2024年11月24日に開催されたテーブルマークこども大会/関東大会を観戦しました。
テーブルマークこども大会の観戦は今回で13回目となりましたが、国内最大級の小学生将棋イベントを今回も一日満喫することができました。
その模様を記事にしてお届けします。
テーブルマークこども大会/関東大会の様子
- 長男(大学1年)と次男(中3)を持つ親将(親将歴13年)
- 日本将棋連盟茨城常南支部役員 広報部長
- 千駄ヶ谷連盟道場初段、将棋ウォーズ二段
- 2022年11月から「こども将棋情報室」のサイトを運営
本記事で使用している一般人物の写真については基本モザイク処理をしていますが、一部許可をいただいたお子さんについてはそのまま掲載させていただいています。
会場入りまで
出発(東京ビッグサイトまで)
2024年11月24日(日)、当日の天候は晴れ。
今年も穏やかな天候で、私の記憶ではテーブルマーク関東大会は毎回天候に恵まれているように思います。
今年は同県のIKさん一家に同行させていただくことになり、待ち合わせはゆりかもめの有明駅に9時。
脇役の私が遅刻してはならぬと8時45分着を目指し、我が家を7時過ぎに出発しました。
途中3本電車を乗り継ぎ、最後のゆりかもめは豊洲駅から乗車します。
豊洲駅には本大会に参加するであろう親子連れも見かけました。
豊洲駅のコンビニで昼食を買っておきます。
決勝トーナメントを目指しているお子さんがいる場合、午前の対局と午後の対局までの空き時間が少ないので、昼食は買っておくことをおススメします。
(会場にはキッチンカーも来ているので、そこで買うのもあり。)
ゆりかもめは豊洲駅から有明駅まで約6分。
一番前の席を確保したので、車窓に東京の町が広がります。
モノレールから見る東京は近代的で、「東京に来た!」という気分になります。
有明駅には8時40分に到着しました。
すでにIさん一家も到着しており、有明駅から会場の東京ビックサイトまで徒歩で向かいます。
東京ビッグサイトには、ゆりかもめの①東京ビッグサイト駅、②有明駅、りんかい線の③国際展示場駅の3つの駅から行くことができます。
本来、東京ビッグサイトへは①東京ビッグサイト駅が一番近いのですが、テーブルマークこども大会は東京ビッグサイト内の東展示場が会場となっているため、有明駅から歩いてもさほど時間的には変わりません。
混雑が避けられるので、豊洲方面からの方は有明駅から行くのもありかと思います。
有明駅から東展示場までは屋根がないため、雨天時は東京ビッグサイト駅から行くことをおススメします。
8時50分に東展示場前に到着しました。
東京ビッグサイトは広いですが、係の方があちこちに立っておられ、道案内をしておりました。
また会場に向かう家族連れも多く、道に迷うことはないかと思います。
昨年大会は手荷物検査がありましたが、今年は省かれており、会場内への入場はスムーズでした。
時間帯によるかもしれませんが、8時55分では待つこともなく会場入りすることができました。
入場から受付まで
会場内に入りました。
受付は会場内の端に位置しており、少し歩きます。
受付が見えてきました。
受付は16箇所も設置されているため、長く待たされることはありません。
受付では、名前を告げて、首から下げるストラップ、参加賞、付き添いの方のための同伴証、ブロック対局票をもらい、指導対局の抽選も行います。
抽選に当たれば、指導対局を受けることができます。
受付を終えたら、いよいよ会場内に入場です。
開会式まで
席の確保
会場内に入ればまずは席の確保を優先したいです。
席は受付とは反対側にあるので少し歩きますが、席が確保できれば気持ちも落ち着きます。
会場内にはあちこちに壇上を映すモニターが設置されています。
壇上の様子がよくわかるので、モニター前の席を確保するのもありです。
会場正面中央には、こども大会で決勝戦に進出した保護者用の席も設けられていました。
この席に座れる保護者の方は低学年・高学年合わせて4組のみ。
この席に座って壇上で対局する子供の姿を観戦するなんて夢のようですね。
会場内
座席を確保したので、開会式まで会場内を散策です。
壇上横にはJT杯とその左右にはテーブルマーク杯が飾られていました。
テーブルマーク杯は誰が取るのでしょうか。
テーブルマークのパネル前では、記念撮影をしているご家族もおられます。
また開場直後では、森内九段や岩根忍女流三段、高浜女流初段も写真撮影に応じておられました。
おたのしみ抽選会の応募BOXがあるので、必ず抽選券を入れておきましょう。
抽選権は受付でもらえるので、誰でも参加が可能です。
この時間にテーブルマークのクイズラリーを楽しむ親子も多かったです。
テーブルマークのブースにはたくさんの人だかりができていました。
私も予選ブロックの空いている時間にクイズラリーに挑戦しました。
パネルに答えがあるので、さほど難しくはありません。
千葉県農林水産部のブースでは、一合当てチャレンジがあり、たくさんの子供達が挑戦していました。
当たれば2合の「粒すけ」がもらえます。
また日本将棋連盟の販売コーナーではオリジナルグッズが販売されており、たくさんの人でにぎわっていました。
その他にも世界陸上ブースや休憩所コーナーもあり、それぞれ盛況でした。
昨年に引き続きキッチンカーも来場していました。
会場の外にもレストランやコンビニがありますが、こちらで昼食をテイクアウトするのもいいですね。
対局場所の確認
席を確保した後にまずやっておきたいのはお子さんの対局場所の確認です。
受付時に発行された対局票には座席Noが書かれています。
会場内はかなり広く、一斉に千人以上のこども達が対局を行います。
自分の席がどこなのかわからなくなる事があるので、お子さんと対局場所を確認しましょう。
多くの場所で親御さんと一緒に対局席を確認している光景が見られました。
対局時計の使い方
本大会は午前中の予選ブロックから対局時計を使用するケースがあります。
そこで、開会式の前の待ち時間に対局時計に慣れていないお子さんのために、対局時計の指導会をやっています。
対局時計を使ったことのない、あるいは慣れていないお子さんはぜひ対局時計の指導会に参加しましょう。
参加した一人一人に奨励会員のお兄さんが優しく丁寧に教えてくれます。
今回も多くの子供達が対局時計の指導を受けていました。
対局時計の使い方を学んでおくと、いざ対局時計を使用することになっても安心ですね。
保護者の過ごし方
開会式前までの保護者の過ごし方は様々です。
座席に座ってゆっくりされている方、お子さんとクイズラリーを楽しんでいる方、販売ブースで買い物をされている方、親将同士で談笑されている方などそれぞれの時間を過ごされていました。
開会式が近づいてくると子供達は対局席に着きます。
それに合わせて、多くの保護者の方が対局席を囲うように観戦に入ります。
開会式
9時55分より開会式が始まりました。
初めに日本将棋連盟の片上大輔常務理事よりご挨拶。
- 多くの皆様にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。
- 協賛いただいているJT様、テーブルマーク様に厚く御礼申し上げます。
- 普及担当理事として、今年も盛大に開催されることを嬉しく思っています。
- 本大会も歴史を重ねており、過去にはプロとして活躍している棋士も数多く参加してきました。
- 決勝戦では子供達が着物を着て対局します。参加するお子さん達は晴れの舞台を目指して全力で日頃の成果を発揮して頑張ってほしいと思います。
- プロ公式戦の決勝戦も開催されるので、お子さん、親御さん含めて楽しい一日になることを願っています。
続いてテーブルマーク株式会社松田要輔代表取締役社長からご挨拶。
- 知らないお子さん達との対局を控えて緊張しているかと思います。勝負に勝つことは大事ですが、一手一手、一局一局を大切にしながら、ぜひ対戦した方と友達になって、たくさんの将棋友達を作ってほしいと思います。
- 保護者の皆様にはご来場いただき、ありがとうございます。この大会がご家族の皆様の楽しく、いい思い出になること、お子様の成長につながればと思っています。
- 本大会はテーブルマークが協賛して13年目になりました。この大会ではJT杯2連覇をなした藤井先生も腕を磨かれたと聞いています。今年についてはテーブルマーク大会に参加された棋士5名の方が公式戦でも活躍されました。
- テーブルマークは未来の棋士を育てるためにも引き続き応援していきたいと思います。
- テーブルマークは冷凍のさぬきうどんやお好み焼きを作っているメーカーです。冷凍のさぬきうどんも今年で50周年を迎えることができました。テーブルマークブースではうどんの試食もやっているので、ぜひお立ち寄りいただければと思います。
- 今日が皆様にとって有意義な一日になることを願っています。
また東京都の小池知事からも祝電をいただきました。
- 今日は友達との対局を楽しみましょう。
- これまで練習を積んできた皆様はその成果を発揮してください。
- 将棋を始めて間もない皆様はこの大会で将棋の魅力をたくさん感じましょう。
- 大会のスローガンを「好きな将棋を好きなように好きなだけ」と聞きました。好きなことに没頭している皆さんはいきいきと輝いています。保護者の方々はお子さんが大好きな将棋を真剣に、思い切り楽しむ姿に成長を感じられるのではないでしょうか。どうぞ温かく見守ってあげてください。
- 東京都はチルドレンファーストの実現に向けて未来の主役である子供達を応援する取り組みを進めています。今日もこの会場全体に笑顔があふれることを願っています。
- この子供大会の思い出が子供達一人一人の大切な宝物になることを心よりお祈りいたします。
小池知事が言われるように、真剣に対局している子供達はいきいきと輝いていました。多くの親御さんがお子さんの成長を感じることができたように思います。
続いて本日来場された日本将棋連盟の棋士の方が紹介されました。
来場された日本将棋連盟の方々
- 森内俊之九段
- 岩根忍女流三段
- 高浜愛子女流初段
- 齊藤優希三段
- 入馬尚輝三段
- 山城正樹三段
森内九段は本大会の審判長と決勝戦の解説も務められます。
ルール説明
開会式を終えて、いよいよブロック対局が始まります。
対局前にルール説明がありました。
主な説明内容は下記の通りです。
テーブルマークこども大会 対局ルール
- 対局場には飲み物を持ち込まない。
- ブロック対局は3局する。3勝した人がトーナメントに進出する。
- 振り駒は年長者が行う。同じ年ならじゃんけんで勝った方が行う。
- 「はじめ」の合図と太鼓の音で一礼してから始める。
- 対局は5分ごとにお知らせする。
- 途中から審判の判断によりチェスクロック(対局時計)を使う場合がある。チェスクロックは置く時間により2~3分に設定される。時間を使い切ったら負けになる。
- 対局が終わったら、手を挙げてスタッフを呼び、勝った人は「王将」のハンコを、負けた人は「角」のハンコを押してもらう。
- ハンコを押してもらったら、対局者二人で駒を並べて、その後にブロック受付に行く。
- 受付で次の対局席の席番号札を忘れずにもらう。
- 番号札をもらったら休憩。荷物を持って休憩する。
- 20分で終了の太鼓が鳴るが、対局が続いていればそのまま続ける。
- 対局中に二歩や助言などの反則があった場合は、すぐに手を挙げてスタッフを呼ぶ。二手三手進んだ後や投了後の申し出は一切認められない。
- 持ち駒は相手に見えるように置く。手の中に握ったり隠したりしないようにマナーを守ろう。
対局終了後に「駒を隠された」、「二手指しされた」などのクレームを見た事があります。
ただし、対局終了後なので、確認のしようがなく、対局結果が変わることはありませんでした。
何かあったらすぐに手を挙げてスタッフを呼ぶようにお子さんに言っておきましょう。
対局ルールの説明が終わると、いよいよブロック対局が始まります。
対局前の静かな時間は、会場が張り詰めた雰囲気となります。
この時間が一番緊張する時間ですし、テーブルマークこども大会の醍醐味と言える時間帯です。
午前の部
ブロック対局
10時16分、「始め!」の号令と太鼓の音で一斉に対局が始まりました。
会場は静寂に包まれ、駒音だけがパチパチと鳴り響きます。
保護者の方々もこの時間帯だけは会話する方も少なく、皆さん真剣にお子さんの対局を観戦しています。
対局が終われば、手を挙げてスタッフを呼びます。
スタッフが勝者には「王将」のハンコを、敗者には「角」のハンコを押してくれます。
ハンコを押してもらえれば、対局者と一緒にブロック受付に行き、勝敗を報告します。
次の対局席を示す席番号札をもらい、次の対局まで休憩となります。
対局は5分毎に「5分経過」、「10分経過」と合図があります。
「15分経過」の合図の後に対局中の席にはチェスクロック(対局時計)が入ります。
2~3分の切れ負けルールが入るので、対局者は急に忙しくなります。
自分の持ち時間も常に意識しながら、対局しなければなりません。
チェスクロックが入るとさらに盤上は白熱します。
観ている側もより一層緊張しますね。
一局大体30分ほどで今回は特に待たされることなく、スケジュール通りに進んでいたように思います。
ブロック対局の3局目が終了したのは、11時50分頃でした。
詰将棋クイズ
ブロック対局が行われている最中に、壇上では詰将棋クイズも行われました。
詰将棋クイズは2部制で、①10:55と②12:15から始まります。
詰将棋クイズは森内九段と岩根女流三段が壇上で詰将棋のクイズを出し、会場の観客に解いてもらうというものです。正解された方は記念品がもらえます。
一回目は多くの子供達がブロック対局の最中でしたが、親御さんや付き添いの子供達の多くが詰将棋クイズに参加されていました。
詰将棋は簡単な一手詰めから少しずつ難易度が上がってきます。
たくさんの方が積極的に手を挙げて、壇上で詰将棋を解いておられました。
壇上に上がったみなさん堂々と詰将棋を解いていました。
1部、2部共にたくさんの人達が壇上前に集まり、盛況でした。
試食会
11時よりテーブルマーク試食コーナーにて、「カトキチさぬきうどん」の試食会も行われました。
こちらも盛況でたくさんのご家族が冷やしうどんを堪能されていました。
私も美味しくさぬきうどんをいただきました。
テーブルマークさんの試食会は毎回楽しみにしています。
さぬきうどんも美味しかったです。
午後の部①
トーナメント戦
午前のブロック対局が終わり、午後のトーナメント戦が12時過ぎより始まりました。
午後のトーナメント戦はブロック対局で3連勝したお子さんのみ参加可能です。
3連勝なので8人に一人のみがこのトーナメント戦に参加できます。
低学年の部は99名、高学年の部は80名がトーナメント戦に参加しました。
壇上の決勝戦までは、1回戦から準決勝の6回戦まで勝ち抜く必要があります。
持ち時間は10分の切れ負けルール。
いかに早くていい手を指していくかが勝負のポイントになります。
テーブルマーク関東大会名物の大判トーナメント表の前にはたくさんの人だかりができています。
お子さんや友達の名前を見つけたり、トーナメント戦の行方を会話したりで盛り上がっています。
リアルタイムに結果を更新してくれるので、大判トーナメント表はありがたいですね。
これを見ているだけでも盛り上がります。
トーナメント戦はどんどん進行していきます。
25分単位で1回戦、2回戦と進行していきました。
5回戦(ベスト8)が終わったのは14時20分頃でした。
自由対局
午後には敗退者のための自由対局が用意されています。
自由対局はただ将棋を指すだけでなく、指した回数や勝数で将棋の駒消しゴムがもらえるようになっています。
多くの子供達が将棋を指して、駒消しゴムをたくさん集めていました。
駒消しゴムを集めた子供達は一様に嬉しそうでした。
指導対局
午後には、平行して奨励会員と女流棋士による指導対局会も開催されました。
こちらは受付時の抽選で当選したお子さんが指導対局を受けられます。
奨励会員や女流棋士との指導対局は、一局を通して指し手の良し悪しを指導いただくものです。
将棋の質を高める貴重な経験なので、ぜひ受けて見ることをおススメします。
3位表彰
14時20分頃よりいよいよ準決勝戦が始まりました。
壇上対局の切符をかけた対局です。
準決勝戦は奨励会員による立会いの下で行われます。
低学年の部の準決勝は森内九段も観戦されておりました。
激戦の末、決勝戦に進出する4名(高学年2名・低学年2名)が決定しました。
惜しくも準決勝で敗退した4名は、午前中のブロック対局から7~8連勝して準決勝まで進出しました。
残念ながら壇上には上がれませんでしたが、実力的には決勝戦に進出してもおかしくありません。
大判の決勝トーナメント表の前では、3位表彰式が行われました。
表彰状と賞品を手渡すのは、なんと羽生会長。
表彰式の後には記念撮影もあり、3位の子供達4名は壇上には上がれずともいい思い出になったかと思います。
午後の部②
テーブルマークこども大会決勝戦
テーブルマークこども大会はいよいよ決勝戦です。
決勝の舞台に立つ4名は、午前のブロック対局から8~9連勝してこの場所まで駆け上がってきました。
決勝戦は袴を着用しての壇上対局で、森内九段の解説付きです。
お子さんにとってもご家族にとっても最高の思い出になるかと思います。
15時15分頃よりまずは低学年の決勝戦が行われました。
低学年の部決勝戦に進出したのは、加藤 迅君(3年)と大浜聡太朗君(3年)。
お互い妥協しない相三間飛車の激しい戦いでしたが、乱戦を制した加藤君が優勝となりました。
高学年の部決勝は、山崎大芽君(5年)と赤梅良太(4年)の対局。
お二人とも関東研修会に所属しており、全国での大会でも活躍されていて実績も十分。
対局は相振り飛車の展開で、序中盤は赤梅君の攻めを丁寧に受けた山崎君が有利な展開となりましたが、赤梅君がうまく玉を上部に抜け出して入玉模様にし、最終172手で勝利しました。
低学年・高学年共に決勝に相応しい大熱戦でした。
一手30秒の中、4人共よく頑張りました。
表彰式・大会結果
テーブルマークこども大会の決勝戦の後は、低学年上位2名、高学年上位2名の表彰式です。
それぞれ羽生会長より表彰状が手渡されます。
関東大会の最終結果は下記の通りです。(敬称略)
大会 | 参加人数 | 低学年 | 高学年 |
---|---|---|---|
関東大会 (東京) 11/24(日) | 1618名 | 優勝:加藤 迅(埼玉3年) 準優勝:大浜 聡太朗(神奈川3年) 三位:丸山 大翔(東京3年) 三位:山川 慶(千葉2年) | 優勝:赤梅 良太(東京4年) 準優勝:山崎 大芽(神奈川5年) 三位:粕谷 奏翔(埼玉5年) 三位:梅澤 柚彦(東京5年) |
決勝トーナメント進出者はブロック予選で見事3連勝した子供達です。
決勝トーナメントに進出しただけでも立派な成績です。
テーブルマークこども大会の全結果は下記の通りです。(敬称略)
※参照:2024年度日程&結果(こども) | 将棋日本シリーズ | JTウェブサイト
大会 | 参加人数 | 低学年 | 高学年 |
---|---|---|---|
東北大会(仙台) 6/29(土) | 200名 | 優勝:鈴木 道士(いわき3年) 準優勝:吉田 郁矢(仙台3年) | 優勝:柏木 心之介(仙台5年) 準優勝:髙橋 皐平(埼玉5年) |
四国大会(高松) 7/13(土) | 281名 | 優勝:佐藤 廣吉(大阪3年) 準優勝:今村 亮太(岡山3年) | 優勝:高牟礼 楓(広島6年) 準優勝:加藤 慧(兵庫4年) |
北陸・信越(金沢) 7/20(土) | 127名 | 優勝:大野 拓斗(かほく3年) 準優勝:窪田 馨(東京3年) | 優勝:山野 卯嵩(兵庫5年) 準優勝:傳田 寛人(長野6年) |
静岡大会(静岡) 7/27(土) | 249名 | 優勝:安藤 隼斗(焼津3年) 準優勝:吉永 悟(愛知2年) | 優勝:髙津 礼音(東京5年) 準優勝:髙森 勇吹(茨城5年) |
福岡(福岡) 8/3(土) | 328名 | 優勝:渡部 翔大(宮崎2年) 準優勝:鳴石 一凛(北九州3年) | 優勝:渡邉 裕大(福岡4年) 準優勝:高崎 大駕(春日4年) |
中国大会(広島) 8/31(土) | 中止 | 中止 | 中止 |
熊本大会(上益城郡) 9/14(土) | 219名 | 優勝:奥川 暁登(福津3年) 準優勝:内木場 新(宮崎3年) | 優勝:二宮龍輝(福岡6年) 準優勝:大守承介(長崎5年) |
北海道大会(札幌) 9/21(土) | 198名 | 優勝:平田 晃史(東京2年) 準優勝:間山 柊羽(青森2年) | 優勝:梅木 翼(山形5年) 準優勝:堀 陽登(福岡5年) |
大阪大会(大阪) 10/12(土) | 744名 | 優勝:森 晴陽(寝屋川3年) 準優勝:小竹和寿(和歌山3年) | 優勝:濵本 陽大(愛媛5年) 準優勝:大井 理史(堺6年) |
東海大会(常滑) 11/2(土) | 737名 | 優勝:杉立 暖真(三重3年) 準優勝:宮野 智輝(東京3年) | 優勝:白尾 康(東京4年) 準優勝:小松 希(島根5年) |
関東大会(東京) 11/24(日) | 1618名 | 優勝:加藤 迅(埼玉3年) 準優勝:大浜 聡太朗(神奈川3年) | 優勝:赤梅 良太(中央区4年) 準優勝:山崎大芽(神奈川5年) |
今年も遠征組の活躍が目立ちますね。
3位までに入らなければ他の大会にも出れるので、積極的に各大会に参加して盛り上げてほしいと思います。
JT日本シリーズプロ公式戦
決勝戦
テーブルマークこども大会表彰後、いよいよJT日本シリーズプロ公式戦の決勝戦が始まります。
会場は壇上以外の明かりが消され、プロ公式戦の雰囲気に包まれました。
決勝戦に上がってきたのは、渡辺明九段と広瀬章人九段です。
広瀬九段は前回優勝の藤井聡太JT杯覇者を破っての決勝進出です。
16時40分に決勝戦の対局が始まりました。
会場は厳粛な雰囲気に包まれ、岩根女流三段が進行し、森内九段の解説で対局は進められます。
戦型は後手の渡辺九段が角交換を拒否し、雁木模様になりました。
途中39手目が封じ手となり、JT杯恒例の封じ手予想クイズがありました。
封じ手予想クイズは、次の一手を予想して当てるものです。
当てた方は抽選で景品がもらえます。
封じ手予想の候補手には、森内九段、岩根女流三段の他にも、マスコットキャラクターのコシノツヨシ君も予想してくれました。
封じ手の答えはコシノツヨシ君が予想した6六歩が正解でした。
私は「その他」に〇をしていましたが、見事に外れました。
封じ手予想クイズの後も対局は続きます。
遠くの席にも複数台のモニターが設置されており、遠くからでも会場の様子がわかります。
最終106手で渡辺九段が勝利し、5年ぶりのJT杯覇者となりました。
私は5年前に渡辺九段が菅井八段の穴熊を崩して優勝していたのも見ていたので、もう5年経ったのかと時の早さを感じました。
表彰式
JTプロ公式戦の表彰式では、羽生会長から渡辺九段に表彰状が、またJT杯も授与されました。
渡辺九段は足の治療でただ今入院中ですが、当日は痛みがあったかもしれません。
早く良くなってまた盤上で活躍してほしいですね。
閉会式から退場まで
閉会式・おたのしみ抽選会
18時20分頃より、閉会式と渡辺九段も参加されておたのしみ抽選会が行われました。
渡辺九段が抽選を引いて当選された方には扇子などの記念品が贈られます。
私は今回も外れしたが、いつか当たって壇上で記念品を受け取りたいものですね。
最後に渡辺九段から閉会の挨拶をいただき、テーブルマークこども大会とJTプロ公式戦は終了となりました。
109_挨拶をされる渡辺九段
渡辺明JT杯覇者のお見送り
閉会後は恒例のJT杯覇者のお見送りがあります。
渡辺JT杯覇者の見送りを希望される方は、一部の出口に並んで退出をします。
去年は藤井七冠でかなりの人が列に並び、最後の退場者まで40分ほどかかりました。
今年は去年ほどの混雑はありませんでしたが、それでも最後の退場者まで20分ほどありました。
私は今年も一番最後に退場しましたが、渡辺JT杯覇者は対局後の疲れも見せずに笑顔でお見送りをされていました。
知り合いのお子さんは大阪大会でも渡辺九段に見送られ、その際に「東京も行きます!」と声をかけていたのですが、今回は「東京も来ました!」と声をかけ、渡辺九段も覚えておられたのか、はっとして笑顔でうなずいておられました。
私が会場を後にする頃にはすでに後片付けが始まっていました。
スタッフさんは閉会後も一仕事が残っています。
全来場者が会場を後にして、テーブルマークこども大会の会場はシャッターが閉まりました。
私が会場の外に出たのは19時過ぎ。
去年は20時頃だったので、1時間早く終了しました。
帰りも東展示場を出て、有明駅から帰りました。
2024年テーブルマークこども大会/関東大会 あとがき
2024年テーブルマークこども大会/関東大会を丸一日観戦させていただきました。
本大会は、初心者から有段者まで幅広い子ども達を対象に一日将棋を楽しんでもらうイベントになっています。
将棋だけでも午前のブロック対局、午後のトーナメント戦、駒消しゴムをもらえる自由対局、奨励会員や女流棋士による指導対局、プロ公式戦の観戦と盛りだくさん。
将棋以外でもお楽しみ抽選会、試食コーナー、各種ブースでの体験会などのイベントがあります。
会場には十分過ぎるほどの座席も設置されていますので、付き添いの保護者はゆっくりすることもできますし、子供達の対局を観戦することも可能です。
私は2011年大会以来今回で13回目の観戦でした。
初めて大会に参加した時は長男が年長の時で、ちゃんと将棋が指せるだろうかと緊張しながら午前のブロック対局を観戦し、また午後の自由対局では長男が対局相手と楽しそうに会話しているのを微笑ましく見ていたのを覚えています。
あれから13年。
テーブルマークこども大会は展示ブースやイベントの形は少しずつ変わってはいますが、基本となるブロック対局・決勝トーナメント・自由対局の形は一切変わっておらず、「将棋を楽しむ」という基本コンセプトは従来のままです。
初心者も有段者も大人も子供も楽しめる素晴らしい大会であることは今回も変わりありませんでした。
最後になりますが、このような素晴らしいイベントを毎年全国各地で開催いただいているJT様、テーブルマーク様に感謝し、本大会が今後も末永く続くことを祈りながらこの記事を終えたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
本大会の記事を作成するにあたり、大会の付き添いを快くご了承いただき、また当日待ち合わせから退場まで丸一日つき合っていただいたIさんご家族に感謝申しあげます。
ありがとうございました。
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