2024年3月、山形県天童市で開催された公文杯第49回小学生将棋名人戦東日本大会・西日本大会を観戦しました。
大会の模様は以前記事にして掲載した通りですが、大会の前に宝珠山立石寺(通称:山寺)や天童市内を観光しましたので、本記事で観光記を記事にさせていただきます。
3月からだいぶ時間が経ってしまいました。
前編と後編に分けて記事にしています。
この記事は2024年3月に現地を訪れて書いたものになります。
- 長男(大学1年)と次男(中3)を持つ親将(親将歴13年)
- 日本将棋連盟茨城常南支部役員 広報部長
- 千駄ヶ谷連盟道場初段、将棋ウォーズ二段
- 2022年11月から「こども将棋情報室」のサイトを運営
- 宝珠山立石寺(山寺)の行き方、上り方、楽しみ方
- ほほえみの宿 滝の湯の一部
計画~出発まで
計画
2024年度の公文杯第49回小学生将棋名人戦の東日本大会と西日本大会は、3月24日(日)、山形県天童市で開催されました。
私自身、天童市の将棋大会の観戦は今回で三度目です。
二回は親将として子供の引率で天童に行ったのですが、一回目はコロナ禍、二回目は平日の開催で時間がなく、ほとんど天童を観光することなく、終わってしまいました。
三回目の今回は気ままな一人旅。
大会の観戦記を書くのが主な目的なのですが、せっかく天童まで行くのに将棋大会の観戦だけではもったいない。
あらかじめネットやガイドブックを駆使して、また現地の親将さんや大会に参加される親将さんとも連絡をとり、3日間の計画を立てました。
私が行動した3日間は下記の通りです。
山形・天童旅程
- 3月22日(金)
- 午前 移動(自宅~上野~山形~山寺)
- 13:30~ 昼食 (焔蔵 山寺駅前)
- 14:00~15:30 山寺登山
- 18:00~会食(とんかつ とん八 with 親将さん)
- 20:00 ほほえみの宿 滝の湯 チェックイン
- 20:00~22:00 二次会(with 親将さん)
- 3月23日(土)
- 7:30 朝食(in ほほえみの宿)
- 9:00 チェックアウト
- 9:10 天童シティホテル(荷物預け)
- 9:30 天童駅(バスで移動)
- 9:40 レンタサイクル手配(in 片桐自転車店)
- 10:00 天童公園(舞鶴山)
- 11:00 道の駅天童温泉
- 12:00 天童駅
- 13:30 昼食(in 水車 with 親将 and 子供達)
- 15:00 天童将棋交流室
- 18:00 夕食(in とんかつ三州屋)
- 18:40 ボンむらやま(洋菓子店)
- 19:00 天童シティホテル チェックイン
- 3月24日(日)
- 8:30 将棋大会会場入り(ほほえみの宿 滝の湯)
- 13:00 腰掛庵(和菓子店)
- 16:30 将棋大会終了
- 18:00 天童発~(帰宅22時頃)
ある程度計画立てていた方が、現地で無駄なく動くことができます。
山寺駅
3月22日(金)、この日の関東地方は晴れ、山形地方も曇り時々晴れと初日は天候に恵まれました。
自宅を8時30分頃に出て、上野経由で山形へ。
山寺駅は、山形と仙台を結ぶ仙山線の間にあります。
東京方面から山寺に向かうルートは、仙台駅から仙山線に乗るルートと山形駅から乗るルートと二つあります。
時間によっては仙台ルートの方が早いケースもありましたが、そこまで大きく変わらないので、私は山形ルートを選びました。
山寺駅は山形駅から約20分の場所にあるので、天童の将棋大会に参加する行きの道中もしくは帰りの道中に山寺に向かったとしても大きなロスにはならないです。
実際、中学選抜に参加された親将さん・お子さんも帰りの道中で山寺に寄っておられました。
山寺駅には13時10分頃に到着しました。
山に囲まれた情緒ある田舎駅といった感じでしょうか。
山寺駅ホームから進行方向左手を見上げると、宝珠山立石寺の五大堂が山頂付近に小さく見えます。
「あそこまで登るのか」とテンションが高まってきます。
山寺駅です。
山寺駅には、ロッカーも設置されており、スーツケースを持っていても預けることができます。
私が乗った時間では仙石線は十分座れました。(平日金曜日13時頃)
小型のスーツケースを持っていましたが、特に移動での苦労はなかったです。
昼食
昼食は山寺駅前にある「焔蔵」で取ることにしました。
知り合いの親将さんから、「焔蔵」で山登りの人のために荷物を預かってくれるサービスがあると聞いていましたので、ちょうどよかったです。
実際、私が山に登っている間2時間ほど、荷物を預かっていただきました。
店員さんが「荷物預けますか」と聞いてくれますし、他のお客さんも荷物を預けている方が何組かおりました。
大きな荷物を持っていても一安心です。
焔蔵では、山形名物の肉そばと芋煮を頼みました。
一人で二つは多すぎた感がありましたが、おいしくいただき、完食しました。
私は焔蔵で昼食を取りましたが、山寺の登山口までは他にも何軒か食事を取れる店がありました。
登山
登山口まで
山寺駅から登山口までは歩いて5分ほどです。
途中の各地で案内標識があるので、迷わずに登山口まで行けます。
根本中堂~山門
最初の登山口から石段を歩いていくと、まず見えてくるのが根本中堂です。
ブナ材の建築としては日本最古と言われており、中には木造の薬師如来像が安置されています。
根本中堂を左側に進むと、日枝神社、芭蕉像・曽良像が相次いで見られます。
山門まで来ました。
山門の中に受付があるので入山料として300円を支払います。
ここからいよいよ本格的な登山の始まります。
山頂の奥の院まで900段以上の階段があります。
五大堂・奥之院まで
山門を超えると、山の中の階段をひたすら登ります。
3月の下旬で、所どころに雪が残っておりました。
雪は凍っているので、滑らないように注意して登ります。
山門から300段ほど登った所に、「せみ塚」があります。
「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」は、松尾芭蕉が山寺で詠んだ一句です。
さらに100段ほど登ったところに「弥陀洞(みだほら)」があります。
大迫力4.8mの岩はパワースポットとしても有名です。
さらに上に登るとケヤキ造りの門、「仁王門」があります。
仁王門の左右には、仁王尊像と十王尊像が安置されています。
仁王門を超えると山頂も近付いてきました。
さらに登っていくと、道が二つに分かれます。
左が五大堂、右が奥之院に通ずる道になります。
私は両方行きましたが、どちらか片方にしたい方は、左の五大堂からの景色が絶景なので、左側をおススメします。
まずは左側の五大堂を目指します。
五大堂の途中に、立石寺を開いた慈覚大師を祀る開山堂があります。
開山堂の脇を通る細い石段を上ると、五大堂がありました。
五大堂から見る景色は絶景で、制服姿の学生さんも景色に見入っています。
五大堂からの景色は壮観です。
これを見るだけで山寺を登る価値がありますね。
五大堂から少し下りて、次は先ほどの分岐を右側に行き、奥の院を目指します。
途中、最上義光公と家臣の位牌が納められる御霊屋がありました。
頂上の奥の院まで登り切りました。
奥の院の左側には高さ5mの阿弥陀如来像が安置されています。
奥の院の山頂まで登り切りました。
平日金曜日だったためか、混雑はしておらず、比較的登りやすかったです。
高校生ぐらいの女の子達から初老のご夫婦、アジア系、欧米系の外国人など幅広い層が山寺を登っていました。
下山
奥の院から下山です。
雪が残っているため、足を滑らせないように慎重に石段を下りていきます。
山門前まで下りてきました。
行きの道中では気づきませんでしたが、山門前に幸福の鐘がありました。
帰りは日枝神社にお参りし、無事頂上まで登山できたことに感謝します。
日枝神社から山寺駅の方角を撮りました。
だいぶ下りてきましたね。
登山口から山寺駅途中の門前町の店で玉こんにゃくを勧められたので、一ついただきました。(100円)
温かく、からしがいい具合で効いており、美味かったです。
山寺駅に戻ってきたのは15時半頃でしたので、往復約1時間半でした。
焔蔵にて荷物を引き取り、山形への電車を待ちます。
山寺駅の電車は約1時間に一本です。
山寺駅の駅舎には、私と同じように山寺を登山した観光客が15名ほどいました。
外国人の方も何組か電車を待っていました。
ほほえみの宿 滝の湯
山寺駅から山形駅まで移動した後、地元の親将さんと合流。
とんかつ店で有名な「とんかつ とん八」山形嶋店で夕食を共にし、帰りは山形から天童のほほえみの宿 滝の湯まで送っていただきました。
チェックイン後も2時間ほど近所のファミレスで談笑し、親将さんには先ほどのとん八でごちそうになるなど、大変お世話になりました。
今回、初日に泊まったのは公文杯の会場でもあるほほえみの宿 滝の湯。
本来なら2泊したかったのですが、二日目は満室で予約が取れず、二日目の夜は天童シティホテルにしました。
ほほえみの宿 滝の湯の写真を何枚か撮ったので、簡単に紹介します。
私の部屋はシングル。
滝の湯は、清潔感あり綺麗なホテルです。
部屋はバストイレ付きですが、温泉の大浴場があるので、部屋のバスは使用しませんでした。
夜と朝に大浴場を利用しました。
大浴場は露天風呂もあり、気持ちよかったです。
滝の湯外観や館内の写真も撮りましたので、紹介します。
滝の湯ホテルには至る所に大きな将棋盤が置いてあります。
将棋愛好家にとっては楽しい場所ですね。
1日目を終えて
公文杯小学生将棋名人戦の一人観戦旅行でしたが、初日は山寺を登ることができたこと、地元の親将さんと楽しく夜を過ごせたことで、幸先よい充実した一日を過ごすことができました。
二日目は少し天気は悪かったのですが、自転車であちこち天童市内を観光しましたので、またお伝えできればと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
本記事が、読んでいただいた皆様の参考になりましたら、幸いです。
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