第25回全国小学生倉敷王将戦(全国大会)

2025年8月8日に開催された第25回全国小学生倉敷王将戦を観戦しましたので、その模様を記事にしてお伝えします。

この記事を書いた人
話す2
ダイス
  • 長男(大学3年)と次男(高校2年)を持つ親将(親将歴15年)
  • 日本将棋連盟茨城常南支部役員 広報部長
  • 千駄ヶ谷連盟道場初段、将棋ウォーズ三段
  • 2022年11月から「こども将棋情報室」のサイトを運営

本記事の人物写真についてはモザイク処理を施していますが、一部掲載の許可をいただいた人物についてはそのまま未処理で載せています。

目次

全国小学生倉敷王将戦

第24回全国小学生倉敷王将戦
前回大会の様子

小学生の将棋大会を全国規模で実施している大会は、公文杯小学生将棋名人戦と全国小学生倉敷王将戦(以下、倉敷王将戦)の二つがあります。

この二つの棋戦は、優勝者(倉敷王将戦は高学年のみ)が奨励会の一次試験を免除されるなど子供将棋界にとっては権威ある将棋大会となっています。

「イオンモールこども将棋王決定戦」や「JCOM杯三月のライオン子ども将棋大会」も地方予選から全国大会が開催されていますが、都道府県単位で代表者を決めて全国大会を開催しているのは上記二つの棋戦のみとなっています。

倉敷王将戦は、岡山県倉敷市、倉敷市文化振興財団、日本将棋連盟の3つの団体が主催しており、毎年4~6月に都道府県大会を実施し、そこで勝ち抜いた代表者が8月に倉敷市に集まって全国大会に参加する仕組みになっています。

倉敷王将戦は、高学年の部と低学年の部と2部門に分かれており、高学年の日本一と低学年の日本一を決める大会にもなっています。

ダイス

藤井六冠も低学年の時に全国優勝を果たしています。

全国大会は、高学年の部・低学年の部共に64名が参加します。
東京都や大阪府などの人口が多い都道府県や岡山近郊の広島県、香川県などは2名の代表枠があり、また大山名人にゆかりある青森県おいらせ町、倉敷市などは市町村単位で代表者を選出できます。

今年も4~6月に全国各地で都道府県大会が実施され、64名×2部門、計128名の代表者が選ばれました。
また昨年の倉敷王将戦高学年の部で優勝した京都の宮原君、公文杯小学生将棋名人戦で優勝した大阪の森君の2名が招待枠で選ばれています。

茨城県大会の様子
地方大会が全国で開催されて代表者が決まる
写真は茨城県大会高学年決勝戦

自由対局(大会前日)

今年も大会前日に、倉敷王将戦の参加者のために、将棋交流会が開かれました。
これは毎年倉敷王将戦の前日に開催されており、今年もたくさんの代表者が参加されたとのことです。

私自身は現地に行けなかったのですが、参加されたお子さんの保護者の方から聞いたところ、下記のような交流会だったようです。

倉敷王将戦前日の交流会の様子

  • 10:00 参加者9人、11:00 参加者19人、13:00 参加者40人
  • チェスクロック無し。
  • 午後から一気に参加者が増える。
  • スタッフは受付のみで、特に手合いはつけない。自分で相手を見つけて自由に対局する。
  • 自分で声がかけられない子は親御さんが一緒に声をかけていた。

交流会は自由で対局するシステムになっているようです。
写真を何枚かいただいたので、掲載させていただきます。

自由対局場①
自由対局場入口
自由対局場②
自由対局場の様子①
保護者の座る席も用意されている
自由対局場③
自由対局場の様子②
午後からは参加者が多くなる
ダイス

各県代表者が一斉に倉敷に集まるので、この機会にたくさん将棋を指してほしいですね。

会場入りまで

会場の様子
開会式前の壇上

2026年8月8日(土)、大会当日の倉敷市の天候は晴れ。
この時期の倉敷は猛暑のイメージが強いのですが、この日の朝は29℃とそこまでの暑さではなく、マシな方でした。

私は、朝7時50分に泊まっていたホテル、グリーンリッチホテルをチェックアウト。
グリーンリッチホテルに泊まったのは2回目でしたが、まだ新しく、清潔感があってお気に入りのホテルです。

グリーンリッチホテル
グリーンリッチホテル
倉敷駅と芸文館のちょうど中間にある

今回大会に参加する同郷のご家族とは、8時20分に芸文館前で待ち合わせしていました。
遅れてはならぬと8時過ぎに芸文館へ到着しました。

芸文館への道中
芸文館への道中
芸文館
芸文館
大山名人記念館
大山名人記念館
芸文館の横にある

芸文館前ではすでに多くの参加者が到着しており、会場への開門を待っています。
毎年恒例の風景ですが、入口前の看板で記念写真を取られている方がたくさんいました。

芸文館目で記念撮影
芸文館前
看板を前に記念撮影をされている方が多い

案内では8時30分受付となっていましたが、8時15分に開門し、受付が始まりました。
みなさん綺麗に列に並び、受付を待ちます。

受付の列①
受付の列(会場外)

今回の受付は会場内で、右側が高学年、左側が低学年と分かれておりました。
各々片方の列に並びます。

受付の列(会場内)
受付の列(会場ロビー)
左が低学年、右が高学年

受付の順番が回ってきました。
名前と県名を告げた後、受付スタッフよりネームホルダー、参加記念のメダル、お土産やパンフレットをもらいます。

受付の様子①
受付の様子①
記念品やネームホルダーなどをもらう
受付の様子②
受付の様子②

そしていよいよ会場入り。
芸文館には十分な座席数があり、特に席の確保には困りません。

芸文館会場内
芸文館会場内
ダイス

どこの席を確保するべきか迷いますね。
壇上近くの席の方がお子さんの移動が少ないようにも思います。

受付でいただいたものを見せていただきました。

大会パンフレット
大会パンフレット
詰将棋本
詰将棋本
個人的にはいい参加賞
参加記念のメダル
左:指導対局カード
中央:参加記念のメダル
右:テープ

いただいたものの中には倉敷美観地区にあるCafe BISCUITの4種セットもありました。

Cafe BISCUITの4種セット
Cafe BISCUITの4種セット

カフェ ビスキュイ (Cafe BISCUIT) – 倉敷市/カフェ | 食べログ

ダイス

cafe BISCUITのお菓子セットは嬉しいお土産ですね!

会場入りして、後は開会式を待つのみです。
ここで、教室の先生や他県代表の友達、知り合いの親将さんに挨拶したり、談笑している光景をたくさん見かけました。
大会前の緊張のひと時、知り合いがいると気持ちが楽になります。

開会式

開会式
開会式

開会式は8時45分より始まりました。

まずは伊東香織倉敷市長のご挨拶。

伊東市長は2008年当選以来倉敷市長としてご活躍されています。
私は毎回伊東市長の挨拶を聞いていますが、挨拶には力があり、その言葉に魅了されます。
倉敷王将戦に出られる方は伊東市長の挨拶にも注目されてみてはいかがでしょうか。

伊東市長の挨拶
伊東市長の挨拶

市長の挨拶が終わり、壇上では低学年の部と高学年の部に分かれて記念撮影が行われます。
保護者の方々もカメラやスマホで撮影されていました。

写真撮影の様子
写真撮影の様子

写真撮影を終え、選手は壇上に上がり、対局席に着きます。
対局相手は事前抽選ですでに決定しています。
以前は当日抽選でしたが、最近は時間短縮のために事前抽選が行われています。

対局席に着席
対局席に着席
駒を並べる

対局席に着いた後、保護者のために写真撮影の時間が設けられています。
この合間だけ、保護者は壇上に上がり写真を撮る事ができます。

壇上に上がる保護者
壇上に上がり写真撮影ができる

壇上に上がった保護者の方から写真をいただいたので、掲載します。

壇上の様子①
壇上の様子①
壇上の様子②
壇上の様子②
ダイス

開会式から壇上での写真撮影まで40分程度でした。
無駄なく進行していきますので、対局の時間まであっという間です。

予選リーグ

予選リーグ

予選リーグ
予選リーグ

写真撮影が終わり、9時25分に第一局目の対局が始まりました。

倉敷王将戦の予選リーグは8人一組のリーグ戦。
3連勝した選手のみが次の決勝トーナメントに進出できます。

負けたら予選敗退の厳しいリーグ戦。
特に一局目が選手にとっても保護者にとっても一番緊張する時間かと思います。

倉敷王将戦の持ち時間は、「各20分で切れたら30秒未満で指す」です。
一般のこども大会と比較して持ち時間は長く、より実力が発揮しやすい持ち時間設定になっています。

対局開始15分もすると対局が終わる席がちらほら出始めます。
対局を終えた選手は受付で勝敗を告げて、壇上から降りてきます。

私の経験上8割方先に降りてくるお子さんが勝っています。
勝った方は早く保護者に報告したい気持ちがあるからかと思います。

会場では初戦勝利してお子さんと喜んでいる保護者の方、逆にお子さんが負けてがっかりしている保護者の方と分かれます。

私は長男・次男と5回倉敷王将戦に参加しましたが、子どもが下を向いて後から降りてくるのを見るのはつらいものです。
ただ負けたお子さんはもっとつらいはず。
落ち込んで戻ってくるお子さんにがっかりした姿を見せるわけにはいきません。
負けた時こそ笑顔で迎え、「よく頑張った!」と褒めてあげてほしいと思います。

低学年の部は10時10分に全対局が終了し、10時15分には第二局目が始まりました。

高学年の部は一部に長い対局があり、こちらは早く終わった選手から二局目を開始しました。
ただ10時25分頃には全選手が二局目の対局に入っていました。

予選リーグ一局目から全国優勝経験者複数名が敗れるなどの波乱がありました。
その日の調子、相手との相性など将棋大会は全国トップクラスと言えど、勝ち上がるのは容易ではありません。
またそれだけ全国大会には強いお子さんがたくさんいるということも言えます。

対局の様子
対局の様子

対局の様子を見ていると正座で対局しているお子さんもちらほら見られます。
中には座布団持参で正座している子もいました。

座布団持参で対局するお子さん
座布団持参の正座で対局するお子さん

対局が長引いている席には自然とお子さんが集まります。
全国大会で30秒将棋の激戦を観戦することは学びになるので、時間が空いたお子さんにはぜひ他の対局も観戦してほしいものです。

対局を観戦
長い対局に観戦者が集まる

会場外の様子

芸文館ロビー
芸文館ロビー
すでに指導対局席が準備されている

予選リーグの合間に芸文館のロビーを散策しました。

ロビーには指導対局場が設けられており、午後に予選リーグ敗退者のための指導対局会が用意されています。

指導対局受付
指導対局受付
指導対局場
指導対局場

またお土産屋さんも設置されており、ここで倉敷のお土産を買うこともできます。

お土産屋①
ロビーに設置されたお土産屋さん
お土産屋②
倉敷の名産品が売られている

「大山名人もなか」も売られていました。

大山名人もなか
大山名人もなか

他には昼食の弁当の受取場、倉敷王将戦の結果速報掲示板、過去の出場者一覧表などもありました。

昼食弁当の受取場
昼食弁当の受取場
倉敷市関連の観光パンフレット
倉敷市関連の観光パンフレット
倉敷観光も楽しみたい
過去の出場者一覧表
過去の出場者一覧表
ダイス

出場者一覧表は過去に倉敷王将戦に出場した全選手の名前が載っています。プロ棋士や女流棋士の名前もたくさんあって、とても興味深いです。

一覧表を見る
出場者一覧は興味深い

結果速報の掲示板前には常に人が集まっていました。
顔見知りの方と結果を見ながらあれこれ話をするのは楽しいものです。

結果速報掲示板
結果速報掲示板
たくさんの人だかりができる

ロビーにはテレビモニターが設置されており、壇上の様子を見ることができます。
モニターで観戦される保護者の方もおられました。

ダイス

会場よりもモニターの方がお子さんの様子がわかりやすいかもしれません。
モニターの設置は今年から採用したと思いますが、とてもいいアイデアだと思いました。

ロビーにあるモニター
ロビーにあるモニター
壇上の様子が映し出されている

12時前になると低学年の部は三局目が続々と終了していました。
その中でも長い対局があり、12時頃まで30秒将棋が続けられていました。
低学年ながら両者ともに対局姿勢がよく、強者の雰囲気が感じられます。
盤上は見えませんが、互いに必死になって考えている姿は見る者を熱くさせます。

低学年の部予選リーグ最後の対局
低学年の部予選リーグ最後の対局
激闘の長い対局だった

高学年の部は強豪同士の対局が相次ぎ、長い対局が続きます。

高学年の部
高学年の部三局目

三局目が終局したのは12時50分頃でした。

高学年の部三局目最後の対局
高学年の部三局目最後の対局
1時間以上の熱戦だった

決勝トーナメント

決勝トーナメント戦
決勝トーナメント戦

12時50分より、決勝トーナメント戦準々決勝の対局が始まりました。

低学年の部8名、高学年の部8名と計16名に絞られ、壇上は緊張感のある雰囲気が続いています。

決勝トーナメント進出者
  • 高学年の部
    • 宮野 智輝(東京・5年)
    • 益田 晴快(熊本・6年)
    • 金子 巧磨(長野・6年)
    • 森山 雄太(島根・5年)
    • 安藤 隼斗(静岡・5年)
    • 塩手 遥之(鹿児島・6年)
    • 杉立 暖真(三重・5年)
    • 黒松 駿(神奈川・6年)
  • 低学年の部
    • 紀本 煌也(京都・3年)
    • 熊谷 悠吾(宮城県・3年)
    • 田中 太樹登(奈良県・3年)
    • 青山 倖大(栃木県・3年)
    • 髙垣 旺佑(兵庫県・2年)
    • 工藤 泰誠(岩手県・3年)
    • 伴場 洸太郎(福島県・3年)
    • 元木 稜太(千葉県・3年)
決勝トーナメント②
決勝トーナメント
壇上のレイアウトも決勝トーナメント仕様に

50分が経過し、準決勝には下記4名が進出しました。

準決勝進出者
  • 高学年の部
    • 宮野 智輝(東京・5年)
    • 金子 巧磨(長野・6年)
    • 安藤 隼斗(静岡・5年)
    • 杉立 暖真(三重・5年)
  • 低学年の部
    • 紀本 煌也(京都・3年)
    • 青山 倖大(栃木県・3年)
    • 工藤 泰誠(岩手県・3年)
    • 伴場 洸太郎(福島県・3年)
ダイス

高学年の部では、5年生の活躍が目立ちます。
逆に低学年の部の4名は全員が3年生でした。

低学年の部準決勝①
低学年の部準決勝①
左:青山君/右:紀本君
低学年準決勝②
低学年準決勝②
左:工藤君/右:伴場君
高学年準決勝①
高学年準決勝①
左:金子君/右:宮野君
高学年準決勝②
高学年準決勝②
左:安藤君/右:杉立君
長い対局だった

14時40分に準決勝の4対局が終了し、高学年の部は金子君と安藤君、低学年の部は青山君と伴場君が決勝に進出しました。

指導対局・自由対局

指導対局場
指導対局場

予選リーグにて残念ながら敗退した選手は午後から指導対局を受けることができます。
また会場ロビーには自由対局場も用意されており、誰もが将棋を指すこともできます。

指導対局

指導対局は、8名のプロ棋士の方が来場されており、それぞれ6~8面指しで子供達相手に指導対局をされました。

指導対局はまず受付を行い、抽選で指導を行う棋士と時間が決まります。
時間になりましたら、指導対局の席に着き、希望の手合いで指導対局を受けることができます。

指導対局受付
指導対局受付
指導対局の様子
指導対局の様子
有森八段
有森八段
菅井八段
菅井八段
島本六段
島本六段
村山八段
村山八段
折田五段
折田五段
上野六段
上野六段
狩山五段
狩山五段
徳田五段
徳田五段
ダイス

プロ棋士に教わる機会はなかなかないので、ぜひ指導対局を受けてプロの先生から学んでほしいと思います。

自由対局

自由対局場では、たくさんの子供達や親御さんが将棋を指していました。

自由対局場①
自由対局場①
自由対局場②
自由対局場②
自由対局場③
自由対局場③
親御さんも自由対局場で将棋を楽しむ
自由対局場④
自由対局場④

自由対局場では、全国トップクラスのお子さんも入っており、他県の子供達とワイワイやりながら楽しんでいる様子も見られました。

自由対局場④
自由対局場⑤
全国トップクラスの子供達も将棋を楽しむ
自由対局場⑥
自由対局場⑥
自由対局場で真剣勝負!
ダイス

全国の強豪が一堂に集まる折角の機会。
自由対局場でもたくさん指して、より経験を積んでほしいと思います。

決勝戦

決勝戦
決勝戦

低学年の部

決勝戦は、低学年の部と高学年の部と分けて行われます。

14時50分から低学年の部の決勝戦が始まりました。

壇上で紹介を受けた後に、対局席に座って対局が行います。

選手紹介
選手紹介
左:伴場君(福島・3年)
右:青山君(栃木・3年)
低学年の部決勝戦
低学年の部決勝戦

対局席の横には大型スクリーンも用意され、盤上を見て観戦ができます。

大型スクリーン
大型スクリーン

激闘の末、青山君が勝利し、低学年の部優勝となりました。

青山君
低学年の部優勝の青山君
伴場君
惜しくも準優勝の伴場君

決勝を戦った二人には壇上でインタビューが行われ、それぞれ決勝戦の感想を述べていきます。

インタビューの様子
インタビューの様子

高学年の部

高学年の部は、15時25分より始まりました。

壇上にて対局者紹介
選手紹介
左:安藤君(静岡・5年)
右:金子君(長野・6年)
決勝戦の様子
高学年の部決勝戦

決勝戦の合間に会場ロビーに行くと、先ほど紹介したモニターに盤上が映し出されており、京都の櫻井将棋塾の櫻井先生が即席で決勝戦の解説を行っていました。
櫻井先生のわかりやすい解説を前に子供達もたくさん集まっており、決勝戦の様子を観戦されていました。

解説を聞きながら観戦
即席の大盤解説会
櫻井先生の解説はわかりやすい

櫻井先生の解説を聞きながら観戦するのは子供達にとってもいい勉強になったように思います。
モニターの設置効果がこのような場でも表れていました。

高学年の部決勝戦は、激闘の末に安藤君が勝利しました。

優勝した安藤君
優勝した安藤君
金子君
惜しくも準優勝だった金子君
インタビューを受ける両者
インタビューを受ける両者

安藤君と金子君は、10日後の奨励会試験に見事合格されました。
この倉敷王将戦の活躍を自信にして、プロ棋士を目指して頑張ってほしいと思います。

大会の結果はアルスくらしきのHPでも確認できます。

大山名人杯争奪 第25回全国小学生倉敷王将戦 | 公演・イベント | 倉敷市芸文館

閉会式

閉会式

16時20分より閉会式が行われました。
閉会式には3位までのお子さんが表彰されます。

入賞者
入賞者の8名

閉会式には伊東香織市長始めプロ棋士の方々も参列されました。

閉会式参列者
閉会式参列者

表彰式は低学年と高学年に分かれて行われ、三位までの入賞者に表彰状、トロフィー、色紙、扇子が贈られました。

表彰式の様子①
表彰式の様子①
表彰式の様子②
表彰式の様子②

続いて菅井八段より閉会式の挨拶が行われました。

挨拶される菅井八段
菅井八段
閉会式での挨拶

最後に入賞者と参列者で記念撮影が行われ、第25回全国小学生倉敷王将戦は閉会となりました。

記念撮影
記念撮影
参加者が去った会場
最後に会場を出る

あとがき

第25回全国小学生倉敷王将戦
第25回全国小学生倉敷王将戦

大会感想

第25回全国小学生倉敷王将戦の観戦記事を書かせていただきました。

低学年の部と高学年の部、それぞれ見どころが多く、大いに楽しませていただきました。

低学年の部は、先の低学年ドラ王座戦を見ていたので、そのトップ層の実力は高学年の部と比較しても遜色ないものでした。
上位進出できそうなお子さん複数が同じ組に入るなどくじ運の難しさが感じられ、毎回思うことですが、もう一度抽選からやり直すとまた違った結果になっていたようにも感じられます。
とは言え、優勝した青山君、準優勝の伴場君共に存分に力を発揮して上位進出したのは見事です。
また高学年になってもこの舞台に立って優勝を目指して頑張ってほしいと思います。

高学年の部は、半年前の公文杯から当時の6年生が抜けましたが、公文杯で活躍された子供達が残っていました。
私の個人的な予想ですと、過去に実績あるお子さんが勝ち上がってくるかと思いましたが、今回のベスト4に入った4名は新鮮な顔ぶれとなり、全国大会の勝ち抜く難しさを感じました。
奨励会に合格して何人かのお子さんは抜けましたが、また次の公文杯で小学生名人を目指して皆さん頑張ってほしいと思います。

大会以外のイベント

大会自体は、さすが25年も開催されている倉敷市さん、進行もスムーズで対局が長引いても最終的にはスケジュール通りに終了しました。

大会以外のイベントも好評で、プロ棋士による指導対局や自由対局場は多くの子供達が参加して盛況でした。

また今回はロビーにモニターが設置されており、壇上の様子や決勝戦の盤上も見れることができ、とてもいいアイデアだったように思います。

一つ思ったのは、前日の自由対局がまさしく「自由」対局で特に手合いをつけることなく場所と盤駒だけの用意となっていたと聞きました。
できれば、手合い係と参加者用の対局票をご用意いただき、前日の自由対局で誰と対局したか後からわかるようにしていただければといいなと思いました。

これは折角の倉敷王将戦の全国大会なので、できるだけ多くの子供達が参加してほしいと思うのとそこで誰と対局したかが対局票でわかれば後からでも見返すことができます。
もしかしたら将来のプロ棋士と対局したかもしれませんので、子供達にとっても保護者にとっても良き思い出になるように思います。

悔しい思い

倉敷王将戦の後に保護者の方より連絡をいただき、下記のようなお話をいただきました。

予選リーグ最初の2局で連敗した高学年のA君。
実は2年前の低学年時にも参加しており、当時は1勝2敗で終えて、悔しい思いをしていました。
今回はその時の悔しい思いをバネに事前に将棋に力を入れて準備してきたとのことでした。

そして臨んだ本大会。
予選リーグ最初の2局で2敗してしまいました。
初戦、2局目と終えた後、もちろん悔しい思いはありましたが、泣くほどではなかったとのこと。

そして迎えた3局目。
倉敷王将戦は、勝敗が同じ相手と対局することになります。
よって、3局目は同じ2敗した者同士の対局。

A君はその対局に勝ちました。

勝ちはしたものの、前の二局では泣かなかったのに、勝った後に泣いてしまったとのことでした。

なぜ泣いてしまったのか。

その理由を親御さんが聞くと、勝った時に相手の子が泣いているのを見て、「あ、彼も全国大会に向けて一生懸命頑張ってきたんだな。それで勝てなかったら悔しいよな。」と思い、対局相手に対して心の中で「また頑張って強くなって悔しさを晴らしてほしい」と思った途端、自分自身も悔しさが込み上げてきて泣いてしまったとのことです。

この話を聞いて、A君の(相手を思いやる)優しさと(大会で結果が出なかった)悔しさを感じ、私は感動を覚えました。
A君は思うような結果ではなかったかもしれませんが、普段の生活では得られない人として大切な大きな経験をしたように思います。
この悔しい思いを胸にまた将棋を頑張ってほしいと思います。

全国大会では勝者にスポットが当たりますが、その裏にはたくさんの悔しい思いをした子供達がいます。
プレッシャー中で実力を発揮できなかったお子さんもいれば、くじ運が悪く目標としていた結果が出なかったお子さんもいるかと思います。

私の経験上、将棋大会の結果は運に左右されることが多い。
なので、結果が出なくとも胸を張って地元に戻り、さらなる力をつけて全国大会の舞台に戻ってきてほしいと思います。

親御さんもお子さんの成績にがっかりした方もいるかと思います。
ただお子さんもプレッシャーの中で頑張った結果なので、一つのいい経験としてポジティブに受けとめ、全国大会という大舞台で対局に臨んだお子さんを褒めてあげてほしいと思います。

倉敷王将戦
対局の様子

感謝

今年も子供達の熱い戦いを観戦し、現地ではたくさんの親将さんや子供達、また教室の先生方とも会話させていただきました。
私がこうやって記事を書く事ができるのも全国の親将さんや先生方のご協力があってこそかと思っています。
現地でお会いした方々、ありがとうございました。

また倉敷市文化振興財団のスタッフの方については昨年に引き続き、事前に問い合わせをさせていただき、丁寧にご返事をいただきました。
当日のSNSでの結果配信やまた今回の記事が書けたのも、倉敷市文化振興財団様のご協力のお陰です。

最後にこのような素晴らしい大会を25回も毎年開催いただいている倉敷市様、倉敷市文化振興財団様、日本将棋連盟様には厚く御礼を申し上げます。
皆様のおかげで、子供達が目指す大きな全国大会があり、将棋を指すモチベーションとなっています。

この記事が全国小学生倉敷王将戦の発展や周知につながり、また大会に参加された方々の良き思い出になれば幸いです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

倉敷王将戦
第25回全国小学生倉敷王将戦
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次