2026年3月22日(日)、山形県天童市に開催されました公文杯小学生将棋名人戦(決勝大会)を観戦しましたので、その模様を報告します。

- 長男(大学3年)と次男(高校2年)を持つ親将(親将歴15年)
- 日本将棋連盟茨城常南支部役員 広報部長
- 千駄ヶ谷連盟道場初段、将棋ウォーズ三段
- 2022年11月から「こども将棋情報室」のサイトを運営
本記事で使用している写真は、親御さんよりご許可をいただいた顔写真についてはモザイク無しの未加工で掲載しています。
本大会の結果については、日本将棋連盟のHPにて公表されています。(下記参照)
本記事では、会場の雰囲気やリハーサル・表彰式の様子を中心に記事にしています。
公文杯第51回小学生将棋名人戦 決勝大会
小学生将棋の最高位を決める公文杯小学生将棋名人戦。
最後の決勝大会は、3月22日(日)、山形県天童市「ほほえみの宿滝の湯」で開催されました。
前日に同会場で東日本大会・西日本大会が行われ、決勝大会に進む4名が決まりました。


決勝大会に進出した4名は下記の通りです。
決勝大会進出者4名(敬称略、学年は大会当時)
- 髙津 礼音(6年・東京多摩)
- 武井 柊一(5年・神奈川)
- 森 晴陽(4年・大阪)
- 山本 悠心(6年・高知)
4名全員が研修会に所属しており、C1以上の実力者が揃いました。
ダイス研修会員はさすがに強いですね。
リハーサル


会場入り
3月22日(日)、天童市の天気は快晴。
天気がいいと会場のホテルまでの移動も気持ちよく、行くことができます。


私は、駅前の天童セントラルホテルを8時前にチェックアウトし、会場の「ほほえみの宿 滝の湯」に向かいました。
レンタサイクルはこの日まで借りており、天童セントラルホテルからほほえみの宿まで5分ほどで行けました。
おそらく徒歩だと15分程度かと思います。
決勝大会会場の滝の湯2階の「蔵王の間」には8時10分頃に到着しました。
会場に入り、NHKのスタッフさん、磯谷女流初段にご挨拶をさせていただき、観戦取材の説明をさせていただきました。
蔵王の間の会場は、前方に大盤、決勝大会会場の様子を映し出すプロジェクターが二つ、司会・解説者用のモニターも二つ用意されておりました。




選手・保護者は、8時30分までには会場入りされました。


8時半となり、リハーサルが開始しました。
決勝大会の模様は後日NHK Eテレで放送されます。
NHKの収録と大盤解説があり、まずはNHKのスタッフさんより、当日の進行について説明がありました。


前回の第50回大会は対局時の大盤解説はなく、解説は後日収録という形でした。
今回は対局と同時進行で大盤解説があり、会場の観戦者も局面の状況が把握しやすく、対局者の熱戦が伝わりやすかったです。
続いて本日の大盤解説を行う解説者の吉池四段と司会進行の磯谷女流初段よりご挨拶がありました。


続いて、対局前の二人に吉池四段と磯谷女流初段がインタビュー。


ご家族にもインタビューされており、対局者の妹さんも応えてくれていました。
会場は和やかな雰囲気でインタビューが進行していました。


対局前の選手2名のインタビューを終えて、いよいよ本格的に収録がスタートしました。
まずは、吉池四段と磯谷女流初段による挨拶の収録から。
NHKの収録とあって、会場は緊張感が高まってきます。


対局前に選手二名は対局会場にてリハーサルを行います。
対局会場である5Fの「竜王」に移動しました。


リハーサル時に齊藤奨励会三段による振り駒も行われました。
齊藤奨励会三段は本局の記録係・読み上げを担当されます。


リハーサル時は、対局席に座って駒を動かす所までを行いました。


実際に駒を動かしてみる
対局者のリハーサルを終えて、いよいよ本番です。
対局者は前方のスクリーンに映し出され、対局の様子も観戦者にわかりやすいようになっています。


決勝大会(午前の部)
決勝大会1回戦


9時半となり、いよいよ決勝大会第一局目が始まりました。
決勝大会1回戦の対局は神奈川の武井君(5年)と大阪の森君(4年)。
研修会B1同士の対局です。
会場は大盤解説場となり、解説は吉池四段、司会進行は磯谷女流初段が務めました。
対局と同時に大盤解説も始まり、会場内の観戦者は吉池四段の解説を聞きながら、勝負の行方を見守ります。


対局の模様はNHK Eテレでぜひご覧ください。
会場内には、日本将棋連盟の清水会長や公文教育研究会の池上代表も来られて、子供達の将棋を観戦されていました。


会場には、昨日の東日本・西日本大会に参加していた二人のお子さんも観戦に来ていました。
敗退が決まってもトップクラスの将棋を観戦に来るのは、将棋に対する熱意・向上心の表れかと思います。
実は今回決勝大会に勝ち進んだ高津君も昨年の決勝大会に観戦に来ていた2名の内の一人でした。
このような積み重ねが後に棋力となって出てくるのだと思います。
対局開始40分。
白熱の終盤戦となりましたが、森君が勝利して、決勝戦に駒を進めました。
残念ながら決勝大会1回戦で敗れた武井君でしたが、昨日の東日本大会から全勝で決勝大会まで勝ち上がり、また本局も素晴らしい内容でその実力を見せてくれました。
最後は30秒将棋の中で運の要素もある紙一重の惜敗だったように思います。
武井君は4月26日の研修会にてA2に昇級し、奨励会への編入が決まりました。
奨励会員として実力は十分ですので、公文杯小学生将棋名人戦で得た自信と悔しさをバネにして、奨励会でも頑張ってほしいと思います。


レベルの高い将棋を見せてくれた
決勝大会2回戦


写真はリハーサル時
続いて決勝大会の2回戦です。
2回戦の対局は、高津君(東京多摩・6年)と山本君(高知・6年)の6年生同士の対局となりました。
1回戦同様に対局前に吉池四段と磯谷女流初段によるインタビューが行われます。




インタビュー後に、5階の「竜王」に移動します。
子ども達にとってはこの移動の時間が一番緊張するのかもしれません。


リハーサルと振り駒を行い、2回戦の対局は10時45分に始まりました。


対局は30分ほどで終了し、中盤から優勢を築いた高津君がそのまま押し切って勝利しました。
残念ながら決勝大会1回戦で敗れた山本君でしたが、昨日の西日本大会では全国の強豪相手に5連勝して決勝大会まで進んできました。
決勝大会での待ち時間も時間を無駄にせずに棋書を読んでいたのが印象的でした。
いつも笑顔で丁寧に答えてくれる山本君。
4月から中学生となり、本格的にプロ棋士を目指すために大阪へ引越しされたと聞きました。
夢に向かって頑張ってほしいと思います。


西日本大会は5連勝で決勝大会に進んだ
決勝大会(午後の部)


1時間ほどの昼休憩を挟んで、12時45分より決勝戦が開始されます。
決勝戦の舞台に上がったのは、高津君(東京多摩・6年)と森君(大阪・4年)。
共に研修会B1同士の対局です。
順当に勝ち進んだかに見えるお二人ですが、昨日の東日本・西日本大会の予選リーグで共に1敗しており、這い上がって決勝戦まで勝ち進んできました。
全国大会に参加する子供達のレベルの高さ、また勝ち進むことの難しさが二人の戦績からよくわかります。
決勝戦まで勝ち上がるには実力もさることながら、運も必要になってきます。
決勝戦の前に対局者やご家族がインタビューを受けていました。




いよいよ決勝戦。
決勝戦の舞台に立つお二人が5階の「竜王の間」に移動し、対局が始まりました。
決勝戦の模様もNHK Eテレで放映されるため、内容は割愛させていただきます。
約50分の激闘の末、大阪の森君が勝利し、第51回の小学生名人となりました。


森君は4年生ながら、昨年はイオンモールこども将棋王決定戦で全国優勝するなど活躍をされてきました。
関西研修会でもB1クラスに属しており、その実力は確かなものがあります。
受け将棋の棋風とのことですが、粘り強い将棋で決勝大会の2局も大接戦の将棋を制しました。
これからプロ棋士を目指していくとのことですので、小学生名人のタイトルを自信にして、頑張ってほしいと思います。


4年生で小学生名人は見事
小学生準名人となった高津君は、結果は残念だったかとは思いますが、決勝戦も見事な内容でした。
実力も運も必要な本大会で決勝戦まで勝ち進んだのは見事としか言えません。
高津君は、決勝大会一週間後の「第9回成田子ども名人戦」で優勝し、その実力は確かなものがあります。
奨励会まであと一歩の所まで来ていますので、プロ棋士を目指してさらなる棋力向上に努めてほしいと思います。


1週間後の成田名人戦では優勝を飾った
公文杯第51回小学生将棋名人戦の最終結果は下記の通りです。
| 大会 | 開催日 | 大会結果(敬称略) | 参考サイト |
|---|---|---|---|
| 決勝大会 | 3/22 | 優勝 森 晴陽(4年・大阪) 2位 髙津 礼音(6年・東京多摩) 3位 武井 柊一(5年・神奈川) 山本 悠心(6年・高知) | 公文杯第51回小学生将棋名人戦 決勝大会 |
表彰式


決勝戦終了30分後の13時50分より、滝の湯1Fの「末広」にて表彰式が行われました。
簡単なリハーサルを終えて、入賞者にトロフィーや賞状、また免状(優勝:四段、準優勝・三位:三段)が授与されます。












和やかな雰囲気で行われた


三位の山本君は都合により先に帰宅となりましたが、免状や賞品は手渡されています。


表彰式は30分ほどで終了し、決勝大会が閉幕となりました。
あとがき


今年も公文杯第51回決勝大会を観戦させていただきました。
昨年とほぼ同じように進行しましたが、今回はNHK収録も兼ねた大盤解説がありました。
大盤解説では吉池四段(解説)と磯谷女流初段(聞き手)のトークが絶妙で、白熱した対局をより一層盛り上げてくれました。
おかげで親御さんや現場の記者さん、関係者の方々も決勝大会の三局の観戦を楽しまれたことかと思います。
NHKでの全国放映もあるこの決勝大会は、全国の小学生将棋棋士の憧れの舞台です。
東日本大会・西日本大会には都道府県大会を勝ち抜いた48名の代表者が揃いましたが、その中でこの舞台に立てるのはわずか4名です。
この舞台に立てた四人のお子さんは皆さんプロ棋士を目指しており、これから奨励会受験、また奨励会に入ってからも厳しい戦いが続くことかと思います。
この公文杯で決勝大会まで勝ち進んだこと、また自分の将棋を全国の将棋ファンに披露できたことを自信にして、今後の将棋人生を突き進んでほしいと思います。
また現在将棋を指している全国の小学生の皆さんにはこの公文杯小学生将棋名人戦の決勝大会をぜひ目指してほしいです。
決勝大会には最高の対局場、最高のスタッフによる対局環境が用意されています。
この最高の舞台で将棋を指すことを夢見て、日々精進して棋力向上に努めてほしいと思います。
今回は公文杯第51回小学生将棋名人戦/決勝大会の模様を記事にさせていただきました。
この記事が参加されたお子さん・親御さんの良き思い出に、また読者の皆さん参考になれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。














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