第46回全国中学生選抜将棋選手権大会プレビュー

第46回全国中学生選抜将棋選手権大会は、2025年4月から7月にかけて全国の都道府県にて代表選考会が行われました。
その選考会を勝ち抜いた都道府県代表者が8月2日から4日にかけて山形県天童市で開催される全国大会に参加します。

第46回全国中学生選抜将棋選手権大会の出場者とその実績を簡単にまとめましたので、紹介させていただきます。

この記事でわかること

・第46回全国中学生選抜将棋選手権大会の出場者と主な実績

この記事はこども将棋情報室管理人のダイスが、実際目で確認した一次情報、ネット・SNS等で掲載された二次情報、人づてに聞いた三次情報を元にまとめました。
あくまで、個人がまとめたものですので、名前・学年・実績等情報に誤りがある可能性もあります。
参考程度に見ていただければ幸いです。

目次

全国中学生選抜将棋選手権大会

本大会の特徴は、男子の部と女子の部で分かれており、全国の都道府県で予選会が開催され、男子の代表と女子の代表を選抜します。

第46回大会は、男子の代表は合計52名で、各都道府県から代表者1名を選んでいますが、例外として地元天童市から代表者1名、青森、山形、東京、大阪より各2名の代表者が選ばれています。

また女子の部は合計49名で、代表者が輩出されていない県もあれば、北海道、青森、群馬、埼玉、愛知、大阪、兵庫、福岡などは2名の代表者が選ばれています。

ダイス

女子の部は昨年は47名でしたので、今年は2名増です。
全都道府県から代表者が出るといいですね。

男子の部 代表者一覧

第46回中学生選抜将棋選手権大会(男子の部)の代表者と主な実績をまとめました。

主な実績は、過去の中学生・アマ主要大会、小学生名人戦・小学生倉敷王将戦(高学年の部)のベスト4以上を掲載しています。(黒字は全国大会3位以上)
また研修会のクラスは7月20日時点になります。

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都道府県代表者学年実績
北海道松本 和樹3・元奨
・2025年中学名人戦 1勝
・2022年小学生倉敷王将戦 優勝
・2022年小学生名人戦 3位
青森笹原 颯馬3
山口 創大2
岩手猪股 莉怜宙3
秋田佐々木 遥人3・東北研修会D2
・2025年中学名人戦 1勝
宮城相馬 進太郎1・東北研修会D1
山形奥野 哲平1・東北研修会D1
黒沼 亮人3・元奨
・2025年中学名人戦 1勝
・2024年中学選抜戦 3勝(ベスト16)
高橋 遥輝3・元奨
・2025年中学名人戦 5勝 準優勝
・2023年中学王将戦 ベスト16
・2023年中学選抜戦 2勝
福島菅野 倖聖1・関東研修会C2
茨城石原 成流2
栃木宮島 幸士朗1
群馬角田 賢大朗3・2023年中学名人戦 ベスト16
埼玉小此木 朝陽3・関東研修会B2
千葉林 里樹3
東京亀井 健太2・関東研修会B2
・2024年中学生名人戦 1勝
春李 優多3・関東研修会B1
・2025年中学名人戦 3勝(ベスト8)
神奈川比嘉 盛仁3・2024年中学選抜戦 2勝
・2024年中学生名人戦 2勝(ベスト16)
山梨野澤 勇翔3・関東研修会D2
新潟土田 悠真1・関東研修会B1
・2025年中学名人戦 1勝
・2025年小学生名人戦 優勝
長野傳田 寛人1
富山永井 蒼太朗1
石川紺藤 志龍3
福井須長 篤司2
岐阜伊藤 誇吾3・元奨
静岡大竹 智也3
愛知清水 太陽3・2025年中学名人戦 6勝 優勝
三重植野 文太2・東海研修会B2
滋賀大林 保晴2・関西研修会D1
京都永山 遙真1・2024年小学生倉敷王将戦 優勝
・2024年小学生名人戦 準優勝
・2023年小学生倉敷王将戦 準優勝
・2023年小学生名人戦 優勝
大阪尾﨑 友英3
田中 哲2
兵庫山本 遼介2・関西研修会B2
・2025年中学名人戦 1勝
奈良田畑 優3・2024年中学生名人戦 2勝(ベスト16)
和歌山硲 樹希1
鳥取矢間 輝1・2025年中学名人戦 4勝 3位
・2025年アマ竜王戦 全国大会 1勝
・2024年中学選抜戦 2勝
・2024年中学生名人戦 1勝
島根日野 佑真2
岡山松浦 功真2
広島高牟礼 楓1・2025年中学名人戦 3勝(ベスト8)
・2025年小学生名人戦 準優勝
山口山本 耕大1・九州研修会C2
徳島鈴江 里玖3・関西研修会C2
香川村上 智1
愛媛宮本 弥吹3・2024年中学選抜戦 3勝(ベスト16)
・2023年中学選抜戦 2勝
・2022年小学生名人戦 3位
高知刈谷 隆之介3・2024年中学選抜戦 2勝
福岡松藤 暖人2
佐賀岡崎 忠俊3
長崎川崎 遙音1
熊本上村 晃誠3・九州研修会D2
大分内木 峰太郎1・九州研修会B1
・2025年中学名人戦 2勝
宮崎 春山 慎2
鹿児島吉川 拓斗2・九州研修会C1
・2024年中学生名人戦 2勝
沖縄翁長 亮帆2

男子の部 展望

男子の部は、前回大会でベスト8入りした選手が一人もおらず、混戦が予想されます。
その中では過去の中学生大会で上位に入った選手が注目株として挙がります。

まず一番に注目されるのは、先の中学名人戦優勝者の清水君(愛知)。
名立たる強豪が参加した中学名人戦で6連勝して優勝したのは見事ですし、そもそも愛知県はレベルが高く、その中で名人、選抜の両方の代表になるのは実力のある証拠です。

中学名人戦の上位進出組では、準優勝で元奨の高橋君(天童)、3位で本年度アマ竜王戦の県代表にもなっている矢間君(鳥取)、ベスト8で関東研修会B1の春李君(東京)は安定した実力を持っています。

過去大会の実績組では、元奨の黒沼君(山形)、宮本君(愛媛)が前回大会で3勝してベスト16入りしています。
他では、昨年大会で中学名人、中学選抜と共に予選を突破した比嘉君(神奈川)、刈谷君(高知)や吉川君(鹿児島)も昨年の中学生大会で活躍しています。
元奨では、小学生倉敷王将戦優勝者の松本君(北海道)や伊藤君(岐阜)も活躍が期待されます。

中学生大会の実績組の他では、小学生大会で数々の実績を上げてきた中学1年生勢の層が厚いです。
その中でも一番の注目株は、小学生名人、倉敷王将の二冠を獲得した京都の永山君。
小学生全国大会では常に上位進出していた永山君が初の中学生全国大会でどこまで行けるかに注目しています。

また小学生名人で関東研修会B1の土田君(新潟)や、準小学生名人で中学名人戦でもベスト8に入った高牟礼君(広島)、小学生大会で常に安定した成績を残してきた内木君(中学名人戦ベスト16・大分)の3人も楽しみな存在です。

上記に上がらなくとも、研修会でB以上の実力者も多数いて、予選からレベルの高い争いが予想されます。
また過去に実績がなくとも、中学生は急に強くなって頭角を表す選手もいます。
上記実績ある選手を倒すようなニューフェイスが現れるのも楽しみです。

ダイス

昨年大会はベスト4進出者が揃って、研修会B1に在籍していました。
今年の優勝ラインの棋力もこの辺りかと思われます。

女子の部 代表者一覧

女子の部の参加者は49名です。
代表者の研修会のクラス、過去の小学生主要大会、中学選抜の代表実績を下記で紹介します。

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都道府県代表者学年実績
北海道小西 波葵2・2024年中学選抜戦 1勝
三橋 磨名美1・北海道研修会D2
青森泉谷 和花2
渡邉 琴音1
秋田高橋 優衣香3
宮城高橋 桜子2・東北研修会C2
・2024年中学選抜戦 4勝(ベスト8)
・2023年小学生倉敷王将戦 1勝
山形本間 珠莉1
福島高橋 一花1・東北研修会D1
・2024年小学生名人戦 東日本大会 1勝
茨城加古 瑠莉那2
栃木齊藤 芽生子 3・2024年中学選抜戦 1勝
群馬氣屋村 真公3
矢内 里奈2・2023年小学生倉敷王将戦 1勝
埼玉赤松 育実1
六本木 希1
千葉中山 輝春1
東京柳原 美桜2
神奈川知念 杏2
山梨遠藤 舞衣3・関東研修会D2
・2024年中学選抜戦 2勝
長野船越 愛理英2
富山柏木 真由子1
石川近間 穂澄1
福井北川 華愛2
岐阜安田 結友3・2024年中学選抜戦 3勝(ベスト8)
・2023年中学選抜戦 2勝
静岡佐原 志依1・東海研修会C1
・2023年小学生倉敷王将戦 1勝
愛知片野田 陽南2・東海研修会E1
・2024年中学選抜戦 2勝
山本 怜奈1・東海研修会D2
三重中林 夕貴奈3・2024年中学選抜戦 2勝
・2023年中学選抜戦 3勝(ベスト8)
京都岡村 のゆり1
大阪徳田 汐莉3・関西研修会E1
・2024年中学選抜戦 2勝
直江 彩良3・関西研修会D1
・2023年中学選抜戦 2勝
兵庫國本 悠花2
松谷 梨紗3・2024年中学選抜戦 3勝(ベスト16)
奈良堀 月乃3・関西研修会D2
・2024年中学選抜戦 4勝(ベスト8)
・2023年中学選抜戦 2勝
鳥取友森 由美子1
岡山福島 優莉奈3・2024年中学選抜戦 2勝
広島太田 理咲子2・2024年中学選抜戦 4勝(4位
山口田中 日菜子3
徳島武田 百合奈3
香川桑島 愛佳1
愛媛清水 愛花莉1
高知木下 紗希3・2024年中学選抜戦 1勝
福岡飯塚 紗英1
河村 芽衣3・九州研修会F1
・2024年中学選抜戦 3勝(ベスト16)
・2023年中学選抜戦 2勝
佐賀河野 真理子2・2024年中学選抜戦 1勝
・2023年小学生倉敷王将戦 1勝
長崎西尾 紗奈3・2024年中学選抜戦 2勝
・2023年中学選抜戦 1勝
熊本植嶋 彩1
大分横川 綾乃3
宮崎内木場 千咲3・九州研修会E1
・2024年中学選抜戦 6勝(準優勝
・2022年小学生倉敷王将戦 1勝
沖縄當銘 悠莉3

女子の部 展望

女子の部は、昨年大会で準優勝の内木場さん(宮崎)を筆頭に、研修会所属の選手が上位進出するかと思われます。

特に研修会D以上の選手が8人も参加しており、今年も高いレベルでの争いになりそうです。
その中でも東海研修会C1の佐原さんは、女子の部では研修会最上位で、小学生時代でも県代表になるなどの実績があり、注目しています。

過去大会でベスト8以上の太田さん(広島)、高橋さん(宮城)、安田さん(岐阜)、中林さん(三重)、堀さん(奈良)は、今年も上位進出が期待されます。

ダイス

前回大会の優勝者は、当時研修会C2に所属されていました。
研修会員はもちろん強いのですが、それ以外の選手も頑張ってほしいです。

あとがき

本記事では、第46回全国中学生選抜将棋選手権に参加する代表者101名(男子の部:52名、女子の部:49名)を紹介しました。

参加者それぞれで大会の目標は、優勝、予選突破、1勝、楽しむなど異なるかと思います。
目標がどうであれ、全ての参加者が自分の実力をいかんなく発揮して悔いのない将棋をしてほしいです。

また中学選抜選手権大会はただの将棋大会だけでなく、二泊三日の相部屋生活で選手同士の友情を育む貴重な経験ができる場です。
参加される選手達は、中学生ひと夏の良き思い出を作っていただければと願っています。

以上、第46回全国中学生選抜将棋選手権大会のプレビュー記事でした。
この記事が読者の皆様の参考になっていれば幸いです。

ダイス

昨年大会の模様を記事を書いていますので、参加される方はぜひ参考にしてください。↓↓

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