7月19日(日)、名古屋市ホテルメルパルク名古屋で開催された「東海東京証券杯第51回中学生将棋名人戦」の全国大会を観戦しました。
その模様を記事にしてお伝えします。

- 長男(大学3年)と次男(高校2年)を持つ親将(親将歴15年)
- 日本将棋連盟茨城常南支部役員 広報部長
- 千駄ヶ谷連盟道場初段、将棋ウォーズ三段
- 2022年11月から「こども将棋情報室」のサイトを運営
本記事で使用している写真は、親御さんよりご許可をいただいた顔写真についてはモザイク無しの未加工で掲載しています。
ダイス今回は16名の親御さんに許可をいただきました。
皆様、ありがとうございました。
中学生将棋名人戦とは
中学生将棋名人戦は、中学選抜選手権将棋大会、中学生将棋王将戦と並ぶ中学生3大将棋大会の一つです。
2023年の第48回大会までは、全国の予選会は行われず、7月に東京で一斉開催されておりました。
2024年の第49回大会より東海東京証券株式会社様の特別協賛をいただき、「東海東京証券杯中学生将棋名人戦」となり、大会規模が拡大され、全国14箇所のブロックで予選会が開かれるようになりました。
その予選会を勝ち抜いた代表者32名が、名古屋で行われる決勝大会で「中学生名人」の冠を目指し、争うことになります。
過去の結果はこちら
以降この記事では、「東海東京証券杯中学生将棋名人戦」を「中学生名人戦」と略して記載させていただきます。



中学生名人戦の決勝戦は、その模様がプロ棋士の解説付きで、YOUTUBEで公開されます。
過去大会も観戦できますよ。
<第49回中学生名人戦>
<第50回中学生名人戦>
受付から開会式まで
会場


7月19日(日)名古屋市内の天気は曇り。
中学名人戦の会場である「ホテルメルパルク名古屋」はJRおよび地下鉄東山線の千種駅から徒歩数分程度にあります。
ホテルメルパルク名古屋での開催は2年連続で、一昨年はKKRホテル名古屋で開催されていました。
昨今名古屋市内のホテルは料金が値上がりしており、私は色々探した結果、会場のホテルメルパルク名古屋に宿泊することにしました。
シングル素泊まりで12,000円程度(税込み)。
少し高いですが、移動がないので楽です。


朝8時前にホテルをチェックアウト。
会場はホテルメルパルク名古屋2階「平安の間」。
8時に会場に到着し、日本将棋連盟の職員さんにご挨拶。
日本将棋連盟の職員さんには、公文杯小学生将棋名人戦の時から大変お世話になっており、当日も快く私の観戦取材を受け入れていただきました。
早速、会場内を見学。
すでに会場内の設営は終わっており、選手・保護者を受け入れる準備は整っておりました。








会場内には、協賛いただいている東海東京証券のポスターも貼られています。







東海東京証券様のおかげで、中学生名人戦の規模が拡大されました。
応援いただいている東海東京証券様には感謝です。
会場前方には、3位までに送られるトロフィー、盾、そして将棋駒が飾られていました。





誰が栄冠ある「中学生名人」の称号を手にするのか、楽しみです。
会場外では将棋連盟のスタッフさんが、受付の準備をされています。
受付と同時に予選リーグのくじ引きを行うので、間違いがないように入念にチェックをされていました。




受付・開会式


8時15分より受付の開始です。
受付では、自分の名前を言った後に、予選リーグの抽選を行います。
抽選では同じブロック同士が極力当たらないように配慮がされておりました。


開会式は9時開始です。
5分前にアナウンスがあり、選手は抽選で引いた席に着席します。


保護者の座席は後方に用意されていました。


9時より開会式が始まりました。
まずは森下九段(常務理事)よりご挨拶。


続いて協賛いただいている東海東京証券様より、岩田常務執行役員よりご挨拶がありました。


最後に特別ゲストの藤井聡太六冠が登場し、挨拶をされました。


藤井六冠の来場にマスコミの方々も会場に入られ、その様子を撮影しておりました。





藤井六冠から直接ご挨拶を聞ける機会はなかなかないので、参加された方々にとっては貴重な経験になったかと思います。
予選リーグ


中学生名人戦は、全国14箇所のブロックで予選会を勝ち抜いた32名で争われます。
最初に2勝通過2敗失格の予選リーグを行い、予選リーグを勝ち抜いた16名で決勝トーナメントを行う方式が取られています。
4人8組の予選リーグ、藤井六冠の号令の下、9時15分に1局目の対局が開始されました。


どの将棋大会も最初の一局目が一番緊張感のある時間で、会場は静寂に包まれています。
静かな駒音だけが聞こえてきます。










会場では、一局目の途中まで藤井聡太六冠と岩田常務も観戦されていました。


中学名人戦の持ち時間は10分の切れたら30秒以内。
ものの15分もすると対局が終了し、選手が受付まで勝敗の報告にやってきます。


最後の対局は45分に渡る大熱戦。
たくさんのギャラリーも勝負の行方を見守っておりました。


一局目は、10時20分頃に終了しました。
当たり前の話ですが、将棋は二人が戦うゲーム。
一局目が終わると半分の16人が勝ち、16人が負けとなります。
一局目に勝ちとなった選手は予選突破をかけて戦いますが、負けた選手はもう後がありません。
大事な二局目は、10時30分頃にスタートしました。








11時20分頃に予選リーグ2回戦が終了しました。
予選リーグ2回戦を終えて、2勝者は予選通過、2敗者は敗退、1勝1敗者は次の3回戦の対局となります。
予選リーグ2局の結果を見ると、小学生から実績のある子や研修会上位の子が敗退となっており、全体的なレベルの高さを感じました。
実力もさることながら、クジ運もやその日の調子、相手との相性など総合的な運も持ち合わせないと予選リーグの突破は難しいと改めて感じました。
二回戦の対局中に保護者への交通費の支給が行われました。
本大会では選手の鉄道運賃(遠方は航空運賃)と宿泊費1万円が支給されます。
保護者は自己負担になります。
予選リーグ3局目の対局は11時30分に開始されました。
勝者が決勝トーナメント進出、敗者が予選落ちと重要な対局が続きます。






予選リーグ3局目は12時30分頃に終わり、決勝トーナメントに進む16名が決まりました。
ここから1時間の昼食休憩があり、決勝トーナメントに進む選手は将棋連盟が手配したお弁当を食べます。
私は、知り合いの親将さんと歩いて3分のラーメン屋(本郷亭)で食事しました。
ここの白湯ラーメンはなかなか美味しいです。
中学名人戦は、敗退すれば終了となります。
指導対局などのイベントは特に用意されておりません。
敗退すればそのまま退出される方が多く、大会会場は時間の経過につれて人が少なくなっていきます。
決勝トーナメント
13時30分、森下九段の号令の下、決勝トーナメントが始まりました。














2回戦が終了し、ベスト4には下記4名が残りました。
3位決定戦がないので、この4名は3位以上が確定です。
- 小針 智(北関東地区代表・3年)
- 島 盛之介(関西地区代表・3年)
- 矢間 輝(山陰地区代表・3年)
- 内木場 雅春(南部九州地区代表・1年)
準決勝は、15時30分より開始されました。




準決勝の結果、矢間君と小針君が決勝戦に進出しました。
決勝戦
中学生名人戦もいよいよ決勝のみとなりました。
まずは振り駒です。
矢間君と小針君は学年は同じですが、誕生日の関係で、と金三枚で先手は矢間君になりました。


決勝戦の対局は2F会場の「平安の間」から4Fの「桜の間」に場所を移して行われます。
「桜の間」にはすでにYOUTUBE撮影用の機材も準備されてました。




全ての準備が整い、16時30分より決勝戦が始まりました。


対局の邪魔にはならぬように、開始直後の写真だけ撮って、私は2階の会場で待機。
対局の様子はわからないので、結果を待つのみです。
会場では、石原君と内木場君が練習対局を行っていました。
折角の待ち時間、全国の代表者と将棋を指して経験を積むのはいい事かと思います。


約50分後、4階の対局場から小針君、矢間君が戻ってきました。
結果は矢間君の勝ち。
第51回の中学生名人は、矢間君に決定しました。
矢間君は研修会には所属していないものの、小学生の頃から全国大会常連の強豪。
特に中学生になってからは、中学生選抜、中学生名人と全て県代表になっており、また昨年のアマ竜王戦でも県代表になるなど、メキメキと頭角を現わしてきました。
昨年の中学生名人戦では三位。
そして今回は悲願の全国優勝を成し遂げました。
予選リーグで一敗したものの、そこから見事立て直して、栄冠を勝ち取ったのは見事です。


準優勝の小針君は、中学三年生にして、初の中学生全国大会の出場でした。
小学生の時に、成田子ども名人戦で準優勝の実績がありますが、中学生大会では同県のライバルに阻まれて、なかなか県代表になれませんでした。
今回は中学生名人戦のブロック予選で、研修会Bクラスの強豪を次々と破り代表権を獲得しました。
全国では目立つ存在ではありませんでしたが、本大会で実力を証明できたかと思います。
中学生での大きな大会は今回で最後ですが、また高校になってからも活躍に期待しています。


決勝戦の模様はYOUTUBEで公開されています。
かなりの激戦だったことがわかるので、ぜひご覧ください。
表彰式


表彰式は、17時30分より行われました。
森下常務理事から三位までの入賞者に表彰状が手渡されます。


表彰状の他には、優勝カップ(優勝者)、盾(2位、3位)、将棋駒も贈られます。


左から、島君(3位)、小針君(準優勝)、矢間君(優勝)、内木場君(3位)


最後に優勝の矢間君と森下常務理事が記念撮影。


表彰式を終えて、17時45分頃に閉会となりました。
あとがき


東海東京証券杯第51回中学生将棋名人戦全国大会の模様を記事にしました。
私は4年前の第47回大会の東京での一斉開催を経験していますが、一斉開催よりも全国各地域での予選会からの全国大会の方が大会価値が上がり、選手や親御さんのモチベーションにもつながる大会になっているように思いました。
日本の真ん中の名古屋開催もちょうどいい場所のように思いますし、なにより藤井聡太六冠を生で見れる機会もなかなかありません。
これも協賛いただいている東海東京証券株式会社様のご支援のおかげかと思います。
東海東京証券株式会社様に感謝申しあげます。
大会自体は、研修会の上位クラスに属する選手が数多くいて、ハイレベルの争いとなりました。
最終入賞した上位四名が揃って予選で一敗するという、それこそ上位四名以外の選手も入賞おろか優勝できる可能性は大いにあったように思います。
この強豪揃いの中で優勝した矢間君は運も味方につけながら、実力も如何なく発揮されました。
決勝戦のYOUTUBE動画を見ましたが、終盤のチャンスを逃さない切れ味は見事でした。
今回上位に入った3名はすでに三年生。
また一年生の内木場君は奨励会に入ります。
来年はまたフレッシュなメンバーが上位争いを繰り広げるかと思いますので、また来年の中学生名人戦を楽しみにしながら、この記事を終えたいと思います。
この記事が「東海東京証券杯中学生将棋名人戦」の興味につながり、中学生以下子供達や親御さんのモチベーションを高め、「ぜひ全国大会に出場したい!」となってくれれば幸いに思います。
大会当日は、森下常務理事および日本将棋連盟の職員さんには大変お世話になりました。
また、現地でお会いしたたくさんの親将さんや子供達とも会話させていただき、楽しく観戦することができました。
現地でお会いした全ての方々に御礼申し上げます。
ありがとうございました!










コメント