2023年7月17日、埼玉県北浦和のカルタスホールで開催されました第13回低学年ドラ王座戦を観戦しましたので、その模様を報告します。
・第13回低学年ドラ王座戦の模様
- 長男(高3)と次男(中2)を持つ親将(親将歴12年)
- 日本将棋連盟茨城常南支部会員
- 千駄ヶ谷連盟道場初段、将棋ウォーズ二段
- 2022年11月から「こども将棋情報室」のサイトを運営
本記事の人物写真についてはモザイク処理を施していますが、一部掲載の許可をいただいた写真についてはそのまま未処理で載せています。
低学年ドラ王座戦
低学年ドラ王座戦とは?
低学年ドラ王座戦とはどんな大会なんですか?
低学年ドラ王座戦は、毎年7月に開催される小学生低学年以下限定の将棋大会です。
もともとこの時期には「上野松坂屋こども将棋大会」が毎年開催されており、低学年の部、高学年の部、中学生の部と各部門100人規模の大きな大会がありました。
しかしながら、2009年の第38回大会を最後に伝統ある上野松坂屋こども将棋大会が終了となってしまいました。
当時、この大会が中止になったことを残念に思う親将さんの貴重なブログ記事がありましたので、下記リンクで紹介します。
残念なお知らせ:上野松坂屋将棋大会中止 – Footprints (hatenablog.com)
この上野松坂屋こども将棋大会がなくなったことがきっかけで、ドラの穴教室の先生で元アマグランドチャンピオンの小島一宏先生が、上野松坂屋こども将棋大会に代わる低学年の大会をとの思いで作られたのが、この「低学年ドラ王座戦」です。
第1回大会が2011年に始まり、毎年7月に開催されて今年で第13回目となります。
私は親将として、長男を第2回大会から第4回大会、次男を第5回大会から第8回大会まで計7回参加させていただきました。
低学年の息子たちと参加した思い入れのある大会です。
小島先生のブログにも各大会の模様が書かれています。
下記URLは第2回大会のものです。
清原君、片山君が優勝: 将棋よろず屋の徒然日誌 (seesaa.net)
第1回大会でA級準優勝だったのは、現在竜王戦で活躍中の伊藤匠六段。
第2回大会でも今の奨励会三段の多くが低学年時に参加されていました。
今年で13回目を迎える低学年ドラ王座戦は、全国小学生倉敷王将戦の1ヶ月前に開催とあって、各都道府県の低学年代表者も数多く参加されて、倉敷王将戦/低学年の部の前哨戦とも言える大会にもなっています。
それこそ関東圏以外の地方から実力を試しに遠征に来られる親子も毎年のように来られています。
過去大会では、香川、北海道、岐阜、大阪などからも参加されていました。
また参加クラスもA級(初段以上と希望者)、B級(1~4級)、C級(5級以下)と3つに分かれており、将棋を始めたばかりのお子さんでもC級に参加して、低学年の中だけの対局を楽しむこともできます。
もちろん幼稚園生も参加可能です。
低学年以下限定の将棋大会なんですね。
棋力によってクラスも分かれているし、気軽に参加できそうです。
将棋以外でも参加賞や抽選会などお子さんが楽しめるように工夫されています。
過去大会の結果
第1回大会から第12回大会までの入賞者(敬称略)は下記の通りです。(参考:将棋よろず屋の徒然日誌)
現在のプロ棋士や奨励会員の段位も合わせて記載します。(段位は、2023年7月24日現在)
第〇回の部分をクリックすると小島先生のブログ記事に飛びます
大会 | A級 | B級 | C級 |
---|---|---|---|
第1回 (2011年) 33名 | 1位 鈴木廉太郎(3年・奨励会三段) 2位 伊藤匠(3年・プロ棋士六段) | 1位 小野花依(2年) 2位 板垣一輝 | ー |
第2回 (2012年) 48名 | 15名 1位 清原隆之介(3年) 2位 小野花依(3年) | 33名 1位 片山史龍(2年・奨励会三段) 2位 小窪碧(1年・奨励会三段) 堀内健世(2年) 俵玲来(3年) | ー |
第3回 (2013年) 52名 | 11名 1位 堀内健世(3年) 2位 片山史龍(3年・奨励会三段) | 14名 1位 米澤歩登(3年) 2位 小島大輝 | 27名 1位 渡辺響(3年) 2位 山岸恒介 |
第4回 (2014年) 47名 | 12名 1位 上田琥珀(3年・奨励会初段) 2位 岩村凜太朗(2年・奨励会三段) | 13名 1位 荒木航(3年) 2位 村上千紘(2年・奨励会1級) | 22名 1位 森数勇正(1年) 2位 坂本育真(1年) |
第5回 (2015年) 50名 | 11名 1位 岩村凛太朗(3年・奨励会三段) 2位 斎藤駿汰(3年) | 10名 1位 仲津景太(3年) 2位 星仲郁哉 | 29名 1位 泉田遼(年長) 2位 荒井慎也 |
第6回 (2016年) 53名 | 15名 1位 高坂直矢(3年・奨励会三段) 2位 泉田遼(1年) | 14名 1位 清本真帆(3年) 2位 吉田央佑(2年) | 24名 1位 続泰斗(2年) 2位 仲野颯玖(3年) |
第7回 (2017年) 81名 | 16名 1位 國井勝太(3年・奨励会初段) 2位 花村晃斉(2年・奨励会1級) | 21名 1位 飯嶋恒太(3年) 2位 菅谷武琉(年長) | C級赤 22名 1位 福田颯(3年) 2位 阿部総太郎(2年) C級青 22名 1位 小坂田健太郎(2年) 2位 後藤凰心(3年) |
第8回 (2018年) 86名 | 18名 1位 有働英永(3年) 2位 佐々木翔(3年・奨励会2級) | 11名 1位 伊藤輔(3年) 2位 山本岳(3年) | C1級 25名 1位 石田卓己(3年・奨励会5級) 2位 青木優弥(2年) C2級 32名 1位 中村虎太郎(1年) 2位 山口裕大(2年) |
第9回 (2019年) 83名 | 17名 1位 久保俊太朗(3年) 2位 小幡大智(3年) | 12名 1位 関仁晴(3年) | C1級 22名 1位 岸川未來(3年) C2級 32名 1位 石田敬新(1年) |
第10回 (2020年) 72名 | 15名 1位 菅谷武琉(3年) 2位 加藤駿(3年) | 17名 1位 岡野朋輝(3年) 2位 石川和佐(2年) | C1級 16名 1位 北川大樹(年長) 2位 尾崎斗真(2年) C2級 24名 1位 岩崎夏子(3年) 2位 高津礼音(1年) |
第11回 (2021年) 60名 | 1位 祝井千空(3年) 2位 和田耕真(3年) | 1位 青山航大(3年) | 1位 加藤輝(3年) |
第12回 (2022年) 77名 | 14名 1位 中村清之介(2年) 2位 高津礼音(3年) | 23名 1位 延岡遥大(3年) 2位 玉岡航(3年) | 40名 1位 粕谷奏翔(3年) 2位 加藤有(1年) |
プロ棋士を目指す奨励会員の多くが低学年時にドラ王座戦に出場されています。
カルタスホール
北浦和は行きやすい
低学年ドラ王座戦はどこで開催されているのですか?
低学年ドラ王座戦は、第2回を除いて全て埼玉県浦和区のカルタスホールで開催されています。
今回の第13回大会も例年通りカルタスホールで開催されました。
カルタスホールは、JR京浜東北線の北浦和駅から徒歩3分の場所にあります。
京浜東北線は、南は神奈川県大船から北は埼玉県大宮駅まで首都圏を縦に走っている電車です。
横浜駅、川崎駅、東京駅、秋葉原駅、上野駅、赤羽駅、南浦和駅などを通り、他路線との乗り継ぎができます。
また東北新幹線、北陸新幹線、上越新幹線が通る大宮駅からは北浦和駅まで7分で着くため、東北や新潟、金沢からの遠征でも行きやすい場所にあります。
大宮駅からカルタスホールまでは、京浜東北線と北浦和駅からの徒歩で、15分もあれば行けます。
遠征組も日帰りで行けますね。
カルタスホールまで
前述したように、北浦和駅からカルタスホールまでは、徒歩3分で行けます。
ここでは、北浦和駅からカルタスホールまでの行き方を説明します。
北浦和駅の改札は一つです。
よって、そのまま改札を出てください。
改札を出たら東口から駅を出ましょう。
東口は改札出て、右側です。
左右の階段があるので、そのまま1階まで下りましょう。
(左右の階段はどちらから降りても同じ場所に出ます。)
1階に下りたらロータリーに出ます。
駅を背に正面の道の歩道を進みましょう。
左側にマツモトキヨシがある歩道で、少し行くと同じく左側にマクドナルド、信号を渡るとモスバーガー、ファミリーマートもあります。(信号に捕まると少し長いです。)
カルタスホールの手前まで商店街の屋根があるので、雨でも濡れずに行けます。
2分も歩いてファミリーマートを過ぎると、カルタスホールの入るビルが見えてきます。
1階にスーパーのクイーンズ伊勢丹が入っています。
カルタスホールは3階にあります。
エレベーターもしくは階段で3階に行けます。
3階に着いたら奥の会議室の方に進みましょう。
会場となる会議室前には、張り紙も貼ってあります。
迷いなくカルタスホールまで来ることができました!
カルタスホールは駅から近いのがいいですね。
駐車場
首都圏以外からの遠征で車で行こうと思いますが、駐車場はありますか?
カルタスホールへは公共交通機関の使用をお願いしていますが、関東県外から遠征されるご家族など車で来られる方もいるかと思います。
私は基本電車で行くのですが、過去に車で行ったこともあります。
いくつか周辺の駐車場を確認しましたので、ご参考ください。
下記駐車場の情報は、2023年7月17日のものです。
料金は変更になっている可能性があります。
カルタスホールには地下の駐車場があります。
この駐車場は少し高めの料金設定になっており、30分200円でした。
最大料金はないので、10時から3時までいるとして、5時間2000円になります。
カルタスホールの周りには民間駐車場もいくつかあります。
カルタスホール隣には、二つの民間駐車場がありました。
一つは日祝の最大料金で、1200円。
もう一つは土日祝の最大料金で、770円でした。
また歩いて5分圏内にも民間駐車場が5つほどあり、あらかじめ場所を調べておけば駐車場に困ることはなさそうです。
今回も関東以外から車で来られていた方がおられました。
その方はカルタスホールの地下駐車場に停めたそうです。
会場準備(8:30~9:45)
第13回低学年ドラ王座戦の受付は10時からです。
私は現地に8時45分頃に到着しましたが、すでに会場の9割が出来上がっていました。
それもそのはずで、前日にアマ名人戦の埼玉県大会が同会場で開催されており、会場がそのままの形で残されておりました。
よって、将棋盤、駒、時計もすでに設置されていた状態で、当日は受付や保護者席の設置、賞品、対局表の準備などを行いました。
小島先生の奥様の話によると、普段は8時30分から準備をされるとのこと。
親将として参加していた頃は受付の時には会場は出来上がっているので、準備の場面を見ることはなかったのですが、運営スタッフは1時間以上前から来られて準備をされています。
9時半に運営スタッフ3名も来られ、当日の段取りや受付の準備に入ります。
準備はできたので、後は開場を待つのみです。
受付~開会式(9:45~10:40)
受付
開場は15分早い9時45分。
受付が始まりました。
本大会は事前申し込み制でしたので、受付はスムーズです。
すでに参加者名簿と対局カードが作成されており、受付は参加費の支払いと出席の確認のみとなります。
事前申し込み制だと、受付がスムーズで長時間待たされることもなく、参加者も運営側も楽ですね。
本大会の参加賞は、小島先生厳選の詰将棋集です。
3手詰24題、5手詰24題、7手詰24題の計72問に回答も付いています。
小島先生が厳選した良問ばかりなので、低学年の伸び盛りのお子さんによっては、この詰将棋72問を全て解けるようになるだけで相当力になると思います。
このような詰将棋集を地道にやるかやらないかで1年後、2年後の棋力として大きな差がついてきます。
せっかくいただいたものなので、無駄にしないでほしいですね。
受付を終えたお子さんは開会式まで待つことになります。
開会式までの過ごし方はそれぞれですが、やはり将棋を指しているお子さんが多いですね。
特にその相手が親御さんというケースが多かったです。
普段でも家でも指しているのでしょう。
保護者の方は、対局場脇に用意された保護者席に待機します。
保護者席から会場が見渡せるので、お子さんの対局している姿も見ることができます。
受付が終わり、本日の参加者が確定しました。
事前申し込みでは、66名だったのですが、2名がキャンセルとなり64名となりました。
その内訳は下記の通りです。
第13回低学年ドラ王座戦 参加者 ※()内は昨年度の参加者
- 合計:64名(77名)
- A級:22名(14名)
- B級:11名(23名)
- C級:31名(40名)
A級には昨年大会の優勝者や、昨年度の全国小学生倉敷王将戦覇者、低学年ながら小学生名人戦の県代表者など8月の倉敷王将戦で優勝を狙えるメンバーがたくさん集まりました。
また関東以外にも、富山、静岡から遠征で来られたお子さんもおられました。
今年の全国小学生倉敷王将戦の低学年の部の県代表者は、A級に8名が参加していました。
8月5日の全国大会に向けて代表者と対局できるのはいい経験にもなります。
開会式
開会式は10時半より始まりました。
主催者の小島先生が挨拶とルールの説明をされます。
- スイス式リーグ戦6回戦
- A級、B級:持ち時間15分、切れたら一手30秒未満
- C級:時計なし(ただし進行によっては時計が入る)
開会式は10分ほどでした。
いよいよ対局が始まります。
対局(午前の部 10:40~11:30)
10時40分になり、午前の部の対局が始まります。
運営スタッフが、対局者の名前を呼んで、対局カードを対局席に置いていきます。
対局者は自分の対局カードを確認して席につき、対局を開始します。
運営側はこの対局カードを使用して手合いをつけたり、勝敗の確認を行っていきます。
A級、B級、C級の対局が一斉に始まりました。
対局が終わると、運営スタッフに勝敗を報告します。
その際、自分の対局カードを提出します。
運営スタッフは対局カードとリーグ表を使用しながら、大会を進行していきます。
昼休み(11:30~12:20)
11時15分頃から、B級・C級は予定の3対局、A級は2対局が続々と終了し、午前の対局を終えたお子さんはお昼休みとなります。
昼食は会場内で取ることができますか。
近くにコンビニや外食する場所はありますか。
将棋大会に引率に来られた親将さんにとって気になるのが昼食をどうするか。
特に初めてカルタスホールに来られた方は、会場内で食事をしていいのか、近所にコンビニはあるのか、外食できる場所はあるのか、気になるところですよね。
昼食の心配はいりません。
カルタスホールの周りには、コンビニもありますし、外食もできますよ。
まず会場内で食事は可能です。
当日の昼も対局場の机を使って食事を取られている方が大勢いらっしゃいました。
カルタスホールの1階にスーパーマーケットのクイーンズ伊勢丹が入っており、そこでサンドイッチやおにぎりなどの軽食を買うことができます。
カルタスホール徒歩2分圏内にファミリーマート、セブンイレブン、ローソン、ミニストップがあるため、午前中のお子さんの対局時に昼食の買い出しもできます。
外食にしても、マクドナルド、モスフード、松屋、日高屋、ラーメン屋3軒などが近くにあります。
実際私は日高屋で昼食を取りました。
昼食を取り終えて、12時20分より午後の対局が始まります。
対局(午後の部 12:20~14:40)
12時20分より午後の対局が始まります。
午後はA級は4対局、B級・C級は3対局になります。
運営スタッフさんも大会運営に慣れており、進行がスムーズです。
1時間もするとB級・C級では全6対局を終えたお子さんが出始めます。
B級・C級は14時前には全ての対局が終了しました。
C級は、5勝1敗で4人が並び、得点計算の結果、竹内さんが優勝となりました。
C級の結果は下記の通り。
- 優勝 竹内乙晴(3年)
- 2位 千葉匠真(1年)
- 3位 山口 開(3年)
- 4位 福嶋陽希(2年)
B級は、6戦全勝の加藤さんが完全優勝。
2位は5勝1敗の石津さん、3位には4勝2敗の池本さんが入りました。
- 優勝 加藤 有(2年)
- 2位 石津颯真(3年)
- 3位 池本明良(2年)
A級はさすがに実力者の集まりで、長考することも多く、対局時間が伸びていきます。
30秒将棋になることも多々あり、最後の6対局が終わったのは14時半でした。
A級もC級同様の大混戦。
5勝1敗で4人が並び、得点計算の結果、在國寺さんが優勝となりました。
- 優勝 在國寺晴太(3年)
- 2位 北川大樹(3年)
- 3位 礒貝啓佑(2年)
- 4位 中村清之介(3年)
上位入賞した4名は全国小学生倉敷王将戦の全国大会にも出場されます。
全国大会でのご活躍を期待しています。
裏方では、表彰式に向けて、賞品や表彰状の準備を行っています。
表彰式、抽選会(14:10~15:00)
入賞・3勝賞・残念賞
低学年ドラ王座戦は参加者全員が楽しかった、参加してよかったと思えるように工夫しています。
参加者全員になんらかの賞品が配られます。
賞品は、入賞・3勝賞・残念賞の3つに分けて、入賞者には棋書や扇子、3勝賞と残念賞にはお菓子を用意しています。
お菓子が欲しいという入賞者もいました。
子供らしいですね。
表彰式・お楽しみ抽選会
早めに終了したB級・C級の表彰式を先に行いました。
優勝者には表彰状とメダル、2位には表彰状がもらえます。
15時前よりA級の表彰式も行いました。
B級・C級の表彰式後に、お楽しみ抽選会がありました。
クジで当たったお子さんには、棋書や扇子がもらえます。
なかなかの盛り上がりで、多くの子供たちが我こそはと参加されていました。
表彰式と抽選会が終了し、閉会となります。
第13回大会は15時に全てのイベントが終わりました。
後片付け(15:00~15:30)
大会も終わりに近づくと、空いた席から片付けを始めていきます。
将棋盤、駒、対局時計を回収していきます。
カルタスホール会議室の机と椅子は会議室仕様に戻します。
運営スタッフの他にも最後まで残っていた親御さんや子供達も手伝ってくれました。
会場を後にしたのは15時30分。
本大会に使用した全ての道具を地下駐車場まで運び、運営スタッフも解散となりました。
第13回低学年ドラ王座戦 あとがき
第13回低学年ドラ王座戦は、大きなトラブルもなく盛況に終わりました。
私自身は、親将として第8回大会に参加して以来5年ぶりの観戦でしたが、当時と変わらずで子供達に一日将棋を楽しんでもらおうという雰囲気が感じられる大会でした。
本大会の良かった点を下記記載します。
- 会場のカルタスホールは交通の便が良く、駅から近い。駐車場もある。
- 事前申し込みで、受付がスムーズ。待ち時間がほとんどない。
- 保護者席が用意され、ゆっくり座って観戦できる。
- 参加賞(詰将棋)、残念賞のお菓子、お楽しみ抽選会が用意され、将棋以外の楽しみもある。
- 低学年限定の大会で、同世代のお子さんと対局できる。
- A級、B級、C級の3部門が用意され、棋力に応じて参加できる。
- A級は8月の倉敷王将戦県代表が8名参加。全国大会前に同世代の強い相手と対局ができる。
- 今回で13回目の大会。運営力が高く、進行もスムーズ。
毎年7月に開催される低学年ドラ王座戦。
数少ない低学年以下限定の大会としては貴重な大会ですし、倉敷王将戦の一ヶ月前に開催されることもあって、全国大会前の前哨戦にもなるかと思います。
腕に自信のあるお子さんは、低学年の中で自分の力がどこまで通じるか試してほしいと思います。
今回もA級で上位に入ったお子さんは全国大会でも上位に入れる棋力があるように思います。
また、将棋を始めたばかりのお子さんや中級者のお子さんもC級・B級に参加して低学年だけの将棋大会を通じて一日将棋を楽しんでほしいと思います。
私は第2回大会から第8回大会まで7回親将として参加しました。
7回の間に、2人の息子がC級からA級まで全てのクラスに出場させていただきました。
棋力に応じて各クラスに参加したので、手合いも適度でいい経験になりました。
お楽しみ抽選会などのイベントもいい思い出になっています。
この大会を通じて数多くの他県の親将さんとも知り合えました。
ここで知り合えた親将さんと1ヶ月後の倉敷の本大会でもご一緒させていただき、互いに励まし合ったことを覚えています。
倉敷王将戦を前にして、親将仲間を作るきっかけにもなる大会です。
2009年に上野松坂屋の大会がなくなり、代わりの大会を子供達のためにとの思いで始まった低学年ドラ王座戦。
今年で13回目になりました。
コロナ禍では運営方法や採算性など大変だったかと想像します。その中でも中止せずに開催していただきました。
私個人的にも愛着あるこの大会が今後長く続くこと、低学年の子供達が本大会を通じて将棋を楽しんでくれることを祈念し、この記事を終えたいと思います。
今回低学年ドラ王座戦を5年ぶりに観戦し、記事にさせていただきました。
本記事の作成にあたり、取材の許可をいただき、また大会当日も温かく迎えていただいたドラの穴支部の小島先生(支部長)に感謝申し上げます。
また奥様を始め運営スタッフ4名の方には私の細かい質問にも応じていただくなど大変お世話になりました。
ありがとうございました!
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