「誰に将棋を教わりましたか?」
2022年11月20日、テーブルマーク こども将棋大会/関東大会の一コマ。
低学年の部の決勝戦を前に、8連勝で決勝まで勝ち上がってきた小学二年生君に司会者が質問をしました。
「守谷の先生です!」
二年生君が答えた守谷の先生とは、南守谷将棋センター子供教室で講師をされている辻昌宏先生のこと。
二年生君は南守谷教室で年長から将棋を始め、わずか2年で低学年トップクラスの実力を身に付けました。
茨城県の小学生大会では、ここ何年も県代表の座を南守谷子供教室在籍または出身の子が占めており、全国大会でも活躍されています。
このような力のある子を毎年輩出している南守谷将棋センター子供教室とはどのような教室なのか、今回こども将棋教室の第一弾として、南守谷将棋センター子供教室を紹介します。
この記事は2022年12月3日に開催された子供教室を取材して作成しています。
私の二人の息子もこの教室で将棋を始めました。
この記事読むと、南守谷将棋センター子供教室の下記内容がわかります。
- 教室の概要
- 教室の先生
- 教室の様子
- 教室出身者の実績
- 教室のおススメポイント
- 長男(高2)と次男(中1)を持つ親将(親将歴11年)
- 日本将棋連盟茨城常南支部会員
- 千駄ヶ谷連盟道場初段、将棋ウォーズ二段
- 2022年11月から「こども将棋情報室」のサイトを運営
南守谷将棋センター子供教室 概要
南守谷将棋センター子供教室(以下:南守谷教室)は、道場を運営されている茨城常南支部名誉支部長の川嶋長一郎先生のご厚意により土曜日午前中に道場を無償開放いただき、運営されています。
また南守谷教室を運営されている辻昌宏先生もボランティアで教室の運営をされており、このお二人なくしては南守谷教室は成り立ちません。
かつては川嶋先生が道場運営の中で子供教室を開いたのがきっかけで、2010年頃から辻先生も運営に関わっておられます。
運営当初の生徒数は5〜10人程度だった南守谷教室ですが、辻先生の工夫をこらした教室運営と教室出身の子供達の活躍で年々生徒数が増えていきます。
現在は常時30〜40人は集まる教室となっています。
まずは南守谷教室の概要から紹介していきます。
教室概要
教室名 | 南守谷将棋センター 子供教室 |
開催日時 | 毎週土曜日 ①将棋講座 8:00~10:30 ②対局道場 10:30~12:30 |
受講料 | ①将棋講座:初級:1,000円 中級・上級:1,500円 ②対局道場:200円 |
住所 | 茨城県守谷市けやき台1-13-23 ※関東鉄道常総線 南守谷駅より徒歩3分 |
電話番号 | なし |
メールアドレス | 教室HPに記載 |
講師 | 辻昌宏(日本将棋連盟茨城常南支部 副支部長、日本将棋連盟公認 将棋指導員、将棋アマ五段) |
最大収容人数 | 50名 |
参加人数 | ①将棋講座:10名以下 ②対局道場:30~40名 ※参加人数は目安です。日によって変わります。 |
教室内容 | 講座、詰将棋、対局 |
教室HP | https://rara.jp/mmoriyasyogiu18/ |
- 将棋教室は初めて(敷居が低いので入りやすい)
- 将棋が好きだが、学校などの周りに相手がいない、強い相手と指したい
- 自分の棋力が知りたい
幅広い層の子供たちが参加しているので、相手に困ることはありません。
教室場所(地図)
南守谷教室は、茨城県守谷市の関東鉄道常総線南守谷駅から徒歩3分の位置にあります。
国道294号を北に向かい、右側にある三菱自動車販売の裏手にあります。
専用の駐車場はないので、ご注意ください。
講師紹介:辻昌宏先生
南守谷教室を運営されているのは辻昌宏先生です。
- 日本将棋連盟茨城常南支部 副支部長
- 日本将棋連盟公認 将棋指導員
- 将棋アマ五段
辻先生は日本将棋連盟茨城常南支部に所属されており、そこで副支部長を務めています。
ご本人が大会に出場されることはなく、裏方として大会運営にたずさわり、また南守谷教室で教室運営をされています。
南守谷教室で指導するにあたり、2012年4月に「将棋指導員」の資格も取られております。
辻先生は初めから将棋の先生をやっていたわけではなく、元々は親将の一人として息子さんを教室に連れてきたのがきっかけです。
そこから息子さんや他の生徒達に将棋を教えるようになりました。
本格的に子供達に将棋を教えるようになったのは2010年頃で、当時は南守谷将棋センターの席主である川嶋先生とお二人で指導をされていました。
現在は川嶋先生が高齢のため、辻先生一人で教室の運営をされています。
辻先生は、将棋教室の運営をされてから10年以上ほぼ休むことなく毎週土曜日午前中に教室を開催しています。
週一回とは言え、毎週土曜日に朝8時から後片付けまで含めて午後3時頃まで運営されるのは並大抵ではありません。
辻先生の将棋教室への熱意には頭が下がります。
南守谷教室は、元々は今の段級位認定道場はなく、ただ参加する子供達同士が対局して、先生が感想戦に加わるというものでした。
そのため、対局者同士で棋力差があったり、段位の認定もあいまいで、なかなか継続して教室に通う子供たちが少ない状態でした。
現在の二部制(①将棋講座、②段級位認定道場)を確立させて、子供達のやる気を引き出して棋力向上につなげたのは、辻先生のアイデアによるものです。
辻先生は、子供達が将棋が嫌にならないようにいくつか工夫をされています。
一つは最初の認定時は少し厳しめに認定して、勝つ機会を増やしてあげていること。
初めから負けが多いと子供達はやる気を失います。
最初の認定時に厳しめに認定する、つまり少し低めの段級に認定すると、勝つ機会が増えます。
勝つとより将棋が楽しくなるので、最初の段階で将棋を楽しんで長続きさせるようにしているとのことでした。
私の息子も一番下の15級認定が始まり、昇級のたびに喜んでおりました。
教室の運営とは異なりますが、茨城常南支部主催の子供将棋大会では、辻先生が裏方に回り、大会運営を行っています。
その際は必ず参加者全員に日本将棋連盟発行の表彰状を配るようにしているとのことです。
全勝で優勝した子はもちろん、全敗で最下位になったお子さんにも表彰状を発行して渡しています。
どんな成績でも表彰状をいただくのは、子供にとっても親御さんにとっても嬉しいものです。
私も息子が初めて表彰状をいただいた時は嬉しかったのを覚えています。
話を聞いていると辻先生は常に子供ファーストで考えておられ、将棋を楽しむことに力点が置かれ、取りくんでいるように感じました。
その成果もあり、今は常時30〜40人は集まる子供将棋教室になっています。
また、教室在籍者・出身者の大会実績は輝かしく、毎年のように県代表を輩出しています。
(教室在籍者・出身者の大会実績は後述します。先に読みたい方はこちら)
辻先生のここがすごい!
- 10年以上、毎週土曜日にほぼ年中無休で将棋教室を開催している。(休みは年末年始のみ)
- 将棋の普及のためにボランティアで指導されている。
- 独自の教室運営システムで常時30〜40人集まる将棋教室まで成長させた。
- 毎年のように教え子が大会で実績をあげている。
南守谷将棋センター子供教室 取材
私自身、息子二人が長年お世話になってきた南守谷教室。
2022年12月3日、辻先生の許可をいただき、教室の取材をさせていただきました。
準備(7:50~8:00)
12月3日 朝7時50分。
朝8時から将棋講座を開催されていると聞き、10分前に将棋教室に着くと、すでに辻先生が教室の準備をされていました。
教室内に入ると、各机の上に将棋盤と駒が整然と並べられており、子供達の来場の準備はすでに整っておりました。
朝一の段階では、22個の将棋盤が用意されており、同時に44人の対局が可能な状態になっていました。
一つ予備の机が余っており、そこで3つの対局場所(6人対局)の追加が可能です。
よって、最大50人の対局が可能な教室になっています。
予備の机は、通常保護者の見学などに使用されています。
他にも予備の椅子がいくつかあるので、保護者の方は座って見学することが可能です。
教室の壁には過去にプロの先生からいただいた色紙や茨城常南支部が主催した大会の対局表が貼られています。
高崎一生七段(当時六段)の色紙も飾っていました。
また南守谷教室出身の鎌田女流2級の新聞記事も貼られています。
南守谷将棋センターが歴史ある道場であることがわかります。
子供将棋講座(8:00~10:30)
朝8時になり、将棋教室第一部の子供将棋講座が始まります。
子供将棋講座の料金は下記の通りです。
・初級:1000円
・中級~上級:1500円
以前は無償で将棋講座を開いていたそうですが、参加する子供のやる気度が様々で、講座運営に支障が出たとのことでした。現在は、有料にすることでやる気がある子供さんに限定して将棋講座を開催しています。
8時5分、親御さんと共にお子さんが一人来られました。
最初に来たのは、2022年度全国小学生倉敷王将戦低学年の部で茨城県代表になったI君。
南守谷教室には2年ほど通っており、朝の将棋講座にもちょくちょく参加されているとのことでした。
一生懸命にやっている子は強くなりますね。
まずは辻先生とI君で指導対局です。
I君のリクエストで先生が中飛車にして対局がスタートしました。
この対局ですが、辻先生はPCのソフトを使用して指しています。
当然ソフトを使用している先生が勝つのですが、この指導対局は感想戦がメインで、ソフトの候補手から、I君の好手、悪手を指摘、指導していきます。
時間的には対局10分、感想戦15分の指導対局でした。
指導対局中にも講座受講の子供達がポツポツとやって来ます。
最終的には6人の子供達が朝の講座に参加しました。
指導対局は複数同時は不可能なので、待ちの子供達にはレベルに応じて先生独自のプリント問題を解いてもらいます。
上級~有段者の子は難易度の高い必至問題を、初心者の子は初歩的な問題(駒の効きや駒得の考え方)を解いていました。
8時半になり、ここから1時間は将棋講座の時間です。
この日は初心者から有段者まで参加していたので、講座内容は「端攻め」となりました。
端攻めにおける考え方、手筋などを辻先生が解説します。
時折手を挙げて質問するお子さんもいて、本講座を一生懸命聞いている姿勢が見えます。
9時半から10時半までは再び指導対局に入ります。
上級者の子とはソフトを使用した指導対局。
また初級者の子二人とは二面指で先生が指導対局を行いました。
この二面指しを観戦しましたが、なかなか初心者だと「詰ませ方」が難しいようです。
辻先生が玉将一枚で相手されていましたが、自駒で包囲するもなかなか詰ませられない。
初心者はまずは詰将棋が大事であることを改めて感じました。
一手詰がスラスラ解けるだけでも終盤力が見違えるほど変わります。
第一部の将棋講座は8時から10時半までの2時間半でした。
指導対局、講座、個々のレベルに合わせた手筋問題(必至、次の一手)があり、参加者の棋力向上の一助になります。
朝8時と早く、また料金も1000〜1500円しますが、途中参加も可能ですので、機会があれば一度参加してみてはいかがでしょうか。
段級位認定対局道場(10:30~12:30)
10時過ぎより第二部の段級位認定対局道場に参加する子供達が来られます。
南守谷教室に参加する子供の大半はこちらの対局道場が目的です。
第二部の概要は下記の通りです。
・時間:10時30分~12時30分(途中参加、途中退場可)
・料金:200円
段級位認定道場は、辻先生が段級で近い者同士で手合いをつけ、子供達同士で対局を行います。
南守谷教室独自の対局表(対戦カード)を使用して手合いをつけていきます。
対局を終えると勝った方が相手の対局表と自分の対局表を受付に提出します。
その際、自分の対局表を上にして提出し、受付で上の対局表に勝ちの判を下の対局表に負けの判を押してもらいます。
定められた勝数をクリアすると昇級または昇段になります。
南守谷教室の昇級・昇段規定は下記の通りです。
- 11~14級:3連勝または4勝1敗
- 9、10級:4連勝または7勝3敗
- 7、8級:5連勝または8勝3敗
- 4~6級:6連勝または9勝3敗
- 1~3級:7連勝または10勝3敗
- 初段:8連勝または11勝3敗、13勝4敗
- 二段:10連勝または13勝2敗
- 三段:12連勝または15勝2敗
- 四段:15連勝または18勝2敗
子供達は昇段、昇級目指して対局を重ねていきます。
また南守谷教室では子供達の棋力を証明するために、認定証の発行(無料)もしています。
この日5連勝で7級に昇級したA君の認定証を見せていただきました。
段級位が上がるたびに認定証を発行してもらえるのでモチベーションも上がります。
<段級位認定道場の対局の様子>
手合いは辻先生がつけていますが、助手として辻先生ご子息の明毅さん(大学生)もお手伝いをされていました。
本日は茨城常南支部の美馬支部長が来場され、有段者の子供達を相手に指導対局をされていました。
対局道場の間、保護者の方の過ごし方はそれぞれです。
そのまま教室で我が子の将棋を観戦する方もいれば、近くのSEIYUで買物している方もいれば、一度自宅に帰宅して終了時間頃に迎えに来る方など様々です。
終了(12:30~14:30)
12時30分で対局道場は終了となりますが、完全に終了というわけではなく、まだまだ将棋がしたい子は辻先生が特別に手合いをつけてくれます。
13時でもまだ対局しているお子さんもいます。
朝8時に来たI君はこの時間でもまだ指していました。
今回は14時30分に全ての子供達が道場を後にして終了となりました。
午後になると南守谷将棋センターは将棋道場に変わります。
席主の川嶋先生や常連の方々が来られ将棋を楽しんでおられました。
辻先生は、駒の片付けと来週の準備をして、教室を後にしました。
辻先生が教室を後にするのは14時〜15時頃とのことです。
南守谷将棋センター子供教室 掲示板
南守谷教室には、専用のHP(掲示板)があります。
こちらの掲示板で、昇段・昇級者の発表や将棋大会の情報、教室在籍者・出身者の大会結果などを掲載しています。
昇級した時に掲示板で名前が載るのは嬉しいですね。
掲示板のURLは下記の通りです。
南守谷教室の掲示板はパスワードで管理されています。
中身をご覧になりたい方は教室で辻先生にお問い合わせください。
南守谷将棋センター子供教室 実績
辻先生が現行の指導方法にして8年以上になり、数多くの子ども達が南守谷教室で学び、様々な大会で活躍をされています。特に茨城県の子供大会は常に南守谷教室の子供達が上位を独占しており、そのレベルの高さがわかります。
ここでは南守谷教室の子供達の実績やプロを目指す子について紹介します。
プロ棋士・女流棋士
南守谷教室の出身のプロ棋士はいませんが、2022年5月に女流棋士になられた鎌田女流2級は南守谷教室出身です。
鎌田女流2級は2014年に南守谷教室で15級からスタートし、メキメキと力をつけて今や女流棋士にまで成長されました。
南守谷教室の掲示板にも鎌田女流2級が初めて教室で認定を受けた記録(2014年9月6日)があります。
奨励会員
南守谷教室は現行の形で運営されて8年程度で、そこまで歴史は長くありません。
よってプロ棋士はまだ出ていませんが、プロ棋士を目指す奨励会員は3名います。
・本田想介1級
・國井勝太1級
・村上千紘1級
3人ともまだ10代なので、プロ棋士を目指して頑張ってほしいと思います。
南守谷教室出身のプロ棋士が出るといいですね。
大会実績(過去5年間)
小学生の大きな将棋大会は、全国大会につながる2つの大会(名人戦、王将戦)と参加人数が1000人を超えるテーブルマークこども大会の3つの大会があります。
また中学生は、全国中学生選抜将棋選手権大会があります。
- 公文杯小学生将棋名人戦
- 全国小学生倉敷王将戦
- テーブルマークこども大会
- 全国中学生選抜将棋選手権大会
それぞれの大会で南守谷教室の在籍者および出身者が活躍されていますので、過去5年間の実績を紹介します。
公文杯小学生将棋名人戦
年度 | 名前 | 茨城県大会 | 東日本大会 |
---|---|---|---|
2018年 | 村上千紘 | 優勝 | 予選2勝 決勝トーナメント1回戦 |
2019年 | 泉田遼 | 優勝 | 予選2勝1敗 決勝トーナメントベスト8 |
2020年 | 泉田遼 | 優勝 | 決勝トーナメントベスト8(予選なし) |
2021年 | 小林 凜空 | 優勝 | 予選出場 |
2022年 | 土山敬大 | 優勝 | 予選出場 |
※2015年に正道直君が全国準優勝
※2016年に正道直君が全国準優勝
全国小学生倉敷王将戦(低学年の部)
年度 | 名前 | 茨城県大会 | 全国大会 |
---|---|---|---|
2018年 | 泉田遼 | 優勝 | 予選2勝1敗 |
2019年 | 土山敬大 | 優勝 | 予選2勝1敗 |
2020年 | 石原成流 | 優勝 | 予選2勝1敗 |
2021年 | 中村清之介 | 優勝 | 予選2勝1敗 |
2022年 | 伊藤健太郎 | 優勝 | 予選2勝1敗 |
※2013年に正道直君が全国優勝
全国小学生倉敷王将戦(高学年の部)
年度 | 名前 | 茨城県大会 | 全国大会 |
---|---|---|---|
2018年 | 村上千紘 | 優勝 | 予選3勝 決勝トーナメントベスト8 |
2019年 | 宝田創太 | 優勝 | 予選1勝2敗 |
2020年 | 泉田遼 | 優勝 | 予選1勝2敗 |
2021年 | 泉田遼 | 優勝 | 予選3勝 決勝トーナメントベスト4(3位) |
2022年 | 石原成流 | 優勝 | 予選2勝1敗 |
※2016年に正道直君が全国優勝
テーブルマークこども大会(関東大会)
年度 | 名前 | 成績 |
---|---|---|
2018年 | 泉田遼 | 低学年の部 優勝 |
2022年 | 中村清之介 | 低学年の部 優勝 |
全国中学生選抜将棋選手権(男子の部)
年度 | 名前 | 茨城県大会 | 全国大会 |
---|---|---|---|
2018年 | 村上由宇 | 優勝 | 予選出場 |
2019年 | 岸本侑也 | 準優勝 | ー |
2020年 | ー | ― | ー |
2021年 | 吉田健太 | 準優勝 | ー |
2022年 | 小林凛空 | 優勝 | 予選2勝1敗 決勝トーナメントベスト16 |
全国中学生選抜将棋選手権(女子の部)
年度 | 名前 | 茨城県大会 | 全国大会 |
---|---|---|---|
2018年 | 安田 楓 | 優勝 | 予選出場 |
2019年 | 安田 楓 | 優勝 | 予選出場 |
2020年 | ー | ― | ー |
2021年 | 鎌田美礼 | 優勝 | 予選2勝 決勝トーナメントベスト16 |
2022年 | 石上琴美 | 優勝 | 予選出場 |
過去5年間、茨城県の主要こども大会は南守谷教室の子供達が上位を独占しています。
また全国大会でも互角以上の成績を残しており、南守谷教室で学んだ子供たちのレベルの高さが結果として出ています。
Q&A
南守谷教室に参加する前の親御さんが疑問に思うことをピックアップし、辻先生にお答えいただきました。
- 事前予約は必要ですか?
-
事前予約は必要ありません。当日直接お越しください。
- 途中参加もしくは途中退場は可能ですか?
-
どちらも可能です。退場される際は受付に一声おかけください。
- ルールを知らなくても大丈夫ですか?
-
ルールを知らなくても参加可能です。駒の動かし方からルールまでをお教えします。
- 教室の間、保護者は何をしていますか?
-
教室内で見学される方、一度家に戻られる方、近くで時間を潰す方など様々です。
初めは教室内でお子さんの様子を見られる方が多いです。 - 参加しているお子さんはどこから来ていますか?
-
茨城県南部(守谷、取手、つくばみらい、つくば、土浦、常総)の子供達が多いです。
千葉県北部(我孫子、柏)や茨城県西部(古河)からのお子さんもおります。 - 他の教室と掛け持ちしても大丈夫ですか?
-
全く問題ありません。
特にしがらみはないので、自由に参加できます。
茨城常南支部U18順位戦
南守谷教室では、教室に通うお子さんに日本将棋連盟茨城常南支部への加入をお願いしています。(年間3000円、任意)
会員のメリットとして、茨城常南支部U18順位戦に参加できます。
U18順位戦の参加費は無料で、茨城常南支部会員なら誰でも参加が可能です。
U18順位戦は年3回開催され、A級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組と5クラスの順位戦が行われています。
U18順位戦は昨年度から実施しており、現在第3期の順位戦が終了したところです。
最終的にA級1位の子がU18名人と3番勝負を行い、2勝した子が茨城常南支部U18名人の称号を得ることができます。
第3期はA級〜C級2組まで述べ39名の子供達が参加し、A級は12人の子供達が総当たり11回戦を行いました。
順位戦の結果は南守谷教室の掲示板に掲載されます。
U-18順位戦の名人戦三番勝負は棋譜を取ります。
内容がよければ茨城新聞に掲載されます。
南守谷将棋センター子供教室 おすすめポイント
以上、南守谷教室の様子や子供達の実績を見てきました。
本教室のおススメポイントを下記にまとめます。
- 敷居が低く、気軽に参加できる(完全自由参加)
- 料金が安い(段級認定対局道場は一回200円)
- 段級の認定がある
- 掲示板での情報収集、昇段級が掲載される
- 他の教室との掛け持ちも可
- U18順位戦が年間3回開催される
南守谷将棋センター子供教室 あとがき
私が年長の長男君を南守谷教室に連れて行ったのは2011年夏の頃でした。
長男君が全敗した翌週、辻先生が「今日はリハビリをするか~」と笑顔で長男君を励ましていただいたのを今も覚えています。
南守谷教室には次男君が小学3年生の頃まで約6年間ほどお世話になりました。
途中からより強い相手のいる教室や道場で腕を磨いてご無沙汰していたものの、たまに訪問した時でも温かく迎えていただきましたし、教室の掲示板でも息子の大会結果を掲載していただきました。
教室出身者のお子さんが全国大会に出場した時や奨励会に入った時など節目の際は、みなさん手土産を持って南守谷教室に挨拶や報告に来られています。
それだけお子さんも親御さんも南守谷教室でお世話になったこと、感謝していることの表れだと思います。
2019年には南守谷教室の親御さん有志が将棋合宿を企画され、本田奎四段(当時)をお招きして一言主神社の宿泊所にて一泊二日の将棋合宿をしたのもいい思い出です。
今回、久しぶりに南守谷将棋センター子供教室を訪れて、取材をさせていただきました。
次男君が通っていた頃からはメンバーが変わっていましたが、参加している人数は当時と変わらずで盛況ぶりを感じました。
またお子さんの対局している姿もみなさん一生懸命で将棋に向き合う姿勢を感じました。
地域の将棋の普及活動に貢献されている辻先生、道場を無償開放されている川嶋先生のおかげで茨城県南部から次々と強豪が輩出されています。
また強くならなくても将棋の楽しさを知って礼儀を重んじながら対局をする子供達には教育的意義も大きいように思います。
これからも南守谷将棋センター子供教室が盛況でありますこと、通われている子供達が土曜のひと時を将棋を通して有意義に過ごされることを願いながら、この記事を終えたいと思います。
今回の取材に快く応じていただき、当日のご対応や質問にも丁寧にお答えいただきました辻先生にはこの場をお借りして御礼申しあげます。
また、教室取材中にご協力をいただきました親御さん、子供さんにも感謝申しあげます。
ありがとうございました。
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