。
本体の主催者である日本将棋連盟、天童市・天童支部のスタッフの皆さんには大変お世話になりました。
皆さん事前準備から大会当日も丁寧に運営をされており、スムーズに大会が進行されていました。
選手や保護者の方々も安心して大会に参加できたものと思います。

また保護者の方々には写真掲載の許可をいただき、また気軽に雑談にも応じていただき、ありがとうございました。
本当はもっと長い時間会話したかったのですが、また機会あればお話できればと思います。

Special Thanks!!

昨年に引き続いて同行の承諾をいただき、ご協力いただきました同郷のTさんに感謝申しあげます。
Tさんがいなければこの記事は書けませんでした。
今回もお世話になり、ありがとうございました。

最後に、公文杯小学生将棋名人戦がこの先も継続して小学生将棋キッズの憧れの舞台となり続けることを祈念して、この記事を終えたいと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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