2011年夏より将棋を始めた年長の長男君。
初めての将棋大会(JT日本将棋シリーズこども大会)も予選ブロックで2勝することができ、初心者から初級者のレベルに近づいてきた長男君。
将棋が強くなるには詰将棋もさることながら、一番は実戦を重ねること。
年長ながら普通に将棋を指せるようになったので、将棋道場に連れて行くことになりました。
この記事では初めて千駄ヶ谷の連盟道場に連れて行った時のことを記事にしています。

- 長男(大学1年)と次男(中3)を持つ親将(親将歴13年)
- 日本将棋連盟茨城常南支部役員 広報部長
- 千駄ヶ谷連盟道場初段、将棋ウォーズ二段
- 2022年11月から「こども将棋情報室」のサイトを運営
千駄ヶ谷連盟道場
私が初めて長男君を千駄ヶ谷の連盟道場に連れて行ったのは、2012年1月8日でした。
私自身が趣味で将棋をやっていて、当時はまだまだ級位者だったものの、新宿、柏、御徒町などの道場にも足を運んでいました。
新宿、柏、御徒町では、私の棋力は一番末端でぎりぎりお相手の方がいるレベル。
一般的な中級者以下はいないような場所で敷居が高く感じていました。
対して、将棋連盟の千駄ヶ谷道場(以下千駄ヶ谷)は、子供の割合が高く、また棋力も15級の初心者から五段クラスの有段者まで幅広い層の方がいました。
ただ、千駄ヶ谷は棋力の認定が厳しく、当時新宿で二段で指していた私が千駄ヶ谷での認定では4級でした。(認定時に3級に負けた。)
ただ、そこから昇級条件をクリアして昇級していくのが楽しく、数ヶ月に一回程度でしたが定期的に千駄ヶ谷に通っていました。
そのかいあって、長男君を千駄ヶ谷に連れて行く頃には2級になっていました。
上述しましたが、千駄ヶ谷は子供の割合が高い。
おそらく半分程度は未成年者だったように思います。
長男君と同じ背丈の子も普通に将棋を指していましたし、付き添いの親御さんも道場周りに設置している椅子に座り、お子さんを見守っていました。
このように千駄ヶ谷は初心者でも子供でも入りやすい雰囲気があり、長男君の道場デビューにはちょうどいい道場でした。
長男君も対面での将棋に慣れてきており、大人相手でも普通に将棋が指せる程度にはなったので、この時期に道場に連れて行くことにしました。
初めての連盟道場
道場での初対局
初めての将棋道場。
当時の将棋会館は千駄ヶ谷駅から徒歩10分ほど。
鳩森神社のちょうど真裏に位置していました。
1階の売店を過ぎ、階段を上がって2階のすぐの正面に道場があります。
受付で長男が初めて来たことを告げ、手合いカードに名前を書きます。
スタッフから棋力を聞かれましたので、初心者であることを伝えました。
私は将棋を指さず、長男君がちゃんと将棋を指すことができるかを見守ります。
少し待っていると数分で手合いがつきました。
相手の方は大人の方で14級。
長男君の相手にとってはちょうどいい棋力です。
連盟道場のいい所は、あまり待たされることなく、常に同じくらいの相手がいることでした。
とは言っても10級前後ではやはり数が少ないので、駒落ちのハンデ戦が多かったです。
勝負は10分ほどで終わりました。
長男君 ●
14級に負けたので、15級認定です。
連盟道場で一番下の15級。
初心者の長男君にとってはちょうどいい棋力で、これから昇級していく楽しみもあります。
初日の成績
2局目は15級の女の子。
見た目1~2年生ぐらいの子です。
おしゃべりな女の子で長男君にも色々と話かけています。
長男君もニコニコしながら応対していました。
長男君 ○
この対局に勝利して、長男君将棋道場初勝利です。
やはり一回でも勝つと親としては安心です。
その後、相手が
13香 ●
14 ○
11飛 ○
と合計5局指して、3勝2敗。
振り駒や駒落ちにも慣れて、私が見ていなくても一人でもなんとかなりそうです。
ここから私も長男君と同じように将棋を指すことにしました。
時折長男君の方を覗いてみましたが、淡々と将棋を指しており、すっかり慣れた様子。
途中昼休憩を一度取りましたが、夕方まで将棋を指しました。
長男君初めての将棋道場は、7勝6敗。
3連勝の昇級はならずでしたが、ちょうどいい成績で、正真正銘の15級だったように思います。
半日道場にいただけで13局も指すことができて、長男君も将棋を楽しんだようでした。

2012年1月8日
初級者へ
長男君が初昇級したのは、道場二回目の1月15日。
前回2連勝で終わっており、その勝ち継ぎ券を提出し、初戦がいきなりの昇級の一番。
相手は9級、二枚落ちのハンデ戦です。
この対局に勝つことができ、道場二日目にして14級に昇級することができました。
二回目は朝10時半頃から道場で指していたので、長男君はトータル20局。
14級に昇級したものの、結果は10勝10敗の成績でした。
14級に昇級したことで私の中では、長男君は「初心者」から「初級者」に仲間入りです。
私が考える「初級者」レベルは連盟道場の11~14級なのですが、後から振り返ると「初級者」で過ごした期間は短いものでした。
それだけ対局数を重ねることや詰将棋の効果があったように思います。

2012年1月15日
あとがき

2012年6月23日
こうして長男君は無事将棋道場をデビューすることができました。
この後長男君、次男君含めて10年以上連盟道場に通うことになります。
私にとっては週末に子供達と連盟道場で将棋を指すことは本当に楽しいひと時でした。
昇級・昇段の一番は藁(わら)をもすがるように応援していましたし、なにより長男君、次男君が私の棋力に近づき、そして追い越していったことに親として嬉しく思っています。
次回記事では、10数年間通った連盟道場の思い出を書きたいと思います。
ここまで読んでいいただき、ありがとうございました。
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