親将録(千駄ヶ谷連盟道場編④)連盟道場に通い続けた4つの理由

千駄ヶ谷の連盟道場に10数年間で述べ240回以上通いました。

我が家から千駄ヶ谷道場までは、時間にして1時間半。
通常であれば交通費も大人だけで往復2,400円とそれこそ親子で参加するだけで5,000円近くの出費となります。

そこまで負担のある千駄ヶ谷の連盟道場に、なぜ10年間以上月2~3回かけて子供達と通い続けたのか。

この記事ではその理由を大きく4つに分けて書いていきたいと思います。

上記理由はあくまで2012年当時の話です。
現状とは大きく環境が変わっているので、その変化についてはまた別記事で書こうと思います。

この記事を書いた人
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ダイス
  • 長男(大学2年)と次男(高校1年)を持つ親将(親将歴14年)
  • 日本将棋連盟茨城常南支部役員 広報部長
  • 千駄ヶ谷連盟道場初段、将棋ウォーズ三段
  • 2022年11月から「こども将棋情報室」のサイトを運営
目次

理由①:幅広い層の来場者

以前の記事で、私自身は新宿、御徒町、柏などの将棋道場にも行ったことがあると書きました。

その中で一番連盟道場が子供の棋力向上に最適だと考えたのは、老若男女幅広い層の客層が来場されており、特に初心者や初級者の敷居が低いことがありました。

初めて連盟道場に来た時の長男君は15級。
まだ初心者から初級者の棋力です。

一般的な将棋道場は敷居が高いというか、初心者~初級者の方はほとんどいません。
大半は段位者で、級位者でも上級者に相当する方がほとんどです。

当時連盟道場2級の私でも他の道場では下位の層になってしまい、その棋力でようやく道場で普通に指せるぐらいのレベルでした。

対して連盟道場は、初心者から有段者まで幅広い層、また子供から大人、女性の方も来場されており、他の道場に比べても初心者や初めての方でも入りやすい雰囲気がありました。
子供の参加者も多く、私の体感としても来場者の半分は未成年だったように思います。

また将棋連盟管轄の道場ということもあり、土日は常時100人以上の来場者が来ていました。
時には満員になって入場規制になるぐらい混雑していたこともあるぐらいで、そうなると160人近くが来場していたかと思います。

100人以上の来場者になると、駒落ちが減り平手で指す機会が多くなるのと、待ち時間が少なくなるのが大きな利点でした。
前回の記事でも書いたように、長男君は一日で31局指したことがあります。
これも待ち時間が少なく、かつ対局相手がたくさんいたからこそ31局もさせたように思います。

また他の親将さんからも一日20局以上指したような話はよく聞いていたので、級位者のお子さんにとっては珍しいことではなかったように思います。

ダイス

初心者~初級者の将棋上達法の一番はたくさん指すことです。
連盟道場で数多く対局していたことは長男君の上達に大きく寄与しました。

理由②:親将の環境

子供の割合が高いことは先ほど書いた通りですが、低学年や幼稚園児のお子さんも参加していました。
2012年2月時点では長男君もまだ幼稚園年長。

前回の記事で書いた「金の卵達」の子供達も幼稚園年長~低学年のお子さんで、親御さんも付き添いで道場の中に入って見守っていました。

当時の連盟道場は、料金を払わずとも誰でも道場内に入ることができました。
また保護者などの付き添い者用の椅子も道場内に設置されており、親御さんもゆっくり待機することができていました。

必然的に待っている親将さん同士で顔見知りになり、親将さん同士の横のつながりが生まれてきます。
私も「金の卵達」で書いた神奈川のNTさん、TWさん、東京のKBさんなどと顔見知りになり、大会の情報や各県の強豪小学生の話題など有益な話がたくさんできました。

特にありがたかったのは、後に全国大会に行った時に孤立することがなかったことです。
小学生名人戦の全国大会では各県代表一人(倉敷王将戦では高学年一人と低学年一人)ですが、そこで顔見知りのお子さんや親御さんがいると心強い。
互いに励ましあいながら大会に参加できるのは大きなメリットで、全国大会の緊張感も和らいだものでした。

当時の連盟道場内の写真があったので、下記リンクを貼っておきます。
及川六段(当時)の後ろで待機されている保護者の方々が見られます。

及川拓馬 六段による指導対局を行いました♪ | 将棋連盟 道場blog

連盟道場は、長男君と同じの年代のお子さんがたくさんおり、またその親御さんも付き添いで道場内にいたので、私も長男君も居心地の良い場所となっていました。

理由③:リーズナブルな料金設定

当時の連盟道場の料金設定もちょうどいいくらいでした。
また5回分の回数券や割引券なども充実しており、頻繁に通うにも大きな負担ではなかったように思います。

当時(2013年1月時)の連盟道場の入場料は下記でした。

平日
(午後4時以降)
土・日・祝
(午後4時以降)
回数券
(5回分)
1ヶ月定期
(土日祝使用可)
一般1,000(700)円1,400(1,000)円5,000円12,000円
支部・60歳800(600)円1,100(800)円4,000円9,500円
女性・高校生600(400)円900(600)円3,000円8,000円
小中学生以下500(300)円7,000円2,500円7,000円


他の道場の多くは大人1,000円、子供500円だったため、他の道場よりは多少割高感がありましたが、十分許容範囲だったように思います.

また回数券や小中学生以下の割引もあり、それらを利用すると他の道場と遜色ありません。

私の場合は、常に5回分の回数券を購入して参加していたので、一回の料金は私が1,000円、息子が500円の合計1,500でした。
電車代も都内までの定期券があり、往復の子供料金と合わせると1,500円程度。
一回につき3,000円で一日道場を楽しめることができました。

ちなみに当時と同じように現在の料金設定で道場に行くと、大人一日券2,500円、高校生以下一日券1,500円となり4,000円となります。
道場の料金だけで当時の倍以上の負担になりますね。

理由④:昇段規定

4つ目としては、連盟道場の昇段規定にありました。
将棋連盟が直接運営している将棋道場ということで、そこで認定される段級位はある程度保証されることになります。

連盟道場の認定は他の道場と比べても厳しいので、より価値があるように思いました。
実際周りの子供達もまずは連盟道場で初段になる!ことを目指して日々切磋琢磨しておりました。

当時2級だった私も長男君も同じだったように思います。
将棋の強さが段級位として表せるので、私も長男君もその成長過程を実感しながら、モチベーション高く連盟道場で将棋を指すことができました。

連盟道場で認定された段級位を持っているのは、将棋大会の参加クラスの基準にもなったので、大いに役立ちました。
またたくさんの知り合いが連盟道場で認定を受け、私もその段級位を知っていたので、子供将棋界のレベルが把握しやすく、長男君がどの位置にいるのかを測るのにも最適でした。

いつか連盟道場の段級位と研修会クラス、また小学生全国大会レベルの考察記事を書こうと思います。

あとがき

私が子供達と10年以上にかけて千駄ヶ谷の連盟道場に通い続けた理由を4つに分けて書いていきました。
現在は、付き添い者が入場できなくなったことやそもそもの来場者数が減少していること、また料金も割高になっていたりと当時に比べると大きく環境が変わっています。

当時の私にとっては子供を強くするためには最適な手段でしたが、今も同じ手段でいくかはなんとも言い難くなっています。

連盟道場には200回以上通ったこともあり、連盟の職員やスタッフの方には大変お世話になり、またそこで出会った対局相手や親将さん達、たくさんの方と会話もさせていただきました。
対局相手の中にはプロ棋士や女流棋士になられた方も何人かもおられます。

特に旧将棋会館の連盟道場はいい思い出ばかりですね。

今回は連盟道場に通った理由を4つに分けて書きました。
今回で千駄ヶ谷連盟道場編は終わりとしたいと思います。

次回は子供将棋大会の一大イベント、「小学生将棋名人戦」の県大会に初めて参加したことを書いていこうと思います。

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