第48回公文杯小学生将棋名人戦は、各都道府県大会が11~2月の間で実施され、代表者が選出されました。
代表者はそれぞれ西日本大会(3/19実施)、東日本大会(3/26実施)に分かれ、次の決勝大会を目指します。
この記事では、西日本大会と東日本大会に出場する選手の中から、研修会のクラスや過去の実績を踏まえて注目されるだろう選手をピックアップして紹介していきます。
代表者はすでに決定していますが、2023年3月17日現在、徳島県、高知県、熊本県については代表者の情報がないため、この3県を除く都道府県の代表者で記事をまとめています。
- 長男(高2)と次男(中1)を持つ親将(親将歴11年)
- 日本将棋連盟茨城常南支部会員
- 千駄ヶ谷連盟道場初段、将棋ウォーズ二段
- 2022年11月から「こども将棋情報室」のサイトを運営
第48回公文杯小学生将棋名人戦 西日本大会
西日本大会は、3/19に大阪の新梅田研修センターで開催されます。
西日本の各都道府県大会を勝ち抜いた代表者が次の決勝大会(4/30東京チサンホテル浜松町開催)に進む2枚の切符を争います。
この章では、第48回公文杯小学生将棋名人戦の西日本大会に出場する代表者、代表者の研修会のクラスや過去の実績(小学生将棋名人戦、小学生倉敷王将戦)を紹介します。
西日本大会 代表者一覧
西日本大会に出場する代表者一覧です。
都道府県 | 代表者(敬称略) | 学年 |
---|---|---|
福井 | 須長篤司 | 5 |
大阪 | 田中哲 | 5 |
兵庫 | 深井奏真 | 4 |
京都 | 永山 遥真 | 4 |
滋賀 | 大林 保晴 | 5 |
奈良 | 井上岳 | 5 |
和歌山 | 上野佑真 | 3 |
鳥取 | 矢間輝 | 5 |
島根 | 小松希 | 3 |
岡山 | 松浦功真 | 5 |
広島 | 高牟禮楓 | 4 |
山口 | 山本耕大 | 4 |
徳島 | (情報無) | ― |
香川 | 藤田寛翔 | 5 |
愛媛 | 濵本陽大 | 3 |
高知 | (情報無) | ― |
福岡 | 玉井祐成 | 5 |
佐賀 | 川本泰輝 | 3 |
長崎 | 大守承介 | 3 |
熊本 | (情報無) | ― |
大分 | 内木峰太郎 | 4 |
宮崎 | 上野司馬 | 4 |
鹿児島 | 吉川拓斗 | 5 |
沖縄 | 田中陽悠 | 4 |
西日本大会 学年
西日本大会の出場者の学年は3~5年生になりました。
例年2年生での代表者も1~2人は入りますが、今年は3~5年生で新学年で言うと高学年のみになります。
第48回公文杯小学生将棋名人戦/西日本大会 学年別人数
- 5年生:9人
- 4年生:7人
- 3年生:5人
西日本大会 出場経験者
過去に都道府県代表として西日本大会に参加されている選手は11人です。
参加者24名の内、ほぼ半数が昨年の西日本大会を経験されています。
昨年第47回公文杯小学生将棋名人戦/西日本大会の出場者および上位進出者は下記の通りです。
第47回公文杯小学生将棋名人戦/西日本大会 出場経験者11名(敬称略)
- 深井奏真(兵庫4年):予選2勝 ベスト4
- 大林 保晴(滋賀5年):予選2勝
- 矢間輝(鳥取5年):予選2勝(第46回大会も出場)
- 高牟禮楓(広島4年):予選2勝
- 藤田寛翔(香川5年):予選2勝
- 内木峰太郎(大分4年):予選2勝
- 吉川拓斗(鹿児島5年):予選1勝
- 上野佑真(和歌山3年)
- 小松希(島根3年)
- 山本耕大(山口4年)
- 玉井祐成(福岡5年)
出場経験者11名の内6名が昨年大会の予選リーグを突破しています。
また、兵庫の深井さんは西日本大会でベスト4まで進出しました。
西日本大会 倉敷王将戦出場経験者
公文杯小学生将棋名人戦と並ぶ全国規模の将棋大会、全国小学生倉敷王将戦を経験された選手とその実績も紹介します。
全国小学生倉敷王将戦出場経験者(高学年/低学年)(敬称略)
- 永山遥真(京都4年)
- 2021年度/低学年の部 予選2勝
- 田中哲(大阪5年)
- 2022年度/高学年の部 予選2勝
- 2021年度/高学年の部 予選1勝
- 深井奏真(兵庫4年)
- 2021年度/低学年の部 予選3勝 準優勝
- 井上岳(奈良5年)
- 2021年度/高学年の部 予選2勝
- 上野佑真(和歌山3年)
- 2022年度/低学年の部 予選1勝
- 2021年度/低学年の部 予選1勝
- 矢間輝(鳥取5年)
- 2022年度/高学年の部 予選2勝
- 2021年度/高学年の部 予選2勝
- 小松希(島根3年)
- 2022年度/低学年の部 予選3勝 ベスト8
- 2021年度/低学年の部 予選1勝
- 高牟禮楓(広島4年)
- 2022年度/高学年の部 予選2勝
- 2021年度/低学年の部 予選3勝 ベスト8
- 山本耕大(山口4年)
- 2021年度/低学年の部 予選2勝
- 藤田寛翔(香川5年)
- 2022年度/高学年の部 予選1勝
- 2021年度/高学年の部 予選1勝
- 濵本陽大(愛媛3年)
- 2022年度/低学年の部 予選3勝 ベスト8
- 2021年度/低学年の部
- 川本泰輝(佐賀3年)
- 2022年度/低学年の部 予選3勝 ベスト8
- 内木峰太郎(大分4年)
- 2021年度/低学年の部 予選3勝 優勝
- 吉川拓斗(鹿児島5年)
- 2022年度/高学年の部 予選1勝
高学年の部でベスト8以上はいないですが、低学年の部でベスト8以上に進出した選手が目立ちます。
2021年大会の低学年の部では、大分の内木さんが優勝、兵庫の深井さんが準優勝されました。
西日本大会 研修会所属選手
各都道府県の代表者では、日本連盟主催の「研修会」に属されている選手もいて、そのクラスを紹介します。
日本将棋連盟/研修会 所属選手(敬称略)
- 深井奏真(兵庫4年):関西研修会 B1
- 井上岳(奈良5年):関西研修会 B2
- 田中哲(大阪5年):関西研修会 C1
- 高牟禮楓(広島4年):関西研修会 C1
- 内木峰太郎(大分4年):九州研修会 E1
- 吉川拓斗(鹿児島5年):九州研修会 E1
- 川本泰輝(佐賀3年):九州研修会 F1
研修会のBクラスは奨励会レベル。
C1~B1に属する上位4名は特に注目です。
九州研修会は所属人数が少ない分、棋力より低めのクラスになる傾向があります。
よって、関西研修会と九州研修会のクラスを同列には見ない方がいいかと思います。
第48回公文杯小学生将棋名人戦 東日本大会
続いて東日本大会です。
東日本大会は、3月26日(日)に東京浜松町にあるチサンホテルにて開催されます。
こちらも東日本の都道府県予選を勝ち抜いた24名が参加します。
東日本大会 代表者一覧
東日本大会に出場する選手は下記の通りです。
都道府県 | 代表者(敬称略) | 学年 |
---|---|---|
北海道 | 梅澤満喜 | 5 |
青森 | 川村遼 | 4 |
岩手 | 菊池慶 | 4 |
宮城 | 酒巻 誠一朗 | |
秋田 | 畠 檀 | 4 |
山形 | 茅野貴裕 | 5 |
福島 | 遠藤叶都 | 5 |
東京23区 | 古賀雅希 | 5 |
東京多摩 | 在國寺晴太 | 2 |
神奈川 | 岩田尚己 | 3 |
埼玉 | 藤森舜太 | 5 |
千葉 | 斉藤翔真 | 4 |
茨城 | 石原成流 | 5 |
栃木 | 宮島幸士朗 | 4 |
群馬 | 小林知生 | 3 |
山梨 | 堀悠吾 | 5 |
新潟 | 土田悠真 | 4 |
長野 | 岡村奏汰 | 4 |
富山 | 萩原和希 | 4 |
石川 | 鈴木和空 | 3 |
愛知 | 飯田啓吾 | 5 |
岐阜 | 櫻木寿賢 | 3 |
静岡 | 朝比奈潤 | 5 |
三重 | 宮原悠真 | 2 |
東日本大会 学年
東日本大会の学年別人数は下記の通りです。
第48回公文杯小学生将棋名人戦/東日本大会 学年別人数
- 5年生:9人
- 4年生:8人
- 3年生:4人
- 2年生:2人
東日本大会では、東京多摩地区の在國寺さん、三重の宮原さんが共に2年生で最年少です。
東日本大会 出場経験者
公文杯小学生将棋名人戦の東日本大会経験者は下記の通りです。
第47回公文杯小学生将棋名人戦/東日本大会 出場経験者3名(敬称略)
- 古賀雅希(東京23区5年):予選2勝 ベスト4
- 萩原和希(富山4年):予選2勝 ベスト8
- 土田悠真(新潟4年)※第45~47回大会も出場
東日本大会の出場経験者は3名でした。
その中で、東京23区の古賀さんは昨年惜しくもベスト4で決勝大会まであと一歩でした。
新潟の土田さんは4年連続の出場です。
東日本大会 倉敷王将戦出場経験者
倉敷王将戦の出場経験者は下記の通りです。
全国小学生倉敷王将戦出場経験者(高学年/低学年)(敬称略)
- 梅澤満喜(北海道5年)
- 2022年度/高学年の部 予選3勝 3位
- 2021年度/高学年の部 予選1勝
- 畠 檀(秋田4年)
- 2021年度/低学年の部 予選1勝
- 藤森舜太(埼玉5年)
- 2021年度/高学年の部 予選2勝
- 斉藤翔真(千葉4年)
- 2021年度/低学年の部 予選2勝
- 石原成流(茨城5年)
- 2022年度/高学年の部 予選2勝
- 宮島幸士朗(栃木4年)
- 2021年度/低学年の部 予選1勝
- 小林知生(群馬3年)
- 2022年度/低学年の部 予選1勝
- 2021年度/低学年の部 予選2勝
- 土田悠真(新潟4年)
- 2022年度/高学年の部 予選1勝
- 2021年度/低学年の部 予選2勝
- 岡村奏汰(長野5年)
- 2022年度/高学年の部 予選1勝
- 2021年度/低学年の部 予選2勝
- 鈴木和空(石川3年)
- 2022年度/低学年の部 予選3勝 3位
- 朝比奈潤(静岡5年)
- 2022年度/高学年の部 予選2勝
- 2021年度/高学年の部 予選1勝
- 宮原悠真(三重2年)
- 2021年度/低学年の部 予選2勝
半分の12名が倉敷王将戦を経験されています。
北海道の梅澤さんは2022年大会/高学年の部で3位に入っています。
東日本大会 研修会所属選手
研修会に所属されている選手は下記の通りです。
日本将棋連盟/研修会 所属選手(敬称略)
- 古賀雅希(東京23区5年):関東研修会 B2
- 梅澤満喜(北海道5年):北海道研修会 C1
- 飯田啓吾(愛知5年):東海研修会 C1
- 朝比奈潤(静岡5年):東海研修会 C1
- 茅野貴裕(山形5年):東北研修会 C2
- 藤森舜太(埼玉5年):関東研修会 C2
- 土田悠真(新潟4年):関東研修会 D1
過去の結果を見ても、北海道、東北、関東、東海の研修会レベルに差はないように思います。
研修会所属の7名は注目です。
第48回公文杯小学生将棋名人戦(西日本・東日本大会)まとめ
今回は第48回公文杯小学生将棋名人戦の東日本大会・西日本大会を前にして、出場選手の過去の実績や研修会のクラスをまとめてみました。
過去に実績を残してきた選手が勝つのか、はたまた新たな新鋭が現れるのかが楽しみです。
選手の皆さんは日頃の鍛錬を十分に発揮して、いい将棋が指せるように願っています。
また付き添いの親御さんには子供さんが全力を出し切れるように最高のサポートをしていただきたいと思います。
西日本大会は3月19日、東日本大会は3月26日に開催されます。
結果が分かり次第、本ブログやTwitterにて発信していきたいと思います。
以上、第48回公文杯小学生将棋名人戦(東日本大会・西日本大会)のプレビュー記事でした。
この記事が読んでいただいた皆様の参考になれば幸いです。
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