親将録(長男初心者編②)南守谷将棋センター

長男君は将棋のルールを覚え、ハム将棋での練習対局、嫁さんとの平手、私との駒落ちをこなすことができるようになりました。

そんな長男君に家族やコンピューター以外の対局も味わってもらいたい。
私はインターネットで近場で将棋ができそうな場所を探しました。

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ダイス
  • 長男(大学1年)と次男(中3)を持つ親将(親将歴13年)
  • 日本将棋連盟茨城常南支部役員 広報部長
  • 千駄ヶ谷連盟道場初段、将棋ウォーズ二段
  • 2022年11月から「こども将棋情報室」のサイトを運営
目次

守谷将棋

将棋教室検索

パパ将

子供に将棋をやらせたいけど、どこに将棋を指す場所があるの?

14年前の私も多くの親将さんが経験してきたように、将棋を指す場所をインターネットで探しました。
私の住んでいる茨城県で、「茨城」、「将棋」、「こども」などをキーワードに検索をかけていきます。

すると、隣町の守谷市に「南守谷将棋センター」があることを発見しました。
日本将棋連盟のサイトによると、南守谷将棋センターでは子供将棋教室を土曜日の午前中に開催していることのことでした。

守谷市だと我が家から車で20分程度で行くことができます。
時間は11~12時と1時間ですが、料金は200円と格安。
PRには、「初心者、級位者、有段者まで実力に応じて指導します。」と書かれており、これは行ってみるしかない。
この「南守谷将棋センター」をさらに検索していくと、ある将棋ブログを発見しました。

将棋ブログ

当時は2011年の夏頃。
「南守谷将棋センター」で検索して発見したブログは、守谷香介さんが2008年から書かれている「守谷将棋」でした。

守谷将棋

餅屋将棋

香介さんは将棋愛好家のブロガーで、日々の将棋にまつわる出来事をブログにされており、南守谷将棋センターを中心に千駄ヶ谷連盟道場、御徒町将棋センター、新宿将棋センターなど各地の道場にも行かれています。

私自身、千駄ヶ谷、御徒町、新宿の3つの道場で指した経験があるのと、棋力も私に近いぐらいなので、ブログの内容も面白く、楽しく読ませていただきました。

その中で、香介さんが南守谷将棋センターで開催される子供将棋教室を何度かブログで紹介されており、子供将棋教室の雰囲気や長男君でもやっていけそうなレベルであることがわかりました。

守谷将棋の子供将棋教室紹介記事

子供将棋教室 : 守谷将棋
子供将棋教室の風景 : 守谷将棋
子供将棋教室 : 守谷将棋

香介さんも実際子供達とも対局し、対局後の感想なども記事にされていて、とても参考になりました。

結局私は守谷香介さんとお会いする機会はありませんでした。
ぜひ一度お会いして一局お願いしたかったです。

守谷将棋のブログで子供将棋教室の雰囲気を把握し、長男君と共に南守谷将棋センターに初めて訪問したのは2011年の夏の頃です。

ダイス

初めての将棋教室は親自身も経験したことがないので、緊張しますね。

南守谷将棋センター

南守谷将棋センター
南守谷将棋センター

初対局

当時の南守谷将棋センターでの子供将棋教室は毎週土曜日の11時~12時頃まで。
11時過ぎに長男君を連れて南守谷将棋センターを訪れました。

現在の子供将棋教室は朝8時半頃から12時頃まで開催しており、前半は将棋講座、後半は対局道場で辻先生が精力的に指導されています。
以前に教室の記事を書きましたので、ご参考までに。↓

南守谷将棋センターの扉を開けると、川嶋先生、辻先生のお二人に、子供達10人ほどが将棋を指していました。
子供の親御さんも何人か見学されています。

早速川嶋先生にご挨拶。
川嶋先生はとても紳士な方で、初対面の私達も歓迎していただきました。

長男君の棋力(初心者)を伝え、早速空いているお子さんとの手合いをつけていただきました。

子供将棋教室での対局は今でこそ段級の認定や昇段規定も定められてシステム化されていますが、当時は川嶋先生が棋力に応じて子供達を対局させるという形でした。

長男君記念すべき最初の対局は、小学生3~4年生ぐらいのX君。
X君は無口な子で黙々と将棋を指すタイプで、将棋を指す手つきでまだ初めて間もないという感じでした。

私は緊張しながら横から対局を見守っていました。
初心者同士あるあるですが、共に玉を囲うようなことはせず、お互い大駒を中心に駒を進めていきます。

長男君は序盤から優勢に駒得を重ねていきます。
家族やハム将棋でそれなりにやっていた効果はありました。

いよいよクライマックス。(角で王手!)
X君が玉をどこに逃げるのかなと思いきや、なんと別の駒を動かしました。
もちろん王手放置の反則なのですが、今まで玉を取ったことがない長男君。
手が止まってしまいました。

それもそのはずで、私や嫁さんは玉を取られる前に投了していたし、長男君にも詰まされたら玉を取られることはせずに「負けました」と言うように教えていました。
そう、玉を取られる、取られた経験がないのです。

私は心の中で玉を取ってしまえ~と叫んでいましたが、長男君はなかなか指さない。
明らかにとまどっている様子です。
長男君、この日一番の長考でしたが最終的に思い切って玉を取ってくれました。

私は長男君道場初勝利に安堵。
その後数局指しましたが、2勝2敗で指し分けだったように思います。
長男君と同じぐらいの棋力の子も多数来ているので、ちょうどいいレベルのように感じました。
長男君も楽しかったようで、それが親としても一番なによりでした。

川嶋先生と辻先生

南守谷将棋センターの子供教室は、川嶋先生と辻先生が二人で子ども達の指導を行っていました。

川嶋先生は南守谷将棋センターの席主で、当時茨城常南支部の支部長。
月一回の将棋大会や常南支部の例会など精力的に活動をされていました。
川嶋先生の尽力で、茨城常南支部は一時期200人を超える日本一の会員数を誇る支部となったこともありました。
お人柄も優しく面倒見もいい方で、多くのアマ将棋愛好家に慕われています。
私や長男君にもよくお声がけをいただき、長年お世話になってきました。

今でも南守谷将棋センターの子供教室は川嶋先生が無償で道場を開放いただき、子供達は格安で教室に通うことができます。
おかげで全国優勝者を含む多くの強豪がこの南守谷将棋センター子供将棋教室から輩出されました。
南守谷将棋センター子供教室出身の奨励会員も多数います。
ぜひプロになって川嶋先生に喜んでいただきたいものです。

辻先生は将棋指導員の資格を有しており、茨城常南支部の副支部長を務めておられます。
現在も子供将棋教室の運営を行っており、毎週土曜日はほぼ年中無休で教室を開催されています。

子供教室の出身者・在籍者は毎年のように県代表として全国大会に参加しており、近年では2024年度に中村清之介君が公文杯小学生将棋名人戦で全国3位に入る活躍をされていました。
その中村君も初心者の頃は辻先生の指導を受けて強くなりました。

辻先生の思い出は、長男君がなかなか勝てずにベソを書いている時に、「よし、リハビリするか~」と笑顔で言ってくださったこと。
その後、少し棋力の落ちるお子さんとの対局を増やしてくれて、長男君を元気にしてくれたことを覚えています。

辻先生
二面指しで指導する辻先生(2022年12月)

現在は川嶋先生は高齢で子供将棋教室の指導は行っていませんが、辻先生や助手の息子さんも手伝ってくれて、子供将棋教室が円滑に運営されています。
今でも毎週20~30人の子供達が来場され、子供教室は盛況です。

あとがき

南守谷将棋センター
長男君の対局(2011年11月)
南守谷将棋センター

こうして私達親子の南守谷将棋センターの子供教室に通う日常が始まりました。
この南守谷将棋センターではたくさんの子供達や親将さんに出会いました。

次回は当時子供将棋教室で出会った子供達の紹介をしたいと思います。

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